ヴァルテル・マットーニ/トレビエン 2018

A795

3,800円(税込4,180円)

[造手] Valter Mattoni / ヴァルテル・マットーニ
[銘柄] Trebbien / トレビエン
[国] Italy / イタリア
[地域] Marche / マルケ州
[品種] Trebbiano / トレッビアーノ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<畑・栽培>
ストラーノ村の重い粘土質土壌の畑(標高250m)に育つ樹齢40年のトレッビアーノ。

<醸造>
9月末に完璧な熟度の葡萄のみ厳選して収穫。ステンレスタンク(一部入りきらなかった葡萄は古バリック)で発酵。マセラシオンは約10日間。熟成もそのままステンレスタンク(一部古バリック)で12〜14ヶ月間。ノンフィルターでボトリング。

<ストーリー>
壁作りが本業でワイン造りは趣味
祖父の畑を使って趣味でワイン造りを始めた。「オアジ・デリ・アンジェリ」「レ・カニエッテ」等と共にワイン造りを勉強し、 規定外のワインばかりを造っている。

土木兼業カンティーナ
マルケ州の最南端「カストラーノ村」。粘土の質が高く、 古くはレンガ用の粘土の採掘場があった村で現在の人口は約500人。 「ヴァルテル・マットーニ」はこの村に代々住んでいて名字の「マットーニ」は方言でレンガの意味。先祖はレンガ造りで生計をたてていた。
『祖父の代までは自家製のワインを造って家族で楽 しんでいた。祖父も父も水を一切飲まなかった。昔の農民はワインしか飲まなかった』
90年代に入ると高齢で祖父は畑を放棄してしまう。 身近だった畑が荒れていくのは辛かった。 壁や床造りの職人として働いていた「ヴァルテル」は趣味で畑を再生。ワイン造りを始める。 醸造学校で勉強していない彼は、当時まだ無名だっ た「レ・カニエッテ」の当主「ジョヴァンニ」や「オアジ・ デリ・アンジェリ」当主の「マルコ」と共にグループを作 り、趣味で栽培や醸造を学んでいった。
『祖父のワイン造りは家庭料理のレシピみたいなものだった。だが結局はそれが一番正しいワイン造り だと気がついた』
1997年、無名だった「オアジ・デリ・アンジェリ」が「ク ルニ」でガンベロ・ロッソ3ビッケーリを獲得し、一気に人気となっていく。
『クルニは僕等にとっては地酒だった。それが世界中で人気になった。信じられなかった。ワイン造りを本 格的に始めるきっかけになった』
「ヴァルテル」は「オアジ・デリ・アンジェリ」の成功に触 発され、遂に2000年自らのカンティーナ「ヴァルテ ル・マットーニ」を設立。5ヶ所に分かれる2.5haの畑と醸造所は床材の倉庫 の一部を改装して始まった。

古いクローンを植樹
祖父の畑は商売ではなく、自分達の為の畑だったので科学薬品は一切使われていなかった。土壌は鉄 やマグネシウムを多く含む粘土質で肥沃。標高は280m。海と山に挟まれた土地で海の暖かい 風と山の冷気が葡萄に適度なストレスを与える。
『マルケには古いクローンが残っている。それを見つけてマッサルセレクションし、良いクローンを何種類か移植していく』
白葡萄は樹齢60年の「トレビアーノ」を残し、更にピ エ・デイ・フランコの「トレビアーノ」の畑からマッサルセレクションで移植した。
『マルケでは60年代までは糖度補充の為にトレビア ーノが植えられていた。今ではほとんど残っていないがポテンシャルは高い』
黒葡萄は「モンテプルチャーノ」「サンジョヴェーゼ」。 そして「ボルド」。「グルナッシュ」の仲間でサルディー ニャの「カンノナウ」の一種とも言われる。
『ボルドは60年代にサルディーニャからマルケに伝 わったと考えられている。土壌や気候と相性が良い が、ベト病に弱く収量が少ない』
生産量は年間6,000本。生活できる量ではないので現在も壁・床造りの本職を続けながら、家族だけでワイン造りをしている。

トレビエン!
醸造所は小さいステンレスタンクが5個と古いバリッ クだけ。ポンプも無いのでラッキングも手作業。勿論、 ボトリングマシーンも無い。
■トレビエン 100%トレビアーノ
『最高だねという意味を込めた名前。60年と40年の樹。収穫後、少し破砕して皮ごと発酵。マセラシオンは10日間』
収穫した区画毎に分けて発酵。それぞれの酵母の働きで異なる個性の原酒になる。それをアッサンブラージュすることで複雑さが出る。
(以上、輸入元情報より引用)[]

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