[造手] Fanetti / ファネッティ
[銘柄] Rosso di Montepulciano / ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ
[国] Italy / イタリア
[地域] Toscana / トスカーナ
[品種] Prugnolo Gentile(Sangiovese Grosso), Canaiolo / プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョベーゼ・グロッソ)主体, カナイオーロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ/ DOC
[容量] 750ml
<栽培>
砂、小石、石灰を含む粘土質土壌。標高340-400m。樹齢30-40年。
<醸造>
6000Lを越える大型のセメントタンクにて2週間ほどのマセレーション。大古樽で12ヶ月以上熟成。
<ストーリー>
「変化しない」ということの良さ、歴史に裏付けられたワイン造りを貫き続けるカンティーナ。
1700年代よりモンテプルチアーノに存在し、ワイン造りを含む農園運営に携わってきたファネッティ家。1921年、当主アダモ ファネッティによってこの地でできるワインを「Vino Nobile di Montepulcianoヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノ」、この土地で栽培してきたサンジョヴェーゼを「Prugnolo Gentileプルニョーロ・ジェンティーレ」と名付けた人物。
しかし、彼らの存在は、ノービレの始祖という事以上に、「当時のワイン造りを何一つ変えることなく現在まで大切に守ってきた」事にこそ驚きと称賛を送りたい。現在はアダモの孫娘に当たるエリザベッタによって、農園全体の運営を含め、ブドウ栽培、ワイン醸造を行っている。土壌はこの地域全体で共通しているのは、砂質を含む粘土質(Tufo)土壌、小石、石灰を強く含んでいることも特徴的。畑の標高は340-400m。プルニョーロ、カナイオーロ、マンモーロ、トレッビアーノ、マルヴァージア ビアンカ、樹齢は30-40年。栽培に携わるのは、父親、祖父の代よりこの家で働く従業員ばかり(65歳を超えても現役で働くものもいる)。彼女の農園は、祖父より受け継がれ、この土地に暮らす者皆よって守られてきたといえる。畑での作業では、肥料は基本的に使用せず、農薬についても極力使用しない、手作業中心の栽培を貫いている。
醸造については、さらに徹底した手法を守っている。6000Lを越える大型のセメントタンクにて2週間ほどのマセレーション。当然のことながら温度管理や酵母添加は行っていない。熟成はモンテプルチアーノの町の地下深く続く、トンネルのようなカンティーナにて。昔から使い続けている大樽(30年、古いものは60年以上現役の樽もあるという話)による悠久ともいえる長い熟成を行っている。「本来のノービレは最低でも4年(48か月)は大樽で時間を過ごさせないとサンジョヴェーゼの持つ本来の香りは出てこない。だから私たちの造るノービレは現在のDOCGの基準だと、すべてがリゼルヴァと表記することになってしまっている。」と嘆くエリザベッタ。祖父の頃より変わらない6年間というサイクルでリリースされる彼女のノービレ。また、過去のヴィンテージについても、相当な量をストックするという考えを持ち、古くは60年代(これ以前の物もあるようだが、ラベルが無かったり、コルクが傷んでいたり、ヴィンテージが明確にわからないという)より多くのストックが迷路のようなカンティーナに眠っている。
そして、もう一つの魅力ともいえるのが、地元モンテプルチアーノの町で昔から愛されているスフーゾ(量り売り)の雰囲気そのままのビアンコとロッソを、少量ながらボトル詰め。大型のセメントタンク、野生酵母のみで醗酵を終えたビアンコ、ロッソはノービレに含まれない区画の果実を用いる。使わずに空いている大樽を使い熟成しており、なんとも味わい深く、どこか懐かしささえ感じる味わい。日々のテーブルを彩る存在ともいえるこの二つ、気取らない旨みと染み出す味わい。何かを突き詰めることでは辿り着かない、当たり前に美味しい、変わらないものの良さを再発見させてくれるカンティーナ。
(以上、輸入元情報より引用)[]