ヴァルテル・マットーニ / コセ・コセ 2022

C1692

3,900円(税込4,290円)

[造手] Valter Mattoni / ヴァルテル・マットーニ
[銘柄] Cose Cose / コセ・コセ
[国] Italy / イタリア
[地域] Marche / マルケ州
[品種] Sangiovese / サンジョヴェーゼ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>
樹齢60年を超えるサンジョヴェーゼは非常に表現力が強く、モンテプルチャーノよりも垂直性があり、伸びのあるスタイル。トスカーナ以上のエレガンスを持ったワイン。

<栽培:Edited by essentia>
畑は0.7ha。カストラーノ村の重い粘土質土壌の畑(標高250m)。南西向きでとてもよく熟す。樹齢60年

<醸造:Edited by essentia>
10月初旬に収穫。ステンレスタンクで発酵、マセラシオン15〜20日間。熟成もそのままステンレスタンクで8ヶ月間。ノンフィルターでボトリング。

<ストーリー:Edited by essentia>
壁作りが本業でワイン造りは趣味
祖父の畑を使って趣味でワイン造りを始めた。「オアジ・デリ・アンジェリ」「レ・カニエッテ」等と共にワイン造りを勉強し、規定外のワインばかりを造っている。
土木兼業カンティーナ
マルケ州の最南端「カストラーノ村」。粘土の質が高く、古くはレンガ用の粘土の採掘場があった村で現在の人口は約500人。「ヴァルテル・マットーニ」はこの村に代々住んでいて名字の「マットーニ」は方言でレンガの意味。先祖はレンガ造りで生計をたてていた。
『祖父の代までは自家製のワインを造って家族で楽しんでいた。祖父も父も水を一切飲まなかった。昔の農民はワインしか飲まなかった』
90年代に入ると高齢で祖父は畑を放棄してしまう。身近だった畑が荒れていくのは辛かった。壁や床造りの職人として働いていた「ヴァルテル」は趣味で畑を再生。ワイン造りを始める。醸造学校で勉強していない彼は、当時まだ無名だった「レ・カニエッテ」の当主「ジョヴァンニ」や「オアジ・デリ・アンジェリ」当主の「マルコ」と共にグループを作り、趣味で栽培や醸造を学んでいった。
『祖父のワイン造りは家庭料理のレシピみたいなものだった。だが結局はそれが一番正しいワイン造りだと気がついた』
1997年、無名だった「オアジ・デリ・アンジェリ」が「クルニ」でガンベロ・ロッソ・トレ・ビッキエーリを獲得し、一気に人気となっていく。
『クルニは僕等にとっては地酒だった。それが世界中で人気になった。信じられなかった。ワイン造りを本格的に始めるきっかけになった』
「ヴァルテル」は「オアジ・デリ・アンジェリ」の成功に触発され、遂に2000年自らのカンティーナ「ヴァルテル・マットーニ」を設立。5ヶ所に分かれる2.5haの畑と醸造所は床材の倉庫の一部を改装して始まった。
古いクローンを植樹
祖父の畑は商売ではなく、自分達の為の畑だったので科学薬品は一切使われていなかった。土壌は鉄やマグネシウムを多く含む粘土質で肥沃。標高は280m。海と山に挟まれた土地で海の暖かい風と山の冷気が葡萄に適度なストレスを与える。
『マルケには古いクローンが残っている。それを見つけてマッサルセレクションし、良いクローンを何種類か移植していく』
白葡萄は樹齢60年の「トレビアーノ」を残し、更にピエ・デイ・フランコの「トレビアーノ」の畑からマッサルセレクションで移植した。
『マルケでは60年代までは糖度補充の為にトレビアーノが植えられていた。今ではほとんど残っていないがポテンシャルは高い』
黒葡萄は「モンテプルチャーノ」「サンジョヴェーゼ」。そして「ボルド」。「グルナッシュ」の仲間でサルディーニャの「カンノナウ」の一種とも言われる。
『ボルドは60年代にサルディーニャからマルケに伝わったと考えられている。土壌や気候と相性が良いが、ベト病に弱く収量が少ない』
生産量は年間6,000本。生活できる量ではないので現在も壁・床造りの本職を続けながら、家族だけでワイン造りをしている。
要素の多いワインでありたい
『お爺さんのワイン造りと設備的には変わらない。ポンプも無いので、全て手作業で移し替え。プレス機も手動なので電動機械はない昔の家庭と同じワイン造り』
■トレビエン
白葡萄は、この地で糖度補充の為に植えられていたトレビアーノ。今では非常に珍しい。樹齢45年以上で古い畑からマッサルセレクションで移植したものです。
『標高250m南斜面の0.8haの畑から僅か1,500本だけ造られるトレビアーノ。10日間マセラシオンして果皮の旨味、タンニンを得ている』
■アルシュラ
10月に収穫するという驚異のモンテプルチアーノ。お爺ちゃんの畑に残っていた古いクローンで樹齢は40年程度。初ヴィンテージは2006年。年産4,000本のみ。
『モンテプルチアーノは還元しやすい品種なので、空気と触れ合わせながら野生酵母のみで発酵。収穫が遅いのでマセラシオンは短めの15−20日』
■コセ・コセ
祖父が所有していた畑に0.7haだけ残っていたサンジョヴェーゼ100%のワイン。やはり収穫は10月中旬とトスカーナより1ヶ月以上遅いというから驚きです。
『樹齢60年を超えるサンジョヴェーゼは非常に表現力が強く、モンテプルチアーノよりも垂直性があり、伸びのあるスタイル。トスカーナ以上のエレガンスを持っています』
■ボルド→品種:
ボルド(カンノナウ)100%のワイン。ステンレスタンクで発酵。マセラシオン15日間。その後古いバリックで24ヶ月間熟成。
『古い畑からマッサルセレクションで移植。樹齢10年と若いが既に素晴らしい結果を出している』
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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