[造手] JNK / ユンク
[銘柄] Sv.Mihael / スヴェティ・ミハエル
[国] Slovenia / スロヴェニア
[地域] Vipava / ヴィパーヴァ
[品種] Sauvignon Blanc 60%, Pinot Blanc 20%, Rébula(Ribolla Gialla) 10%, Malvasia 10%/ ソーヴィニヨン・ブラン, ピノ・ブラン, レブーラ(リボッラ・ジャッラ), マルヴァジア
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄名について>
スロヴェニア、標高350mの小さなŠmihel村にある教会名をキュヴェ名に冠しました。
<輸入元テイスティングコメント>
綺麗な黄金色の外観にカリンシロップや夕張メロンの香り、複雑味のしっかりとあるコクにボリューム感、果実に溶け込んだ酸味、長いアフターが印象的です。
<畑・栽培>
標高100-350m。南東-南向き。泥灰土&粘土土壌。栽培面積3.5ha。ビオロジック栽培。
<醸造>
手摘みで収穫。自生酵母を使用。温度コントロールせず数日間醸し、木樽で18ヶ月間発酵・熟成。セラーで長期瓶熟。SO2は少量添加、トータル45mg/L。ALC度数13%。
<ストーリー>
水の都ベネツィアから車を東北東へ1時間走らせると、イタリアとスロヴェニアの国境をまたいだ町、Gorizia(ゴリツィア)がある(正確には両国で街の名前はちょっと異なるが)。この街を中心にしてイタリア側のウリウリ・ヴェネツィア・ジュ―リアとスロヴェニア側のBrda、Vipava Valley、KarstというRegionには、日本はもちろん世界中でも大人気のヴォドピーベッツ、ムレチニック、ダリオ・プリンチッチ、ダミアン等々、錚々たる素晴らしい造り手達がひしめいている。Gorizia(ゴリツィア)の街からさらに西へ10kmほど、Vipava Valleyというスロヴェニアで大注目のWine Region、そのRegionの入り口にŠEMPASというのどかでとてもきれいな町(村?)がある。10年以上前、トラックの運転手をしていた父はワイン好きが高じて休日に醸造とブドウ栽培を現場・実学で学び始め、それを見ていた娘Kristinaはイタリアで醸造の勉強をはじめた。ワイナリー Mervič JNK(メルヴィッチ・ユンク)の物語が始まった瞬間だ。代々、畑や醸造所を受け継いだわけではなく、完全に0から二人で夢の実現に歩き始めた。そして家からそう遠くない自然のままの野山に土地を取得し、父と娘の二人だけで開墾してテラス状の畑をつくり、醸造所としてはそう広くない自宅の1Fに醸造所と熟成室を設けた。
畑は計3.5ha。泥灰土と粘土が層となった土壌で標高が100-350m、斜度は平均で30-45%にもなる急斜面だ。南東から南に畑全体が面しており、朝の涼しい時間帯から昼過ぎまでしっかり日照を得、北のアルプス方面からは冷たい風が吹き下ろしワインに冷涼感を与え、南のアドリア海からはマイルドな空気も入ってくる。このようなミクロクリマを備えた素晴らしいテロワールがワインに良質なアロマ、酸、ミネラルを与える事は言うまでもない。造る品種は、リボッラ・ジャッラ(スロヴェニアでは、レブーラ)、Jakot(イタリアでいうフリウラーノ)、ピノ・ブランコ、マルヴァジア、ソーヴィニヨン・ブラン。そして近年、新たにヴィトフスカもリリースを控えている。黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。畑は最初からビオロジック。周りは100%自然に囲まれており良質なブドウを栽培・収穫するには理想的な環境だ。
醸造はいたってシンプル。白は3-5日ほど醸した後、1- 2年落ちの古樽で熟成させ、赤は4-60日の醸し期間を経て同じく古樽で熟成させる。瓶詰め後も基本的には飲み頃を迎えるまで藏で3-5年熟成させてから出荷をする拘りぶり。“良質なブドウだけが素晴らしいワインになり得ると信じている。それこそが私たちの信念だ”と彼女はいう。“細心の注意と深い愛をもってブドウを育て発酵と熟成を見守る。慌てず急がず、自然に最大限のリスペクトをもつ。” これはワインを世界のお客様へ届けるために彼らが最も大事にしている誇りだ。Mervič JNK(メルヴィッチ・ユンク)の物語はまだまだ序章にすぎない。きっとこの親子はさらに素晴らしいワインを造ると信じている。
(以上、輸入元情報より引用)[]