[造手] Aldo Conterno / アルド・コンテルノ
[銘柄] Barolo Bussia / バローロ・ブッシア
[国] Italy / イタリア
[地域] Piedmont / ピエモンテ州, Cuneo / クーネオ県, Monforte D'alba / モンフォルテ・ダルバ村(ランゲの丘陵にあるバローロDOCGの11の村。その中でも特に有名な5大産地の一つされる。11村の中で最南部、中央に位置する)
[品種] Nebbiolo / ネッビオーロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ / DOCG
[容量] 750ml
[ALC] 14.5%
チェリーやべリー系の華やかなアロマに仄かな野生のハーブの香り。洗練されたタンニンを持つ見事な味わい。
<パーカーポイント:92点>
実に「透明感」のあるワインだが、それはワインの外観や軽やかな色の濃淡を形容する言葉ではない。このバローロは、そのエレガンスと儚さにおいて「透明感」のあるワインである。ワインの持つシルキーできめ細やかなテクスチャーが、ドライ・ブルーベリー、カシス、メントール、ハーブ、ドライ・ジンジャーのアロマをしなやかに弾ませる跳躍台のような役割を果たしている。これらのアロマは美しく幽玄で束の間の儚さを呈している。このバローロは、26ヶ月の樽熟成を経て、瓶詰前の仕上げにステンレスタンクで安定させている。2014年ヴィンテージは、このバローロであれば最大6ヶ月までマセラシオンの時間を長くとっている。長く果皮浸漬させることで、ヴィンテージ特有の脆弱な性質を補っている。果実味が豊かに溢れるフレッシュでよく開いた味わいが酒齢の若いうちから楽しめる。飲み頃:2020-2035 年(#237/2018/6/30掲載)
<ジェームズ・サックリン:93点>
フレッシュでフローラルなアロマが香り、2014年の他のバローロのワインには殆ど見られない静謐で威風堂々たる面持ちを湛えている。素晴らしく凝縮感のある極めて密度の高い味わいで、タンニンの力強さは、この年のバローロの中でも群を抜いている。後味には素晴らしいフィネスが感じられ、どこまでも続く長い余韻が広がる。
<相性料理>
バローロの産地の近くで栽培される白トリュフは、ブドウの収穫時期とも重なることから、最高のマリアージュと言われています。ローストビーフやスペアリブ、根菜のチーズ焼きなども合います。
<デキャンタ・ヴィンテージ・レポート>
穏やかな冬季と早期に訪れた春季に続いて、ピエモンテでは、7月に大雨と一部雹を伴う嵐に見舞われました。特にバローロの一部地域では、ドルチェットが雹害による影響を受け、温暖湿潤な気候により、カビによる病害リスクが高まりました。その後、天候が回復し日照量の多い乾燥した気候が訪れ、バルベーラやネッビオーロなどの比較的、収穫を遅く迎えるブドウ品種にとって、ブドウの熟成の最終段階で理想的な気候条件に恵まれました。バルベーラ・ダスティのようにバローロでも水はけの良い土壌を持つ温暖なクリュでは、2014年は特に優れたクオリティの高いヴィンテージに仕上がりました。
<栽培>
畑はブッシア・ソプラーナ。畑の向きは、南・南西。標高400m。樹齢:15-20 年。土壌は粘土質。
<醸造>
収穫は10月中旬。ステンレスタンクで20-30日間、果皮浸漬させながらアルコール発酵。発酵中の温度は最高で32℃。4-5ヶ月ステンレスタンクで熟成し、何度か澱引きし、スラヴォニアンオークのキャスクで26ヶ月熟成。
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