[造手] Santa Maria / サンタ・マリア
[銘柄] Bianco Ansonica / ビアンコ・アンソニカ
[国] Italy / イタリア
[地域] Toscana / トスカーナ州, Siena / シエナ県, Montalcino / モンタルチーノ
[品種] Ansonica / アンソニカ
[タイプ] 白 / 中甘 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<2020年ヴィンテージについて>
例年だと収穫翌年の5〜6月にボトリングされる、買いブドウで造るワインなのですが、今年の5月にマリーノから下記のような内容のメールが届きます。
『残念ながら、今年のビアンコのボトリングはなくなることになりそうだよ。ただ遅れているという事ではなく、なかなかにややこしい問題があってね…。
実はまだ14g(1リットル当たり)の残糖があって、アルコール度数が15%もあるんだよ…。何週間か前にカミッロ ドナーティに電話で相談してみたところ、それだけ高いアルコール度数があって再び醗酵を始まるっていうのは、難しいんじゃないかって言われてしまって…。というわけで、今回のボトリングは見送って、次の収穫のタイミングまで待ってみようかと考えているんだ。一部のブドウをやや未熟な状態で摘んでもらって、そのモストを醗酵の止まっちゃったワインに加えて再醗酵を促せたらいいなって…。ルイーザは、美味しいブランデーとかグラッパにしちゃうっていうのもありなんじゃない?って言っていて、カポヴィッラに連絡とってみようかとも考えているんだよね…。』
『ブドウが届いた当初から、潜在アルコール度数で16%くらいになることが分かっていたのだろうから、若干甘みが残ることもあり得るだろうし、それだけ濃いブドウであること自体が2020年ヴィンテージの特徴と言えるのでは?だからそのままボトリングしちゃえばいいじゃん!念を入れてスパークリング用のボトルに入れて王冠の栓をしたら、万が一再醗酵してもOK だし、むしろ助かる!って感じになるんじゃない?』といった趣旨の返事をルイージ テッチェのオルフェオの話を交えながらしたところ、
『ルイーザと一緒に君からの貴重なメッセージを何度も何度も読ませてもらったよ。
うん、またしても君に勇気づけられたし、納得させられちゃったね。実際、“新たな冒険”をボトリングすべく、もう動き出しているんだ!ルイージ テッチェの話は、本当に象徴的だよね。』という返信が。本メルマガを書くにあたり、現在の状況をマリーノに聞いてみたところ、『ボトリングした時と同じような状態でいたようで、まだ甘いし、(再)醗酵もしてないし、なので当然のことながら一切発泡もしていないよ。愛すべき頑固者って感じだね。』との事(笑)。
<畑・栽培>
ボルドー液のみ使用し、それ以外は無農薬栽培。
<醸造>
温度管理を行わず、野生酵母による醗酵、長期にわたるマセレーション、清澄もフィルタリングも行わず、ボトリング時に若干量の2酸化硫黄を添加するのみ。
<造り手ノストーリー>
ベルガモ出身のマリーノ&ルイーザ・コッレオーニ夫妻は、1989年に長年住むことを夢見てきたモンタルチーノに土地を購入、1993年に家も完成し住み始めたのだが、当初はブドウ栽培・ワイン生産を自ら行うことなど全く考えていなかった。1994年の9月終わり頃、敷地内の“森だと思っていた”所を散歩していたところ、栗の木のてっぺんにブドウが生っているのを見つけた。翌年その区画を綺麗にしてみると、900本程度が植わっていたであろう、小さな畑だったことが明らかになり、地元の農業関係の検査機関に調査を依頼すると、ブルネッロ用の古い畑だと判明、その場所に1.5ヘクタールの新しい畑を仕立てる許可をもらう。1997年にブドウを植え、2000年からワイン生産を開始する。
畑ではボルドー液のみを使用、セラーでも温度管理を行わず、野生酵母による醗酵、長期にわたるマセレーション、清澄もフィルタリングも行わず、ボトリング時に若干量の2酸化硫黄を添加するのみ。
オルチ・ ロッソは、モンタルチーノから25km離れたカスティリオーレ・ドルチャ村にある、2002年に植えた1.5ヘクタールの畑のブドウから造られるワイン。開発(開墾)され尽くした感のあるモンタルチーノに比べると、自然豊かなこの村の畑には自然界の絶妙なバランスがいまだ存在するとマリーノは考え、ボルドー液さえも使わずブドウ栽培をし、醸造・ボトリングいかなる過程でも一切の2酸化硫黄を使用せずボトリングを行う。
(輸入元情報を元に編集)
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