ルイ・モーラー / ピュール・スーシュ 2021

A980

3,400円(税込3,740円)

[造手] Louis Maurer / ルイ・モーラー
[銘柄] Pure Souche / ピュール・スーシュ
[国] France / フランス
[地域] Alsace / アルザス地方
[品種] Silvaner 80%, Pinot Gris 20% / シルヴァネール, ピノ・グリ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<このワインについて>
このキュヴェはアルザスの伝統的なエデルツヴィッカーを、ルイのスタイルで現代的に造り上げたものです。ピュール・スーシュとは、フランス語で「純粋な起源」という意味です。30年前、アルザスでは生産量の1/4がエデルツヴィッカーでした。エデルツヴィッカーは友人たちと一緒にビストロやワインバーなどで気軽に楽しむ“ヴァン・ド・ソワフ”でした。その起源に立ち帰って生まれたワインのため、ピュール・スーシュと命名されました。

<輸入元テイスティングコメント>
薄いイエローの色合い。白桃やグレープル−ツの皮などの心地良いアロマ。アタックは柔らかく、桃を思わせるフレッシュ&ジューシーな果実に溢れた口中。余韻には微かに果物の皮の心地良い苦みが広がる。ガブガブ気軽に楽しめるワイン。

<畑・栽培>
粘土・泥灰岩土壌。栽培面積は16haで、細分化された40の区画がエイコフェンと隣村のアンドロー、エプフィグ、イッタースヴィラーに点在。昔から除草剤や化学肥料は一切使用しておらず、20年以上前に完全なビオロジックに転換。2009年からはビオディナミも導入(Demeter認証)。これによって、ブドウ木の生命力が劇的に向上し、自然に収量が低くなり、ブドウ中のエキスも最上の状態で凝縮されるようになった。ドメーヌの畑は全て耕耘され、中耕除草も行う。ブドウ畑の畝の間には下草を生やし、ライ麦と野菜を栽培している。初夏に下草を抜いて、畝の間に敷き詰めてカバークロップにすることによって、草が自然の覆いの役割を果たし、過剰な暑さや雨から土を保護してくれるほか、地中の温度が低く保たれることによって微生物の活動と、土中の水の浸透能力が維持される。ブドウの病害予防には、イラクサ、トクサ、ヤナギなどのハーブや植物の煎じ薬を用いている。また、堆肥や牛糞、ブドウの搾りかすや藁などをベースにしたコンポストを自前で作って畑に撒いており、生命力に満ちたこのコンポストによって土が活性化され、健康で成熟した果実を造るために必要なあらゆるミネラル成分がブドウ木に行き渡っている。

<醸造>
収穫日はピノ・グリが9/29、シルヴァネールが10/11。手摘みで収穫したブドウを全房でソフトにゆっくりと圧搾し、品種毎別々にフードル・アルザスシエンヌで野生酵母のみで、ブドウ以外には何も加えず、SO2も添加せず自発的に発酵。発酵終了後、翌年の春にアッサンブラージュ。その後、フードル・アルザスシエンヌでシュール・リーの状態でマロは発酵と熟成。無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時にごく少量のみ添加。2022年11月時点のSO2トータルは26mg/L。総生産量は4,400本。ALC度数13%。

<ストーリー>
ルイ・モーラーについて
ルイ・モーラーは1996年生まれ。ポスト・ミレニアル世代のアルザスでも最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手の一人です。ルイはルファックRouffachの醸造学校でBTS(醸造栽培上級技術者のディプロマ)を取得。在学中にマルク・クライデンヴァイスとドメーヌ・セルツで研修し、ビオロジック農法のワインへの影響の重要性を学びました。高校卒業後はルカ・リーフェル(当時カトリーヌ・リスが醸造所を間借りしていたドメーヌ)の下で1年半修行し、ヴァン・ナチュールについて実践で学びました。2016年から実家のドメーヌに参画。当時わずか20歳ながら、家族のワインとは別に、自身の名で3種類のヴァン・ナチュール(2016ヴィンテージ)を醸造しました。実家のドメーヌは⾧年ビオロジックでブドウ栽培を行っており、2009年からはビオディナミも導入しているため、ルイはさらに先に進みたいと考え、ブドウ以外には何も加えないヴァン・ナチュールの醸造(SO2も無添加で、必要な場合に限り瓶詰め時に最低限のみ添加する)に挑戦したのです。ルイはドメーヌの三代目になりますが、ドメーヌの創始者である祖父母も両親も彼の挑戦を強く後押ししてくれたそうです。その後、2018ヴィンテージからは複数品種を混醸したヴァン・ド・ソワフやピノ・グリをリースリングの果汁でマセラシオンしたキュヴェなど個性的なワインも造り始めました。ルイは、カトリーヌ・リスやジャン・ピエール・リエッシュ(二人とも隣村のミッテルベルクハイムに住んでいます)、パトリック・メイエと非常に仲が良く、頻繁に会ってワイン造りについての考えや哲学について意見交換をしています。ラベルデザインは彼のガールフレンドがデザインしたものだそうです。

ドメーヌについて
ルイの実家のドメーヌはルイの祖父によって設立。現在はルイの父のフィリップが当主を務めています。ストラスブールとコルマールのほぼ中間のEichhoffen エイコフェンに本拠を置いています。栽培面積は16haで、細分化された40の区画がエイコフェンと隣村のアンドロー、エプフィグ、イッタースヴィラーに点在しています。ドメーヌでは昔から除草剤や化学肥料は一切使用しておらす、20年以上前に完全なビオロジックに転換。2009年からはビオディナミも導入しました。これによって、ブドウ木の生命力が劇的に向上し、自然に収量が低くなり、ブドウ中のエキスも最上の状態で凝縮されるようになりました。ドメーヌの畑は全て耕耘され、中耕除草も行います。ブドウ畑の畝の間には下草を生やし、ライ麦と野菜を栽培しています。そして、初夏に下草を抜いて、畝の間に敷き詰めてカバークロップにしています。こうすることによって、草が自然の覆いの役割を果たし、過剰な暑さや雨から土を保護してくれるのです。また、地中の温度が低く保たれることによって微生物の活動と、土中の水の浸透能力が維持されるという効果もあるのです。ブドウの病害予防には、イラクサ、トクサ、ヤナギなどのハーブや植物の煎じ薬を用いています。また、堆肥や牛糞、ブドウの搾りかすや藁などをベースにしたコンポストを自前で作って畑に撒いています。生命力に満ちたこのコンポストによって土が活性化され、健康で成熟した果実を造るために必要なあらゆるミネラル成分がブドウ木に行き渡ります。ドメーヌでは、生きた土壌とブドウ木から、成熟のピークに達したブドウを低収量で収穫することがテロワールを表現するために必要不可欠な条件であると考えています。

醸造と周辺環境について
醸造に関しては、何よりもブドウを尊重することを大切にしています。ワインがテロワールとその独創性を最大限に表現できるように、人為的介入を最小限にしています。ブドウは野生酵母で自発的に発酵され、スーティラージュも必要な場合にしか行いません。SO2も必要な場合に限り最低限添加するのみです。ワインはアルザス伝統のフードルで醸造されます。フードルでは大きな澱が樽の底に沈殿し、細かい澱が通常の樽よりも広がるという利点があります。ドメーヌのワインは全てエコサート、そして2021ヴィンテージからはデメテールの認証を受けています。このように、ルイの実家のドメーヌのワインはビオディナミ栽培と人為的介入の少ない醸造で造られていますが、カトリーヌ・リスやリエッシュ、パトリック・メイエなどとの交流で触発されたルイは、家業に参画した2016年から、それをさらに進めたヴァン・ナチュールの醸造(ブドウ以外に何も加えず醸造。SO2も無添加。必要な場合に限り瓶詰め時に最低限のみ添加)に挑戦することを決断したのです。祖父母も両親も、ルイの挑戦を後押してくれ、ルイはドメーヌの約3haの区画の栽培の全てを委ねられ、自分の手で栽培したブドウから自分自身の名前でナチュラルワインを2016ヴィンテージから醸造しています。ルイのドメーヌは、マルク・クライデンヴァイスの本拠Andlau アンドローや、カトリーヌ・リスやジャン・ピエール・リエッシュが本拠を置くMittelbergheim ミッテルベルクハイム、オステルタグの本拠Epfig エプフィグなどの村に隣り合わせています。ルイ・モーラーは、現在のアルザスで最もエキサイティングな場所に生まれた最新世代のヴァン・ナチュールの造り手と言えます。彼のワインは欧米のナチュラルワインの愛好家の間で、すくに話題となり、SNSで数多く取り上げられています。ポスト・ミレニアル世代の造る若さ溢れるアルザスのヴァン・ナチュールです。
(以上、輸入元情報より引用)[]
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