[造手] Domaine Huet / ドメーヌ・ユエ
[銘柄] Vouvray " Le Haut Lieu" Sec / ヴーヴレイ・ル・オー・リュー・セック
[国] France / フランス
[地域] Loire / ロワール
[品種] Chenin Blanc / シュナン・ブラン
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<畑・栽培>
1928年から続く最も古い畑で完全な南向き斜面。30cm以上の厚い粘土層で石灰を含む。小石やシリカはほとんど無いので「ル・モン」とは反対に若い内から華やかで開いていることが多い。栽培、醸造はどの畑も全く同じ。どっしりとした骨格で厚みのある酒質。
<醸造>
プレスされた果汁は数時間のデブルバージュの後に600Lの古木樽で発酵を始める。発酵が終わると数 回移し替えを行い、澱を取り除くだけ。 瓶詰めは通常翌年の4月。辛口から甘口まで基本的に同じタイミングで瓶詰めされ、その時点で残った 糖分がワインの味わいを決定する。
<ストーリー>
RVF誌★★★評価『ヴーヴレ』の神様
異なる3つの土壌でシュナン・ブランを栽培。ペティアン・辛口〜甘口まで、収穫した葡萄の糖度に合わせて、毎年造るワインのタイプが変わる。長期熟成のヴーヴレイ・モワルーは秀逸。
3つの土壌とシュナン・ブラン
熟成した「ル・オー・リュー・モワルー」は燻製、パイナ ップル、チョコレート、そしてトリュフと白ワインの域を超えた複雑さ。もはや赤ワインは必要ない。 トゥールの東10km。ロワール川右岸のヴーヴレ。伝説的な造り手「ユエ」はこの村に3つの畑を所有。
最もロワール川に近いのがシレックスを含む緑色粘 土土壌の畑「ル・モン」。
『表土は薄くシレックスを含む緑色粘土質。トゥフォー(石灰層)の下30m まで根が伸びている。この畑のワインは柔らかさと軽やかさを持つ』
北へ300m離れた粘土質が強く出ている特徴的な 畑が「ル・オー・リュー」。
『褐色粘土の粘土石灰質が30mの深さまで続く。こ の畑のワインはねっとりとした質感でやや重く、丸い 味わいが特徴』
西側には塀で囲まれたヴーヴレの歴史的に重要な畑「ル・クロ・ド・ブール」。
『ヴーヴレ教会の目の前の畑。表土は僅か1m。その下は厚い石灰岩盤。まさに岩盤上の痩せた畑。ワ インは硬く、他には無い強靭な骨格を持つ』
醸造長は「ジャン・ポール・ベルトメ」。35年以上、こ の3つの畑でシュナン・ブランを造り続けてきた。 元々自然を尊重した栽培だったが1988年には全ての畑にビオディナミを導入している。
葡萄の熟度がワインを決める
畑の状態とその年の天候に従うだけというのが「ユエ」の考え方。よってリリースするキュヴェはその年の葡萄の熟度によって変わる。
『ペティアンからモワルーまで色々なワインを造って いる。その年の葡萄の熟度により糖度は150g/Lから 400g/Lまで大きく異なる。自然酵母での発酵なので糖度の高い葡萄は発酵後に自然な糖分を残 す事ができる』
つまり、葡萄の熟度の上がった良年にしか「ドゥミ・セ ック」や「モワルー」を造る事ができない。
『僕等は決してシャプタリザシオンは行わない。その年に甘口を造るのか、辛口を造るのかは葡萄と酵母が決める。僕等は何もできない』
2003年は珍しい年。早めの収穫から遅い収穫まで行えたので熟度に合わせて「ペティアン」から「モワル ー」まで全てのキュヴェをリリースできた。一方、2013年は日照量が少なかった為に熟度が上がらなかった。糖度の低い葡萄からは「ドゥミ・セック」 など造れる訳もなく「セック」のみとなった。
辛口から甘口まで同じ醸造法
非常に珍しいことだが、辛口から極甘口までを全く同 じ醸造方法。砂糖も酵母も添加しない。
プレスされた果汁は数時間のデブルバージュの後に600Lの古木樽で発酵を始める。発酵が終わると数 回移し替えを行い、澱を取り除くだけ。 瓶詰めは通常翌年の 4 月。辛口から甘口まで基本的に同じタイミングで瓶詰めされ、その時点で残った糖分がワインの味わいを決定する。数年の熟成を経た後、飲み頃を迎えたワインをリリー ス。モワルーは10年以上の熟成を行う事もある。
『シュナン・ブランは天候の影響を受けやすく、病気 にも弱い。しかし、酸化に強く地力がある。そして土地によって大きく味わいを変える。偉大な品種だ』
(以上、輸入元情報より引用)[]