レ・コステ / ビアンコ・クリュ・レ・コステ 2018

B694

8,800円(税込9,680円)

[造手] Le Coste / レ・コステ
[銘柄] Bianco Cru Le Coste / ビアンコ・クリュ・レ・コステ
[国] Italy / イタリア
[地域] Lazio / ラツィオ
[品種] Procanico, Vermentino, etc. / プロカニコ主体, ヴェルメンティーノ他も含む
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml

<このワインについて>
数あるワインの中で唯一Le Coste を冠した白。ジャンマルコが 2004年にワイナリーを始めた際、自らがこれまで学んできたすべてを注ぎ込んだ特別な畑「Le Coste」。
超高密植、無施肥はもちろん、非常に低いアルベレッロ仕立。自根(ピエディフランコ)にもこだわった最高で唯一の畑。このすべては「1本の樹の結実、収穫を自発的に減らす」ためのもの、、。
「ブドウ樹には寿命がある、僅か 20年程度で死んでしまう樹もあれば、100年を越えて生き続ける樹も、、。それはある意味人間の一生と何ら変わりないと思うんだ。多くの肥料(過剰な食事)に多くの結実・収穫(労働)をすれば樹(体)への負担は大きく、蓄積し、病気になる。それを防ぎ、治すために農薬(薬)を使用する。しかし、健全な環境と必要なだけの栄養、そして収穫という負担を抑えてあげれば、健全な状態でより長い寿命のブドウ畑に育てることができるのではないか?」
ジャンマルコの考えを 100%つぎ込んで生まれた畑。

一見、非常に複雑で分かりずらい、、数あるキュヴェの一つ、、と思いがちですが、このワインこそその名前の通り「Le Coste」という畑であり、土地を最も表現したワインでもあります。アルザスやブルゴーニュ、ジュラ、そしてローヌと偉大なるワイン土地で働き、体感してきた土地の姿。ワインお世界の常識でいえば、大笑いされるかもしれませんが、このラツィオで、ヴィテルボで、そしてこのグラードリにある標高の高いテラス状の土地は、評価されるべき価値と可能性がある事を表現したい。それこそがレ コステの原点であり、ジャンマルコがイタリアでスタートした本当の理由です。
約2年ぶりのリリースとなる 2018、冷涼で雨に苦しめられたヴィンテージでしたが、病気や腐敗果を丁寧に選別し、樹上での完熟を待った結果、彼の畑では非常に珍しいボトリティスノービレ(貴腐菌)が、半数近い割合で回ったというとてつもない収穫となりました。ポテンシャルを秘めたブドウには、それに見合うだけの醸造と時間を費やす、というジャンマルコの哲学の元、モストだけの状態で 1 カ月間醗酵、、そして 1500L の大樽で 2年という熟成。そして、ボトルの中でゆっくりとフォルムが形成される時間として、ボトル詰めから 18 カ月熟成を経てからリリースされた、これまでの Cru の中での最高傑作と言っても過言ではない、そう言えるヴィンテージ。
非常に苦労を強いられたヴィンテージの片鱗、そしてこれまで彼のワインではあまり体験したことのない、溢れる貴腐の香り、、。想像を超える素晴らしい味わい。レ コステがこれほどたくさんのキュヴェを作る理由、土地、畑それぞれの違いを表現していることの意味。そしてこのワインは、醸造だけでは成立しない、土地、ブドウ樹、気候、収穫、醸造何一つかけることが出来ない、そう実体験させてくれる、素晴らしいワインだと思います。

<畑・栽培>
畑では農薬はもちろん、堆肥なども一切使わない農法を徹底(=自然栽培)。畑ではブドウ樹だけを栽培するのではなく、自家消費用に野菜やオリーブ(一部は販売用にも生産)、果実を混植。単一的な環境ではない、より多様性のある畑、自然環境に近づける努力を惜しまない。

<醸造>
収穫したブドウの20%にボトリティスノービレ(貴腐)が回ったビンテージ。収穫後、木樽にてごく短時間果皮と共にマセレーション。圧搾し、果汁のみの状態で解放式の大樽に移し約1カ月醗酵が完全に終わるのを待つ。オリ引きと共に1500Lの大樽に移し24カ月、ボトル詰めのあと24カ月の熟成。

<ストーリー>
2004年、ジャンマルコ・アントヌツィはラツィオ北部のボルセーナ湖半にてブドウ樹の栽培、ワイン醸造を開始。彼の考え方は非常にシンプル、かつ合理的。自分の造りたいワイン、そこに到達するために何が必要なのか?

多くの素晴らしい造り手のもとで働き、知識・経験を・・・
祖父の持っていたグラードリのぶどう畑を起点にLe Costeの畑を・・・
フランコ・ピエーデ(台木を使わずに自根にて)から薬品など一切を排除した栽培を・・・
知識や技術に傾倒しない、感性に任せた醸造(本人は認めませんが)を・・・

知識・経験・畑・栽培・醸造、そしてそこに「どんなものを造りたいか?」という彼の考える「到達点」。そしてそこに辿り着くために必要な手段。結果、いつも挑戦につながる、いわば全く妥協のない彼の信念。だからこそ毎回楽しませてくれる、常に想像の2〜3歩先をゆく造り手。

ジャンマルコ・アントヌーツィ、彼ほど合理的、かつ感性的な造り手に出会ったことはあっただろうか。ヴァレンティーニやジュラール・シュレール、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマルコ。フランスをはじめとした多くのワイナリーでの経験、そして祖父より受け継いだグラードリでのブドウ栽培、そ れぞれ全くの無関係のようですべては彼の計画した通り。そう感じさせてくれる説得力を持っている。 そして、それだけでは終わらない彼のエネルギーは、畑での挑戦はもちろん醸造においてもただならぬものがある。そんな彼はいつも想像の斜め上を進み 続ける彼のワイン。そこには造り手だけでない、飲み手へのたくさんのメッセージ が散りばめられている。 グラードリの土地はラツィオ北部、ヴィテルボ近郊カルデラ型の湖ラーゴ・ディ・ボルセーナのほとりにある。このあたりの土壌は火山礫、凝灰岩、細かい顆粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が 多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高も高く、350-450mという斜面、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた3ha(樹齢が非常に高い)と、2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」。2006年より収穫・醸造を開始。

2012年ヴィンテージより、大きく変貌を遂げたBianco。これまでは区画の違いを感じることなく、1種のワインとしてボトル詰めしていたものの、見事な収穫を迎え、醸造過程にて起きた樽ごとの違いをはっきりと感じたジャンマルコ。醗酵がやや早い段階でストップした結果、若干の甘味と酸、なんとも心地よい口当たりの良さを持つL'abboccatello。果皮の印象が少なく、より本来のビアンコらしい飲 み心地を持つBianchetto。そしてこれまでのビアンコとは圧倒的に違う迫力と安定感、明らかな成長を感じるBianco。3種類のビアンコをリリース。そしてさらにはBianco2011の中で、最も可能性のある(言い換えればまだボトル詰めしたくない)1つをボトル詰めすることなく計24 か月樽内にて熟成し、一年遅れでボトル詰めしたというBianco R。そしてこれまではPainoに混ざっていた樹齢60年を越える高樹齢のプロカニコのみを、ごく短いマセレーションを行い木樽にて醗酵・熟成したというLe Vigne piu Vecchie。2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」とは比べがたい、全く別の雰囲気、それでいてやはり年月の醸し出す迫力、醸造という部分ではややおとなしい分、現段階での完成度に驚かされる。

赤においても飲み心地を優先、2週間のマセレーションによる醗酵、圧倒的な滑らかさを持ったRosso、ビアンコ同様、1年長い樽熟成をさせたRosso R。見事ともいえる収穫を迎えた2012年とは対照的に冷涼な雰囲気を持った2013年の白はBianchetto, Bianco の二つ。果皮の剛健さよりも果実的な香りや酸の印象が強い「バランスと繊細さを持ったヴィンテージ」、ビアンケットはより飲み心地の良さとスムーズさ、ビアンコについても前年より繊細さを感じるワインとなっている。そして結果的にRosato は今回より果皮との接触を行わずに果樹のみでの醗酵に挑戦。これまでをはるかに超える手ごたえを感じたというジャンマルコ。そして時折リリ ースされるRosso di Gaetano、以前からジャンマルコが栽培を手伝いブドウを分けてもらっていた近所のガエターノ爺。彼の畑で素晴らしい収穫を迎えられたこと&ガエターノの生計を助けることにもつながることから、醸造&ボトル詰めされる。それぞれのワインの種類に、生産量がまったく追いついてない。そんなことは百も承知、一切動じることなく突き進む自由奔放、傍若無人、それこそが彼、ジャンマルコ・アントヌーツィである。
(以上、輸入元情報より引用)[]
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