[造手] Panevino / パーネヴィーノ
[銘柄] Storm Venti Venti / ストーム・ヴェンティ・ヴェンティ
[国] Italy / イタリア
[地域] Sardegna / サルデーニャ州
[品種] Cannonau 70%, Cagnulari 30% / カンノナウ, カニュラーリ
[タイプ] 赤 / やや甘口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml
<このワインについて>
6月までは雨が多かったが、以降やたらと暑かった2020年のサルデーニャ。カノ2019に使われたのとほぼ同じく区画(クグシ、コルテムーラス、ペルダコッドゥーラなど)の無茶苦茶熟したカンノナウだけを選り分けて収穫し醸造したところ、残糖がある状態で醗酵が止まり…(この段階では、潜在アルコール度数で17%を優に超えるワインだったはずなので、残糖があって普通な気も…)。カンノナウという酸も穏やかでタンニンも豊富なわけでもないブドウのワインで、高アルコール度数、そして甘い…全ての要素がソフトな方向に傾き過ぎていて、飲み心地に欠けるワインになってしまうことをジャンフランコは危惧します。
そんな“締まりのない”ワインに闘魂注入すべく、カニュラーリのワインでビンタをする事に(ジャンフランコがそう表現していたので、あえてそのまま“ビンタ”という言葉を使いました!)。カニュラーリは、色素もタンニンも豊富で酸もしっかりあるブドウ。アルコール度数&糖分量を下げることと、補酸&補タンニンの目的で、全体の30%ほどに当たる量のカニュラーリをブレンドしたのがこのワイン。最終的にはアルコール度数15.5%で、甘みを少々感じるワインとなっています。
2020年には、嵐のような気象イベントが実際にあったということでストーム(Storm)。ヴェント(Vento)は、“風”の単数形で、ヴェンティ(Venti)だと複数形。ですので、ヴェンティ・ヴェンティと書けば、“風、風、そしてまた風”とでも訳す感じになると思うのですが、ヴェンティには数字の“20”という意味もあり、ヴェンティ・ヴェンティで2020(年)…。よくもまあ、ここまで言葉遊びができるものだと毎回感心させられます。
<畑・栽培>
標高450mから700mまで、土壌も火山岩質から粘土-片岩質と様々な特性の、5つの区画に合計3ヘクタールの畑を持ち、サルデーニャの土着品種を栽培(カンノナウ、ムリステッル、カニュラーリ、カリニャーノ、モニカ、モレットゥ、ジロ、モスカート、マルヴァジーア、ヴェルメンティーノ、セミダーノ、ヌラーグス)。樹齢も品種、区画によっては100年を超えるものも。大地、人、その他の生命に対して最大限の敬意を払うべく、畑では一切の施肥を行わず、畑に自生する草を鋤き込むことで緑肥として利用しているほか、ボルドー液さえも使用せず、細かい粉末状の土と硫黄を混ぜたものを農薬代わりに6月に1度(年、畑によっては一度も撒かない)する以外には一切何も畑には散布しない。
<醸造>
醸造からボトリングまでの全ての工程で一切の薬剤を使用しない。
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(以上、輸入元情報より引用)[]