[造手] Bott Frigyes / ボット・フリゲシュ
[銘柄] Black T / ブラックティー
[国] Slovakia / スロバキア
[地域] Nitra, Komárno / ニトラ県, コマールノ
[品種] Peszeki Leányka / ペジェキ・レアニカ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<銘柄エピソード:Edited by essentia>
Peszeki Leánykaは、彼の叔父が隣の畑で栽培していた地品種。ハンガリーでよく見られるLeányka種の亜種と考えられており、Peszekiという名はNagypeszek村に由来します(現在はTergenye村と合併して、Peszektergenye村=スロバキア名Sikenica村)。Peszeki Leánykaは古くから独特な香気をもつ高品質な特別なブドウとして大事にされてきました。叔父の引退で畑を譲り受けてこの古い品種を、いつものBottのスタイルではなく昔ながらの醸造法で作ってみようと思ったことがきっかけでこのワインが生まれました。いつもはオレンジワインを作らないBottですが、この品種では躊躇なくオレンジの技法を選びました。流石です。ワインが出来上がって試飲した際、その味わいが紅茶を強く連想させたことからこの名称が生まれ、専用のボトルとラベルが用意されました。

<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>2023VT
高貴な花の香り、フリージア、スイートピー、薄ピンクのバラ、ジャスミン、きんもくせい。続いてホワイトチョコレート、オレンジ、べっこう飴の飴細工、コリアンダー、セルフィーユ、チョービル、パクチー…。溢れる香りの数々に眩暈がしそうです。香り負けしないうまみたっぷりの味わいで、果実も十分。

<栽培:Edited by essentia>ミュズラなどの説明を参考に編集
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町は、ドナウ川を渡ればすぐにハンガリー、という土地です。畑は海抜250メートル。ドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。この土地は、かつてカルパチア海の底にあり、基底部には石灰、その上にはチョークと粘土が混ざった火山岩からなる火山性の土壌。Bottの叔父が隣の畑で栽培していた畑を2023年より継承しました。農法はビオディナミ。

<醸造:Edited by essentia>
9月後半に収穫。手摘みした果実を除梗して、アンフォラで2ヶ月間浸漬。優しく圧搾した後、400ℓの古樽で6ヶ月間熟成させました。亜硫酸をわずかに加え、無濾過で瓶詰めです。茎を除去して果実のみで発酵させたため、タンニンが少なく、オレンジワインに仕上がりました。

<ストーリー:Edited by essentia>
このワイナリーを紹介してくれたのは、スロバキアでソムリエをしている友人です。ある時、彼のFacebookにBott Frigyesのワインがアップされていました。どこか古めかしいエチケットに魅かれ、友人に連絡を取ると、「とてもいい作り手だよ!」とのこと。早速紹介してもらい、ワインのサンプルを送ってもらうことになりました。
ナチュラルでありながら型があり、型があるのに面白みがある。いくつかのワインをテイスティングしつつ、私たちはBott Frigyesの世界に少しずつ踏み込んでいきました。
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町は、ドナウ川を渡ればすぐにハンガリー、という土地です。Bott Frigyesはこの地に2005年に設立されました。畑はドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。
この土地は、かつてカルパチア海の底にあり、基底部には石灰、その上に火山性の土壌が重なっています。農法はビオディナミを採用し、低収量でのブドウ収穫、醸造においては亜硫酸の使用を最小限にとどめ、2017年より無濾過で瓶詰めしています。
JuhfarkやFurmint、Kadarkaなどの地品種から、Pinot NoirやTraminerなどの国際品種まで様々な品種を栽培し、それぞれの品種に合わせて様々な醸造法を試しています。
特筆すべきは「ハンバーガー方式」と呼ばれるセミ・マセラシオンの醸造法です。足でつぶしたブドウ(約15%)の上に全房のブドウ(約70%)、その上に除梗したブドウ(約15%)を重ねて醸造します。この方法によりピュアな果実味をワインに残すとともに、炭酸ガスからもたらされる過剰なバナナや風船ガムの香りを避けることができます。
「ピノ・ノワールは愛であり、カダルカは歴史である。ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)は未来である。」 当主のBottはそう語ります。彼のピノ・ノワールはピュアで美しく、カダルカには品種のティピシテ(典型性)を感じます。ケックフランコシュには迫力と格調を見つけることができます。
自分の中のイメージを職人技術を通して表現する――私たちは、強いメッセージ性を持つワインを「良いワイン」であると考えています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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