ヴェルディエリ / ランブルスコ・マントヴァーノ 2018

F026

2,000円(税込2,200円)

[造手] Verdieri / ヴェルディエリ
[銘柄] Lambrusco Mantovano / ランブルスコ・マントヴァーノ
[原産国] Italy / イタリア
[地域] Lombardia / ロンバルディア州, Mantova / マントヴァ県
[品種] Lambrusco Viadanese / ランブルスコ・ヴィアダネーゼ
[タイプ] 赤 / 微発砲 / 辛口 / ミディアムボディ / ドサージュ・ゼロ / 澱引無 / DOP Lambrusco Mantovano
[容量]750ml
[生産量] 年間生産は20,000−22,000本。

<畑・栽培>
樹齢30年
[栽培] 不耕起、無農薬、無肥料
[仕立] コルドーネ

<醸造>
収穫後、果皮と共に5~6日、醗酵が始まったのちに圧搾し大樽の中で醗酵。
11月以降気温の低下によって醗酵が止まるタイミングでボトル詰め。
翌年の春以降、気温の上昇によって瓶内で再醗酵。
そのままスボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。

<ストーリー>
ロンバルディア州マントヴァ近郊、ポー側の北側に位置する町コンメッサッジョ。この地域には現在まで大規模ワイナリーはなく、土地伝統のワイン、ランブルスコ・マントヴァーノが造られている。醸造技術の発達した現在でこそ加圧式の醗酵タンクなどで造るのが常識となりつつあるものの、本来のランブルスコ造りは醗酵が途中で止まったワインをビン詰 めし、瓶内で醗酵を終わらせる「瓶内再醗酵」である。ランブルスコというブドウ品種が持つ、強烈な酸によって起こる醗酵の特徴。そこから生まれた地域特有の造り方、現在までこの方法を残している造り手はほとんどいない。

1994年、ミンマ・ヴィニョーリは夫のルイージとともにこの土地、コルテ・ パッリアーレ・ヴ ェルディエーリを引き継いだ。20haに及ぶ広い農地で、牧草、小麦、トウモロコシをはじめ、自分たちの食べる野菜を栽培。この中でブドウ畑は3ha、土地由来のランブルスコ・ヴィアダネーゼを中心に、ソルバーラ、サラミーノ、アンチェロッタを栽培。ポー川を挟んでパルマと隣り合うマントヴァ周辺では、古くからランブルスコ・マントヴァーノが造られてきた。もう一つ例えるのであれば、有名なパルミジャーノレッジャーノに対してのグラナパダーノ、というように非常に近くでありながらも、決して譲らない土地への帰属意識を持った地域ともいえる。

農業にかかわる以前から、環境や動物に深い関心を持っていたミンマは、運営する農場すべてで完全無農薬、無肥料栽培を徹底。「自らが作る、そして口にするものに、どうしてそんな毒(薬剤) を使う必要があるのか。」あくまでも植物の環境を保つために、必要最低限の耕起のみ、植物の種をまく「緑肥」さえ行わない徹底ぶり(耕起によって表土の微生物環境を壊してしまうこと、緑肥は1年という周期で見れば効果はあるものの、長期的にみると植物の本来持っているバランスを崩し、 単一化、平面化してしまうと考えている)。現在では畑の転作と周囲の生態環境が整ったことで、すべての土地で不耕起、無農薬、無肥料による栽培を行えるようになった、無農薬で作る彼らの牧草は、意思を共有する酪農家たちに届けられている。

ブドウ樹の樹齢は30年前後、背の高いコルドーネ式。枝の剪定や除葉、選果についても極力行わない方法を取っている。枝を落とすことは、それだけで傷つけている、 という貫徹した価値観のもと栽培を手掛けている。畑で使用するのは銅と硫黄物、年によって異なるものの毎年最低限しか使用しない。

醸造に関しては収穫後ステンレスタンクの中で自然酵母による醗酵を行う。冬の到来とともにカンティーナの温度が著しく下がることによって、残糖を残したまま醗酵が止まった状態になる。この時点でオリ引きを行い、ノンフィルターにてボトリング、春の到来によって暖かさを持ったカンティーナ、瓶内にて醗酵が再び始まり、その後秋を過ぎるまで熟成してからリリース。SO2に関しては醗酵の過程でごく少量使用するのみ。
再醗酵の過程で糖分や酵母の添加を一切行わない、従来の造り方を今でも行っている。ワインに残るガスの量は、残糖の量によって変化。ヴィアダネーゼだけで造られるマントヴァーノ、ソルバーラを収穫後すぐに圧搾、果汁だけで醗酵を行うロザート「Ven Crud」、醗酵後開放式の大樽にて1年ほど熟成しているサッビオネータ・ロッソ。この地域周辺に古くから残っている品種アンチェロッタは、果皮が厚く糖分の高い品種。厚みあるタンニンとヴォリューム感、豊かな果実と十分な体躯をもつ個性的な赤。その年ごとに起きる現象をそのまま受け入れる。言葉の通り、全く飾りっ気のない彼女のワインには驚くほどの味わいと、心地よい飲み口が待っている。気取ることなく食事とともに頬張っていただきたい。

(輸入元情報より引用)

[0]

カテゴリーから探す