[造手] Rosi Eugenio / ローズィ・エウジェニオ
[銘柄] Anisos / アニーゾス
[国] Italy / イタリア
[地域] Trentino Alto Adige / トレンティーノ・アルト・アディジェ州, Trentino
[品種] Nosiola 50%, Pinot Bianco 30%, Chardonney 20% / ノズィオラ, ピノ・ビアンコ, シャルドネ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<畑・栽培>
砂質、粘土質がベースだが、ノズィオラ, ピノ・ビアンコ, シャルドネの畑については、細かく砕かれた石灰岩が多く含まれており、 非常にミネラルに富んでいる。樹齢10年〜40年。シャルドネの畑は標高750m。仕立てはペルゴラ。

<醸造>
野生酵母。様々な手法を用いて品種ごとに醸造。木樽にて24ヶ月の熟成。ボトル詰め後、24ヶ月の熟成。部分的に2週間以上のマセレーション、ノズィオラの半分は約2ヶ月のアパッシメント(陰干し)を行っているが、そうした要素を前面に感じることはなく、複雑に構築される味わいの一つとして考えられている。


<ストーリー>
緻密に考えられたバランスと複雑さ、奥に見える土地の強い個性。トレンティーノという厳しい環境に向き合い続けた最高の造り手ロヴェレートから北へ5kmほど、piccolo dolomiti(小さなドロミテ渓谷)と呼ばれている渓谷の間に広がるマルツェミーノのブドウ畑。反面、少し山に入れば、石灰岩、砂、険しい斜面に包まれたブドウ畑が広がっている。それぞれの環境、栽培、品種、数えきれないほどの実践と検証を繰り返してきたエウジェニオ。カベルネやメルローの持つ本質、マルツェミーノが見せる素直さ、そしてノジオーラの新しい可能性。醸造においても同じ、彼の探究心の強さには絶句してしまう。マセレーション(果皮浸漬)の意義、野生酵母による醗酵とその効果、熟成による変化。すべての意味を追求する彼のたどり着いた答えは、とてもシンプルなものだということ。これからの変容と兆しを感じる造り手。

トレントの南、ロヴェレート近郊の町ヴォラーノ。 スプマンテの生産やマルツェミーノを代表として昔から盛んに 栽培・醸造が行われてきた土地。とはいうものの、 基本的にはスフーゾ(量り売り)の文化であり、 多産に適したペルゴラ仕立てのブドウ棚の風景が良く似合う土地。父のブドウ作りが彼にとってのスタート、 そして醸造家としての道を選ぶ。 いかに的確に、効率よく、合理的に、、、 そのような言葉ばかりの醸造から解放されるきっかけとなったものは、土地の適性、 ブドウ樹の計り知れない可能性を自ら体験したこと。 畑は大小10か所以上に点在し、 マルツェミーノをはじめとし、 カベルネやメルロー、ノズィオーラ、 ピノ ビアンコ、シャルドネ等を栽培。 しかしそれぞれの畑は細かく寸断され、 合わせてもわずか 6ha にしか過ぎない。畑の土壌は、 この地域全般に言える砂質、粘土質 土壌、標高 750mにある Barassa の畑(シャルドネ) やノジオーラ、ピノ ビアンコの畑は、 細かく砕かれた石灰岩が多く含まれており、 非常にミネラルに富んでいる。

白ブドウでのマセレーション(果皮浸漬)を行った醗酵の与える効果、 そして熟成に至るまでの様々な実験。醗酵という、 ある意味「安定」した状態を維持することで、 これまでにない果実の個性・味わいを表現。 そして近年、樹齢を重ねたノズィオーラが、 エウジェニオの想像をはるかに 超える伸びしろを持っていたこと、 結果ノズィオーラの成長ととも にワイン自体がひとまわり大きくなり、 2010、2011 と圧倒的な成長を見せてくれた。 さらにそれぞれの品種が、驚くほど緻密に組み上げられた ビアンコ、アニーゾス。ペルゴラという仕立ての良さを十分に引き出し、 弱さをしっかりと補うべく改良した仕立ては、 樹上での長期間の熟成を可能にした。収穫後マセレーションを行いつつ野生酵母 による醗酵を行い、果皮と接触していることで非常に安定した状態で熟成。 マルツェミーノの持つ果実的デリケートさと 柔らかさを十二分に感じさせてくれるポイエーマ。

1か月に及ぶ白ブドウ(果皮のみ)のマセレーション。 結果、非常に不安定であるはずのロザートの醗酵過程を、 白ブドウの果皮で守ること。結果、驚くほどの安定を手に入れた。 それでいて、もの凄いバランス感のあるロザートが生まれることとなった。 そして 09.10.11 という 3 つの ヴィンテージを組みあわせるという荒業に よって誕生したカベルネフラン。マセレーションだけではな い、酵母による保護を最大限利用した奇抜すぎる手法。 圧搾後は極力酸素との接触を避けつつ、 そこに翌年のヴィンテージを加える。 (結果、樽の中で眠っていた酵母が活性化し、 その分酸素から耐えられる期間が伸びるという事につながる)、 これを 3 回繰り返した結果、 SO2 の添加を極端に減らすことができる。 強烈な土地環境(強い砂質、自根による植樹) で収穫したカベルネフラン、その繊細な香りを十分に尊重した結果、 ヴィンテージをなくすという手段に踏み切るという大胆さ。 エウジェニオの探究心と、尽きることのない実験。 彼以外には決してできない唯一の、 そして素晴らしい存在感を持ったワインを造りだす。

(以上、輸入元情報より引用)[]
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