カミッロ・ドナーティ / オヴィーディオ 2015

C256

1,900円(税込2,090円)

[造手] Camillo Donati / カミッロ・ドナーティ
[銘柄] Ovidio / オヴィーディオ
[国] Italy / イタリア
[地域] Emilia Romagna / エミリア・ロマーニャ州
[品種] Croatina / クロアティーナ
[タイプ] 赤 / ミディアムボディ / 辛口
[容量]750ml

<輸入元コメント>
有機栽培と伝統的手法によるワイン造りにこだわるカミッロドナーティが、土着品種クロアティーナで造る微発泡赤ワインです。伝統的に甘口の「ボナルダ ドルチェ」として使われてきたクロアティーナを完全な辛口にしたカミッロの力を感じる、凝縮感と旨みいっぱいの微発泡赤です。
クロアティーナは生産性が低く、年によってできる量にばらつきがあります。かねてからクロアティーナで辛口を造ってみたかったカミッロは、2005年にようやく挑戦できる程度の収穫をすることができました(それでもわずか900リットルほど)。辛口クロアティーナを造るため、父の友人であり、自身の友でもあったオヴィーディオと議論を交わした末にできたワインにカミッロは大切な友の名前を付けました。残念ながらオヴィーディオ氏はワインを飲むことなく亡くなってしまいましたが、その出来は自分たちが期待していた以上の感動的なものだったとカミッロ氏は言います。
若いうちから非常にストラクチャーのしっかりとしたワインで、バルベーラやランブルスコに比べると香りのインパクトは控えめながら、とても複雑で深みがあります。タンニンがはっきりしているのもクロアティーナの個性。しっかりとした肉料理や煮込み、熟成したチーズなどと合わせるとより料理を引き立て、バランスよく楽しめます。18度ぐらいで大きめのグラスでどうぞ。

<畑・栽培>
エミリアロマーニャ州はポー河流域の肥沃な平野部が中心となっていることから、畑では仕立てを上へ高くして収量を増やすのが主流です。しかしこのカミッロは標高約250mの東向きの畑で一切の化学的な薬剤を使用せずにブドウを栽培、ワイナリーではこの地方に残る伝統的な手法にこだわり続けています。
サンタンドレアはカミッロが元々持っていた畑(平均樹齢10年)で有機認証を取得済み、ボッタッツァは2003年からレンタルし始めた畑(平均樹齢30年)で2006年ヴィンテージより有機認証を取得。ボッタッツァが認証を取得できるようになるまでの期間(2004年と2005年)は2つの畑それぞれの名前でリリースしました。

<醸造>
野生酵母による醗酵、マセレーション、全ての工程で温度管理を行なわず、出来る限り自然な形で醸造。フリッザンテ製造のためのフィルタリング作業にも木綿の袋を使用。二酸化硫黄の添加もブドウをプレスした直後にのみ使用されるだけで、その量もごく少量(30-40mg/l)。

<ストーリー>
現当主カミッロの祖父であるオルランドが1930年に植えたブドウによる自家消費用から始まったワイン生産を、カミッロが商業化したワイナリー。
現在生産されているほとんどの発泡性のワインはその利便性からシャルマー方式(ステンレスの密閉容器でモストを醗酵させ、炭酸ガスの一部を逃がさずにワインに溶け込ませ、発泡性のワインにする)で造られており、イタリアで最も有名な微発泡性ワインであるランブルスコもほとんどがシャルマー方式で生産されています。カミッロはかつてこの地方で伝統的に行なわれていた、ワインの残糖分とブドウに付いていた野生酵母を利用しての瓶内2次醗酵をいまだに行なっています。それはA.アルコール醗酵が完全に終わり辛口に仕上がったもの、B.醗酵途中のモスト(アルコール度数で2.5‐5%程度)を一部取り出し、翌春まで冷暗所に保管しておいたもの、この2つをブレンドしてボトリングすることで生み出されます。Bの醗酵途中のモストの醗酵を止め、甘いまま翌春まで保管しておくために、木綿の袋がフィルターとして使用されます。木綿程度の目の粗さでは酵母や微生物は難なく通ることができ、本来のフィルターとしての意味はほとんど無いのですが、これに通すことで活動していた酵母たちは何らかのストレスを受け、醗酵を一時的に止めてしまいます。そのモストを密閉容器に入れ冷暗所に保存し、翌春ボトリング前にAのワインにブレンドします(辛口のフリッザンテの場合、アルコール度数で1%程度を瓶内2次醗酵で生産させるため、ブレンドしたワインが約1.6%の糖分を持つように調整します)。ボトリング後、温度の上昇が主な要因でしょうが目覚めた酵母が再び活動を始め、ワイン中の残糖分を食べ、アルコールが生成されるのと同時に炭酸ガスが発生し、夏を越え秋になるころにはフリッザンテとなるわけです。白のフリッザンテにはマルヴァジーアを、赤のフリッザンテにはボナルダの醗酵途中のモストを使用しています。Bのモスト(ワイン?)で、辛口のフリッザンテのブレンドに使われずに残ったもので、ドルチェ(甘口)のフリッザンテが造られます。

(輸入元情報より引用)

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