[造手] Fanetti / ファネッティ
[銘柄] Rosso Fanetti / ロッソ・ファネッティ
[国] Italy / イタリア
[地域] Toscana / トスカーナ州
[品種] サンジョヴェーゼ主体、カナイオーロ、マルヴァジーア、トレッビアーノ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<醸造>
収穫後、大型のセメントタンクにて約2週間のマセレーション。
野生酵母による醗酵を促す。その後オリ引きを行い、使い込んだ大樽(30hl)にて24か月の熟成。
ノンフィルターにてボトル詰め。地域の伝統として、白ブドウも合わせて醸造される、トスカーナの日常的ワイン。
<ストーリー>
ルネッサンス期の古い街並みが残る、歴史ある街モンテプルチアーノ。この土地で古くよりワイン造りを行ってきたファネッティ家。1920年代、当主アダモによって、「Vino Nobile di Montepulciano」という名が付けられた。のちにノービレの始祖となった家族でありながら、まったくもって堅実に、当時のワイン造りを継承してきた造り手。大型のセメントタンク、30年以上使い続けるイタリア産の大樽、、、etc。最低でも4年間を樽の中で過ごすという伝統のワイン造りは、今では明らかにマイノリティとして扱われてしまうことも少なくない。味わい、雰囲気、ボトルに至るまですべてに感じる懐かしさと素晴らしさ。時間をかける意味、変わらないことの大切さを再認識させてくれる造り手。
「変化しない」ということの良さ、歴史に裏付けられたワイン造りを貫き続けるカンティーナ。 モンテプルチアーノは標高600m の丘陵地で、フィレンツェの南東に位置し、ウンブリアに近い。ブドウ栽培の歴史は古く、古くは中世より造られており、当時の生産量や販売について詳しく定められた資 料も残されている。 17世紀の詩人フランチェスコ レディの著書「バ ッコ・イン・トスカーナ」に登場する、「モンテプルチャーノは全てのワインの王」という記述や、フランスの作家デュマの「モンテクリスト伯」 などにも登場することから、「 Nobile・高貴な」という言葉で表現されるようになっていった。 1966年に DOC 、 1983年に最初の DOCGの一 つとして数えられた。
温度管理や酵母添加は行っていない。熟成はモンテプルチアーノの町の地下深く続く、トンネルのようなカンティーナにて。昔から使い続けてい る大樽( 30年、古いものは 60年以上現役の樽もあるという話)による悠久ともいえる 長い熟成を行っている。「本来のノービレは最低でも 4年( 48か月)は大樽で時間を過 ごさせないとサンジョヴェーゼの持つ本来の香りは出てこない。だから私たちの造るノー ビレは現在の DOCGの基準だと、すべてがリゼルヴァと表 記することになってしまってい る。」と嘆くエリザベッタ。祖父の頃より変わらない 6年間というサイクルでリリースされる 彼女のノービレ。また、過去のヴィンテージについても、相当な量をストックするという 考えを持ち、古くは 60年代(これ以前の物もあるようだが、ラベルが無かったり、コルクが傷んでいたり、ヴィンテージが明確にわからないという)より多くのストックが迷路のようなカン ティーナに眠っている。
そして、もう一つの魅力ともいえるのが、地元モンテプルチアーノの町 で昔から愛されているスフーゾ(量り売り)の雰囲気そのままのビアンコとロッソを、少量ながら ボトル詰め。大型のセメントタンク、野生酵母のみで醗酵を終えたビアンコ、ロッソはノービレに 含まれない区画の果実を用いる。使わずに空いている大樽を使い熟成しており、なんとも味わ い深く、どこか懐かしささえ感じる味わい。日々のテーブルを彩る存在ともいえるこの二つ、気 取らない旨みと染み出す味わい。何かを突き詰めることでは辿り着かない、当たり前に美味しいモノ、変わることなく続けてきた事の大切さ、を再発見させてくれるカンティーナ。
(輸入元情報より引用)
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