マリオ・ガッタ / ブリュット・ドサッジョ・ゼロ・エスペリディ [2008]

D192

7,600円(税込8,360円)

[造手] Mario Gatta / マリオ・ガッタ
[銘柄] Brut Dosaggio Zero “Esperidi” / ブリュット・ドサッジョ・ゼロ・エスペリディ
[国] Italy / イタリア
[地域] Lombardia / ロンバルディア州
[品種] Chardonnay, Pinot Nero / シャルドネ, ピノ・ネーロ
[タイプ] 白 / 発泡 / 辛口 / ミディアムボディ / ドサージュ・ゼロ
[容量]750ml

<輸入元コメント>
「エスペルディ」はギリシャ神話の大地の女神(ヘスペリデス)を意味する。

<畑・栽培>
畑はフランチャコルタの最東部「グッサーゴ」と「チェラティカ」。標高は300〜550m。
『ここには氷河はきていない。海底が隆起した土壌 で他のフランチャコルタとは全く違う土壌。だから同じワインはできない』
一般的なフランチャコルタは氷河が押し運んだ堆積 土壌で粘土は少なく、石灰含有量は低い。砂質が 多く、川由来の小石が混じる。 これは熱を蓄える土壌で葡萄は早く成熟し、十分な糖度を早目に得ることができる。
『グッサーゴは粘土石灰質土壌。川ではなく海に由 来する土壌で貝殻などが沈澱し、固まった石灰岩 が多く含まれる』
粘土は水分を含むので夜間に葡萄樹を冷やす。標高も高く、石灰の影響で痩せた土壌。 葡萄は果実よりもミネラルや塩っ気を感じさせるようになる。テンションが高く、柔らかさが無い。果実よりもミネラルの表現に向く。 この土壌を活かしたワイン造りこそが彼の理想。
『土壌を活性化させることが大切。だから畑では銅も使わない。代わりにゼオリーテ・クバーナを使用する。全ての畑はビオロジック』
硫黄は使うが、ベト病対策の銅は土壌に蓄積してしまうので使用しない。その代わりに使われるのがゼオリーテ(沸石)。 沸石は湿気を吸着する作用があり、葉に付着させお くことで湿気を抑え、病気を予防する。天然の素材なので土壌に影響はない。
『肥料も与えない。元々葡萄樹は生命力が強いの で自分で自分の実を守ることができる。親が子供を 守るように樹が葡萄を守る』
除草剤を撒けば根が地中深くに伸びない。少しの降 雨で地表が崩れ、根も大きなダメージを受けるよう になる。 除草剤を撒かなければ葡萄根は地中深くに伸び、 葡萄樹は、少しの雨でも動かない。
『葡萄に自然の脅威と自然の優しさを両方経験させることが大切。子育てと同じで経験値が高いと葡 萄は勝手に強くなる』

<醸造>
野生酵母のみ、温度管理もなしで発酵。小さいコンクリート槽と古バリックを使い、できるだけ区画毎に分けて発酵させる。そのまま翌春まで熟成させてからアッサンブラージュして瓶内2次発酵。その後、60ヶ月間澱と共に熟成。

<ストーリー>
人生の最後に造りたい『理想のフランチャコルタ』
フランチャコルタの優良生産者「ガッタ」を1代で築き上げた「マリオ・ガッタ」が引退。自分の理想のフランチャコルタ を造る為に1人でワイン造りを開始した。

自然農業コンサルタント
高品質フランチャコルタの造り手「ガッタ」。1958年に創業者の「アンジェロ・ガッタ」が葡萄栽培農家を 始めたのが始まり。 「アンジェロ」の死後、息子達によって農園は続けら れたが、兄弟の末っ子「マリオ」は奥様と一緒に自然食のトラットリアを始める。
『同時に自然農業のコンサルタントとしても働き始めた。パオロ・ベアの畑造りも担当していて、パオロ・ベアとは今でも仲が良い』
兄弟は畑を買い足し、「マリオ」は栽培だけでなく醸造も手掛けるようになっていく。1996年にはフランチャコルタの生産を開始。 現在では20万本/年を生産する中規模高品質カンティーナにまで成長した。

『ガッタを成功させる為に働き過ぎた。人生の最後は好きな事をしたい。その時に思いついたのが手造りのフランチャコルタだった』
「マリオ」は一部の畑を残し、「ガッタ」を2人の息子 に譲り、自らは自宅のガレージでフランチャコルタ造 りを続けることに。 こうして誕生したのが「マリオ・ガッタ」。1人で畑を管理し、収穫も1人。勿論、醸造も1人で行う。年間生産量は20,000本。
『40年の畑仕事で、この土地で何をすべきか、何をすべきでないかが解ってきた。残りの人生で理想を追求してみたい』

フランチャコルタは名乗らない
畑は全てフランチャコルタ内だが、フランチャコルタを名乗らない。協会が言うフランチャコルタの個性とは異なる味わいだから。
『フランチャコルタの規定な中では自由なワイン造りができない。自分の理想を追求したい。誰かに合わせたくない』
自然酵母での長期発酵。葡萄自体のポテンシャル に合わせてシュール・リーの期間を決めていく。
『澱は酸素を吸着する機能と澱自体の旨み、タンパク質をワインに与える2つの機能を持っている。2つの機能のバランスが重要』
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