アピウア / ラ・ムヴェイズ・レピュタション 2021

A1560

5,200円(税込5,720円)

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[造手] Apiua / アピウア
[銘柄] La Mauvaise Reputation L.172 / ラ・ムヴェイズ・レピュタシオン L.172
[原産国] Italy / イタリア
[地域] Marche / マルケ州
[品種] Verdicchio, Malvasia Bianca / ヴェルディッキオ主体, マルヴァジア・ビアンカ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<銘柄エピソード:Edited by essentia>
ヴェルディッキオの持つ個性を最大限引き出したワイン。ヴェルディッキオの骨格と、マルヴァジアの広がりが一体感を生み出す。フランスのシャンソン歌手、ジョルジュ・ブラッサンスの楽曲タイトルより「周りの視線や悪評に左右されずに、自分たちの信じた道を進む・・・」という、強い決意を表現した白。

<栽培:Edited by essentia>
クプラモンターナのマンチャーノ地区にある畑は海抜300m前後で合計3ha。。マンチャーノは斜面が多く、ポジションによって地質が複雑に変わるのが特徴。谷間に位置する場所も多く、日照は決して恵まれているとは言えない。しかし、それゆえ近年のイタリアの猛暑の影響を受けにくいとロベルトは話す。地質は同じく石灰が多く、砂質が入り、粘土質・マール(泥炭岩)・白亜質と入り混じっている。上部の畑(1976年植樹、ヴェルディッキオ、トレッビアーノ少々、マルヴァジア少々)と下部の畑(1960年植樹、ヴェルディッキオ、マルヴァジア2列)。畑では基本的に耕作せず、雑草が茂ってきた場合のみ樹の周りだけを切る。チマトゥーラは果実のフェノール生育を妨げると考えているため行わない。上部が伸び茂ることで強い日差しを遮り、雹から守る「傘」になる。銅は最低限使用し、2021年は1haあたり700gという少なさ。硫黄も同様に少量で、天然由来のものしか使わない。また特筆すべきは高樹齢の畑ゆえに新苗は植えず、プロヴィナージュによる植樹を行っている。樹齢60年(と記載があるので、この銘柄では1960年植樹のものを使っているかと)。

<醸造:Edited by essentia>
収穫後、果皮と共に5日間マセレーション(果皮浸漬)、圧搾後タンク内でシュール・リー状態で9カ月の熟成。

<ストーリー:Edited by essentia>
マルケ州アンコーナ県、「カステッリ・イエージ」と言えば誰もが思いつくであろうイタリアを代表する知名度を持つブドウ「ヴェルディッキオ」。しかし、イエージよりもクプラモンターナこそ、ヴェルディッキオの最高品質と呼ばれる唯一の土地である。古くはバローロに並び、区画(Cru)ごとの個性を表現できる、そう考えられるほどの土地の可能性(San Micheleなど一部のみ知られている)を見出されていながら、結局実現されることはなかった。近年は高品質というより、大量生産の代表格として、世界中に知られるようになってしまったヴェルディッキオ。
このブドウ、そしてクプラモンターナの可能性に興味を持ったのが、アピウアの当主ロベルト・カスティニャーニ。彼は元来の造り手ではなく、建築デザインを生業としてフランス、パリに暮らすようになった。その時住んでいたアパルトマンの近くにあったエノテカ「Crus et Découvertes」で飲んだワインに衝撃を受けたことがきっかけで、ヴァンナチュールの魅力に取りつかれたと話している。
そのうち、ワインを飲むだけではなく、その魅力を体験したい・自分で表現したいと考えるようになったロベルト。当時、最も親しかったジル・アゾーニ(Le Raisin et L’Ange ル・レザン・エ・ランジュ)のもとで2年働きながら経験を積み、妻フランチェスカの故郷であるクプラモンターナに移り住んだ。クプラモンターナの土地の可能性を感じ、この地でワイン造りを始めようと考えたロベルト。しかし、思うように土地を貸してもらえず、当初は近くのワイナリーからブドウを購入し、実験的な醸造を行っていた。
2018年に、その買い付け先の一つだったLa Marca di San Michele(ラ・マルカ・ディ・サン・ミケーレ)より、マンチャーノにある高樹齢の畑を売りに出すという話を持ち掛けられ、その土地を購入。突然の購入により資金の大半を使い果たしたロベルト。カンティーナや醸造設備などほとんど資金がない状態でスタートした。
彼曰く、
「はじめは畑、カンティーナを借りてタンクなど設備を揃えようと思っていた。でも1年以上探しても貸し手が見つからなくて・・・この畑は樹齢も理想的で土壌環境も素晴らしい。このタイミングを逃したら二度とこんなブドウ畑を手に入れられないと思ったんだ。」

クプラモンターナは標高500mを越える土地で、勾配がきつく斜面に富んだ畑が多い。そして石灰質・粘土質に恵まれ、石灰の影響で土地が白く見えるほど。最も有名なサン・ミケーレは石灰・粘土が大半で白亜質(Gesso)が見られるのが特徴。標高が最も高く日照に恵まれた偉大なる土地。
それに比べ、マンチャーノは斜面が多く、ポジションによって地質が複雑に変わるのが特徴。谷間に位置する場所も多く、日照は決して恵まれているとは言えない。しかし、それゆえ近年のイタリアの猛暑の影響を受けにくいとロベルトは話す。地質は同じく石灰が多く、砂質が入り、粘土質・マール(泥炭岩)・白亜質と入り混じっている。
畑は合計3ha。上部の畑(1976年植樹、ヴェルディッキオ、トレッビアーノ少々、マルヴァジア少々)と下部の畑(1960年植樹、ヴェルディッキオ、マルヴァジア2列)。畑では基本的に耕作せず、雑草が茂ってきた場合のみ樹の周りだけを切る。チマトゥーラは果実のフェノール生育を妨げると考えているため行わない。上部が伸び茂ることで強い日差しを遮り、雹から守る「傘」になる。銅は最低限使用し、2021年は1haあたり700gという少なさ。硫黄も同様に少量で、天然由来のものしか使わない。
また特筆すべきは高樹齢の畑ゆえに新苗は植えず、プロヴィナージュによる植樹を行っている。フィロキセラの問題はもちろんゼロではないが、「フィロキセラの大流行より150年経った今、当時のようなリスクが同様にあるとは思っていない。周囲の畑も皆台木を使っているのなら蔓延も起きないのではないか?」とロベルトは考えている。そして何より、ピエ・ディ・フランコ(自根)がもつ魅力(樹のバランス、果実表現の強さ)に強く惹かれていると話す。
醸造については、ジル・アゾーニでの経験と畑で感じたことを基にしている。中でも一番重要だと感じているのはピエール・オヴェルノワの言葉。「醗酵は決して簡単なことではない。奥が深くミステリーがいっぱい」。ワインは畑で造るもので、ブドウは美しさより健全さを尊重。長時間にわたる醗酵では酵母が死に、新しい酵母へと引き継がれながら続いていく。同じブドウでも隣のタンクごとに醗酵の表情や結果が異なる。同じ現象が起きないのが自然の面白さ。はじめから、添加物を加えたワイン造りは頭になかった。ジルに教わり、自身の体験から学び、先駆者の言葉に確信を持ち、クレメンティーヌ、そしてジャンマルコに助けられたロベルト(2020年にファーストヴィンテージをボトル詰めしたものの、コロナ禍で活動・販路が閉ざされる中、救ったのがジャンマルコのワイナリー Le Costeだったという)。

樹齢の若い畑のブドウから造られる「ピスタ・ラスピ」。果皮との接触は1日のみだが、それでも十分すぎる色素とタンニンが抽出されるというヴェルディッキオ。そして酸の非常に高い個性は、やはり偉大さの表れと考えられる。まるで火打石のようなミネラル分、熟成により生まれるペトロール香には正直驚きを隠せない。繊細でありながら複雑さを併せ持つ、冷涼な2019ヴィンテージ。そして高樹齢の畑のヴェルディッキオで造られる「ラ・ムヴェイズ・レピュタション」。フランスのシャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスの楽曲タイトルより命名。直訳すると「悪い噂」。サビの「Mais les braves gens n’aiment pas que l’on suive une autre route qu’eux」がまさに彼ら自身を表し、自身の始まりであるフランスへの敬意も込められている。こちらはヴェルディッキオの個性を最大限表現。除梗し、果皮とともに5〜7日のマセレーション。絞るタイミングは「果皮の要素が最大限抽出されたとき」。初年度は2ロット(ヴェルディッキオ単一がL197、マルヴァジーアが入るのがL172)。2020年からはすべて一緒に醸造(L172マルヴァジーアも加える)。これほどの個性、存在感を持ったヴェルディッキオを飲んだのは初めてだった。リースリングに通じるような熟成とペトロール香。タンニンと高い酸が長期熟成を容易に想像させる。そして土地由来のミネラル感はカルソを彷彿とさせる。

2019年で4000本強、2020年も5000本程度の生産。少ない生産量とカンティーナの狭さは驚愕に値する──。まさにガレージを間借りして造られるガレージワインでありながら、その想像を遙かに越えるインスピレーションとポテンシャルを持ったヴェルディッキオ。これがファーストヴィンテージであることの衝撃は想像を大きく越え、初めて体験するような感覚さえ覚えた。
Apiuaはラテン語でAcciuge(カタクチイワシ)──小さくも味わい深い(旨味がある)、そんな存在を目指す彼の思いが込められたワイナリー。彼らのこれからが本当に楽しみであり、そしてこうしたワイン生産者がほとんどいないマルケに、新しい可能性を見せてくれる素晴らしい造り手です。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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