[造手] Ca’Liptra / カリプトラ
[銘柄] Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Superiore “KYPRA” / ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ・スペリオーレ・キプラ
[国] Italy / イタリア
[地域] Marche / マルケ州
[品種] Trebbiano 60%, Malvasia Bianca 40% / トレッビアーノ, マルヴァジア・ビアンカ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
標高、露出、土壌の点で異なる特徴を持ついくつかの区画の畑よりCupramontanaを表現したキュヴェ。
<栽培:Edited by essentia>
海抜230〜450m、合計約4.9ha。土壌:粘土とガレストロが混ざった石灰岩(ライムストーン)。南・南東・東向き。一番古い区画は1948年植樹。
<醸造:Edited by essentia>
ステンレスタンクで発酵熟成。25−30日間醗酵が続きます。2−3日ほど果皮とマセレーション。
<ストーリー:Edited by essentia>
4人のミラネーゼの出会いで始まったワイナリー
マルケ州、アンコーナ県にあるクプラモンターナ(Cupramontana)。ヴェルディッキオといえば「カステッリ・ディ・イエージ」が絶大な知名度をもちますが、クプラモンターナこそがヴェルディッキオ最上の産地なのだそう。(DOCとしてはヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージに含まれます)特にサン・ミケーレ(San Michele)は歴史ある畑として知られています。
ミラノの大学で醸造の勉強をしていたロベルトは2008年からクプラモンターナのワイナリーで研修中、同じくミラノから1年早くこの地に研修にきていたジョヴァンニと出会い、意気投合。この地の風土に魅せられ、ワインへの情熱を持った二人は2010年には試験的にワイン醸造をスタートします。2011年には醸造家でもあり農学者、ワイナリーで働いていたやはりミラノ出身のアゴスティーノと、アントネッラと出会い2012年にCa‘Liptraが生まれます。
2000年から2010年台前半まで、この地では「後継者がいない」という理由でブドウ畑を手放す農家が増加していました。決して喜ばしい話ではありませんが、若い、意欲ある造り手にとってはブドウ畑を手に入れるチャンスでもありました。Ca‘Liptraはクプラモンターナの1948年に植えられた古樹が植わる素晴らしい区画を手に入れ、スタートすることとなります。
アドリア海から吹き込む強い風が劇場のような地形の斜面で回るこの場所の土壌は古く、かつては海の底だったという石灰質土壌。強い風がブドウをカビなどの病害から守る恵まれた環境。ブドウ畑は9ヘクタール、サンミケーレ7haにサンマルコ2ha。9つの区画に分かれており、一番標高の高い畑で海抜450メートル。主にヴェルディッキオを栽培しているが、古い区画の畑にはトレッビアーノ、マルヴァジアが1−2割程度混植され、品種的にも多様性がもたらされています。
醸造、熟成はおもにセメントタンクにて。 リセルヴァにあたる「21サンミケーレ」はバリックとトノーでの醗酵、熟成を行います。ヴェルディッキオはポリフェノール、カテキンが多く、長期の果皮とのマセレーションをすると、バランスを崩すという事で、果皮との浸漬は短期間。通常は1日程度、新しく作られるRiservaである「Vigna della Cesola」で全体の30%を3日ほどのマセレーションにとどめる。 「本来、ヴェルディッキオ長期熟成に向いている、ポテンシャルの高い品種」と語るロベルト氏。しかし、多くのヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージは低価格、大量生産のものが多いのが現状。 その評価を覆すべく、歴史的銘醸地であるクプラモンターナより、ヴェルディッキオの真の実力を表現するCa’Liptraの挑戦は続いています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)