マストロヤンニ / ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2018

C1141

9,100円(税込10,010円)

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[造手] Mastrojanni / マストロヤンニ
[銘柄] Brunello di Montalcino / ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
[国] Italy / イタリア
[地域] Toscana / トスカーナ
[品種] Sangiovese Grosso / サンジョヴェーゼ・グロッソ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元テイスティングコメント>
ワインの「深み・旨み」とはどんなものなのかを、静かに、そして力強く語ってくれる1本。最初に広がるイメージは様々なドライフルーツ…ラズベリー、苺、無花果、オレンジスライスなど。そこに紅茶やタバコの葉の深い芳香が重なり、まさに官能的とも言えるエロティックなアロマが広がります。タッチは優雅に滑らか、瑞々しい酸のあとに赤い果実の甘味、そこから旨みがじんわりじわじわと長く持続。いつまでも続くかのような長い余韻に、感嘆のため息が。

時間経過とともに香りはスパイシーに、冒頭の紅茶やタバコの印象は中国茶や葉巻に変化していきます。そして抜栓90分後くらいに、香りと味わいの力がグイッと持ち上げられる感覚が…そこからはもうこのワインに身を任せ、引っ張られていけば良いだけ。贅沢、のひとことではとても言い表せない深いワイン時間が、あなたを待っています。

<畑・栽培>
海抜190-400m。日照豊かな南西-西向きの斜面。ブルネッロ用に区画を厳選。

<醸造>
大樽(1600L、3300L、5400L)で36ヶ月熟成。ALC度数15%。

<ストーリー>
ワイン評論家マット・クレイマーが「飲まずに死ねない」と明言するイタリア最高のワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。その代表的生産者として、マストロヤンニは数多くの愛好家やプロフェッショナルに愛されてきた。その創業は1975年。このアペラシオンの生産拡大に火をつけたバンフィの設立や、ブルネッロのD.O.C.G.昇格以前のことである。

醸造所と畑はアペラシオンの最南端、カステルヌオーヴォ・デッラバーテの丘陵に位置する。元々ロレート・エ・サン・ピオと呼ばれていたこの農園は、シルト質や粘土質からなる石の多い痩せた土壌を持つ急斜面にあり、崩れやすく、耕作に不向きとされていた。そのため、創業以前は森と牧草地が広がるのみで、ブドウ畑はなかった。しかし、南部特有の温暖な気候に加え、南西から南に開けた斜面は日照が豊富。夏は雨が降らず、日中の気温は時には40度にも達するが、南に迫る標高1700m級のアミアータ山から常に涼しい風が吹くため、昼夜の寒暖差は15度を超える。また、アミアータ山により、嵐や雹からも守られる。

縁あってこの地所を手に入れた弁護士のガブリエーレ・マストロヤンニは、ここが優れたブルネッロを生む土地であることをすぐに確信し、畑を拓いてブドウの植樹を行った。このテロワールが育むブドウから余計なものを加えることなくワインを造るために、発酵にはニュートラルなコンクリートタンクを、熟成には大樽を用いることは最初から決まっていた。ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニの作品は、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼに特有の素晴らしいアロマを呈していたという。1990年代、2人の醸造家が、マストロヤンニ氏がいち早く見込んだカステルヌオーヴォ・デッラバーテのポテンシャルを、彼が目指す以上に引き出した。栽培から醸造までワイン造りの全てを監督するアンドレア・マケッティと、コル・ドルチャなどブルネッロの多くの造り手のコンサルタントを務めるマウリツィオ・カステッリである。彼らはマストロヤンニ氏の「伝統ありき」の信念を共にし、「ワインは畑で育つ」というポリシーを実践している。

化学薬品を用いない栽培は有機農法に基づいているが、ビオかどうかよりも、生態系を整え、病害が起こりにくい環境にすることで、人の手を加えずとも質の高いブドウを得ることに焦点が置かれている。収量制限も厳しく行われ、質の悪いブドウはグリーンハーヴェストで除去し、収穫時には、熟していないブドウや過熟したブドウは畑で選果され、枝から切り落とされる。設立当初から変わらないコンクリートタンクでの発酵、大樽での熟成でも、ワイン自身が発展するよう、人の手の介入を最小限にとどめている。

創始者のマストロヤンニ氏の死後、2008年に醸造所はエスプレッソコーヒーの最大手、グルッポ・イリーの手に渡った。大資本が入ることで全く別のワインになるのでは、と多くの人が危惧したが、イリーが出した買収の条件はむしろ、これまでと同じスタッフ、同じフィロソフィで、マストロヤンニの名の下にワイン造りを続けることだった。特に2人の醸造家アンドレア・マケッティとマウリツィオ・カステッリが醸造所に留まることが必須条件だった。イリーが唯一手を加えたのは、選果台や部分的な木製の発酵槽の導入、セラーの改装など、ハード面のみだった。マストロヤンニの築いてきた伝統とアイデンティティが守られたのは、この買収をグルッポ・イリーに働きかけたフランチェスコ・イリーの功績だ。フランチェスコはマストロヤンニのワインの30年来の愛好家というだけではなく、近隣にポデレ・レ・リピという醸造所を個人的に所有する関係から、ワイン造りをアンドレアとマウリツィオに師事した。彼にとってマストロヤンニは公私ともに最大限の敬意を払うべき存在だったのである。

イリーによる大規模な設備投資のおかげでワインはよりクリーンになり、クオリティは一層向上したが、マストロヤンニの核となる部分は変わらない。大樽での熟成や、設立当時に植樹された古樹から造られる最上クリュ、ヴィーニャ・スキエーナ・ダジノにその伝統が息づく。2007ヴィンテージで初めてリリースされたヴィーニャ・ロレートは、マストロヤンニ家所有の時代から構想があり、グルッポ・イリーの下で形となった、マストロヤンニの伝統の継承を象徴する新たなクリュ・ブルネッロである。
(以上、輸入元情報より引用)[]

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