ポッサ / チンクエ・テッレ2018

A715

4,700円(税込5,170円)

[造手] Possa / ポッサ
[銘柄] Cinque Terre / チンクエテッレ
[国] Italy / イタリア
[地域] Liguria / リグーリア州
[品種] Bosco 80%, Albarola 20% / ボスコ, アルバローラ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元テイスティングコメント>
今までハイディのワインに感じたことがないレベルの鋭い酸が特徴的なワインとなっています。ブドウ由来の酸なような気もするし、(醸造の過程で発生した)揮発酸っぽくも思えたりするのですが、なんにせよ、酸そのものの中にもある種のハーモニーがあり、今までのハイディのワインとは一線を画す味わいです。やや冷やし気味にしたら、これからの季節にはバッチリなワインじゃないでしょうか。

<ストーリー>
5つの町を囲むように広がる、総延長6700Kmにも達する石垣の段々畑を有するチンクエテッレは、人間の営みが作り上げたたぐいまれな景観として評価され、世界遺産に登録されている。100年前には1400ヘクタールあったブドウ栽培面積も、現在では急峻な畑での作業効率の悪さとそれに伴うコスト高から、100ヘクタールにまで激減している。父親がチンクエテッレ国立公園の会長を勤めているサムエーレ・ハイディは、現状に危機感を覚え、人とこの土地との共生の証であるブドウ畑の景観、そしてチンクエテッレの伝統を守るべく2004年、自らワイナリーを始めることにした。現在1ヘクタールを所有、有機農法を実践、病害の防除には硫黄の粉末を撒くのみで、畑の各所にミツバチの巣箱を設置し、蜂蜜も生産している。年間約4000本を生産。

世界遺産チンクエテッレの一つ「リオマッジョーレ」のワイナリー、ポッサ。リグーリア州に位置するリオマッジョーレは5つの街からなるチンクエテッレの中では東南端で、パルマやフィレンツェから車で2時間で行ける(160kmほど)、意外と便利なリゾート地です。しかしながら、その畑の環境は過酷です。チンクエテッレには平地がほとんどなく、やせた土地、しかしそこで生きていくために、まさに断崖絶壁といってもいいような急斜面を人間の手で開拓したといいます。亡くなった人も多かったでしょう。その開拓作業の苛烈さ、そして畑での作業の大変さを思ってみても、チンクエテッレという土地にしみついている人間の記憶は、放り出したくなる労働やどうしようもない苦しみだと思います。でもその時々には人間のうれしさや、そこであった数えきれない良い出来事だってたくさんそこにあるはずです。もうずっとずっと長い間、自然や土地の環境は様々に変化しながらそこにあって、なんの意味ももっていない、そこに意味をつけていったのはそれぞれに人間であって、チンクエテッレという土地も、そこに様々な要因から住まざるをえなかった人たちが生きていくために開拓することを決め、そこから糧を得て、自分たちを繋いでいったそこに意味が生まれるように思います。
チンクエテッレに何を見るのか、過酷な環境に向かっていった人たちの苦労、そのような土地でも開拓しなければならなかった人間の性や時代のこと、美しい自然、現在においてすたれていく伝統、その他にもいろいろな見方があると思います。そうした様々な意味づけはあれど、確かにそこで生きる人達の手によって造り出されているワインがあります。飲み手は目の前の一本とどう付き合うかという問題なのかもしれません。どのお話のなかで飲むのかは人それぞれ、お好みで。
(以上、輸入元情報より引用)[]

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