[造手] Velenosi / ヴェレノージ
[銘柄] Gran Cuvee Velenosi / グラン・キュヴェ・ヴェレノージ
[国] Italy / イタリア
[地域] Marche / マルケ州
[品種] Chardonnay,pinot nero / シャルドネ、ピノ・ネロ
[タイプ] 白 / 泡 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
20数年前に、シャンパーニュのエペルネへ行き、栽培や製法について学びました。
メトドクラシコによるスプマンテです。
とてもきめ細かな小さな泡が途切れることなく立ちのぼります。香りはとてもフルーティで、黄色い果実、アプリコット、そしてパンやクッキー、ハチミツのアロマがあります。口に含むと、香りで感じたものと同じハチミツやパン、クッキーの風味が感じられ、非常にフレッシュです。ミネラルの塩味、充分な酸が感じられます。ボトルには、デゴルジュマンした年が表示されていて、現在のワインの状態を知る手掛かりとなります。'07VTからは、フェラーリがスプマンテのコンサルタントとなり、より果実味がしっかりと感じられ、エレガントになりました。
<畑>
葡萄園は土壌分析により、スプマンテを造るための必要条件がすべて揃っていることが分かりました。昼と夜の気温の差が激しく、酸の減少やアロマ成分の欠乏を引き起こすことなく完熟します。
アスコリ・ピチェーノの自家畑で、南向き。
[土壌] 標高200mの比較的砂の多い土壌です。
<栽培>
オーガニック (認証はとっていません)
肥料は牛糞、虫除けは植物成分由来のカプセル。
<醸造>
すべて手摘みで、厳しく選別したもののみを使用します。天然酵母を使っています。
柔らかいプレスで果汁を抽出し、低温で一次発酵させます。二次発酵後60ヶ月瓶熟させることで、ワインに深みときめ細やかな泡立ちをもたらします。ルミアージュは手で行います。また、デゴルジュマンもエノロゴのフィリッポ自身が手作業でおこないます。その後、5〜6ヶ月寝かせてから出荷します。
<ストーリー>
「1984年若い二人が、アスコリ・ピチェーノでゼロからワイン造りをスタート」
当時アンジェラは20歳、夫のエルコレは25歳でした。親は跡を継ぐことを望みましたが、自分たちがやりたい仕事で成功したいと考えました。僅か9haの畑で、ロッソ・ピチェーノ・イル・ブレッチャローロとファレーリオの二種のみでスタートしました。当初は資金も無く、親の援助も得られず、ワイン造りの知識もなく、産地としても無名だったため、今日のような成功を収めるまでには大変な苦労がありました。昼は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強をしました。現在、家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模となり、世界48ヶ国に輸出するまでとなりました。
「アドリア海とアペニン山脈に挟まれた、葡萄栽培に理想的な環境」
畑は全てが斜面に位置します。日中は日当たりがよく葡萄を湿気から守り、冷たい海風が吹き抜け、雨が降っても葡萄を乾かします。日夜の寒暖差が激しく、ワインに豊かな香りと酸をもたらします。
「土着品種へのこだわり」
赤はサンジョヴェーゼとモンテプルチャーノをブレンドしていることが特徴です。白は、地葡萄のペコリーノやパッセリーナを使用します。それは、自分の故郷とその葡萄を愛しているからです。また、人々に分かりやすく、品種の個性が際立つことも理由です。
「スタンダードクラスはヴェレノージを知るきっかけ」
全てのワインについて同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけています。それは、エントリーレベルのワインは、幅広い人々の元に届き、ヴェレノージのワインを知るきっかけとなる名刺のようなものだと考えるからです。また自分が造りたいスタイルに合わせるのではなく、ワインが語りかける声に耳を傾け、ワインの個性に沿った造りを心がけています。
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