Santa Maria / サンタ・マリア（サンタ・マリーア）

イタリア北部・ロンバルディア州、ミラノから北東約40kmにある、中世に栄えた都市ベルガモ出身のマリーノ＆ルイーザ・コッレオーニ夫妻は、1989年に長年住むことを夢見てきたトスカーナ州のモンタルチーノに土地を購入。

1993年に家も完成し住み始めたのだが、当初はブドウ栽培・ワイン生産を自ら行うことなど全く考えてもいなかった。

1994年9月終わり頃、敷地内の“森だと思っていた”所を散歩していたところ、栗の木のてっぺんにブドウが生っているのを見つけた。翌年その区画を綺麗にしてみると、900本程度が植わっていたであろう小さな畑だったことが明らかになり、地元の農業関係の検査機関に調査を依頼すると、ブルネッロ用の古い畑だと判明。その場所に1.5ヘクタールの新しい畑を仕立てる許可をもらう。1997年にブドウを植え、2000年からワイン生産を開始する。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノでは、ジャン・フランコのソルデラを最も尊敬していて、究極の目標は二酸化硫黄完全無添加のブルネッロと言うマリーノ。 ラ・ビアンカーラのアンジョリーノやグルッポ・ヴィーニヴェーリのメンバーとも交流を持ち始めたために様々なことを“先輩”（本人の言葉）たちから学んでいるそう。

ボルドー液以外の薬品を一切使用せずに育てた葡萄を用いて、野生酵母での発酵、大樽での熟成と、自然で伝統的な手法で生み出されるブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。二酸化硫黄の使用もごく少量のみ（一部のワインは完全無添加）。

オルチャ・ロッソのラベルだけエンジ色で不思議に思われた方がいるかもしれませんが､このワインはモンタルチーノから25km離れたカスティリオーレ・ドルチャ村にある､2002年に植えた1.5ヘクタールの畑のブドウから造られるワイン（このワインだけモンタルチーノのブドウではない）｡

開発（開墾）され尽くした感のあるモンタルチーノに比べると､自然豊かなこの村の畑には自然界の絶妙なバランスがいまだ存在するとマリーノは考え､ボルドー液さえも使わずブドウ栽培をし､醸造・ボトリングいかなる過程でも一切の二酸化硫黄を使用せずボトリングを行う。

ブルネッロに関しては、2012年から変更点があり。

それまでは、自宅とワイナリーのあるモンタルチーノの町の北側に位置するサンタ・マリーアの畑とモンタルチーノ南東部にあるカステルヌオーヴォ・デル・アバーテにあるポッジョ・サンタルナの畑（サンタンティモ修道院という美しい建物の裏手にあり、周囲を森に囲まれた本当にブルネッロの生産地域なの？と思ってしまうほどに野性味あふれた土地）のブドウを混醸して1種類のブルネッロを造っていたのだが、2012年は個別に醸造＆ボトリングをすることに。

クラシック・ブルネッロとでも言うべきシリアスな雰囲気をたたえたサンタ・マリーアと、より外向的で果実味豊かなポッジョ・サンタルナ。

（以上、輸入元資料を元に一部編集）

サンタ・マリア（サンタ・マリーア）

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