[造手] Mathilde Savoye / マチルド・サヴォイ
[銘柄] Rosé de Meunier / ロゼ・ド・ムニエ
[国] France / フランス
[地域] Champagne / シャンパーニュ地方, Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
[品種] Meunier / ムニエ
[タイプ] 発泡 / ロゼ / 辛口 / ミディアムボディ / Extra Brut
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
今回(2025年5月)初リリースのロゼのキュヴェ
<栽培:Edited by essentia>
マルヌとは思えないほど起伏があり、遠くの村まで見渡せるコート(丘陵)の斜面に位置。ビオロジック栽培だが、手続きが煩雑であるため認証は受けていない。ブドウ畑では定期的に耕耘を行い、畝の間には下草を生やして周囲の野生生物を保護。また、エンバク、菜種、マスタード、クローバーなども畝の間で栽培。畑の地質は粘土とシルト混じりの石灰質土壌。
⚫ キュシュリー村にある、リュー・ディ“Les Chapellerie レ・シャプルリ”(栽培面積0.2121ha)の1962年植樹のムニエ(ブラン・ド・ノワール向け)
⚫ バリュー・スー・シャティヨンにある、リュー・ディ“La Loge des Vignes ラ・ロジュ・デ・ヴィーニュ”(栽培面積0.5299ha)の2004年と2007年植樹のムニエ(ブラン・ド・ノワール向け)
⚫ キュシュリー村にある、リュー・ディ“Les Vieux Fossés レ・ヴュー・フォセ”(栽培面積0.52ha)の1978年植樹のムニエ(赤ワイン向け)
<醸造:Edited by essentia>
ブラン・ド・ノワールのムニエは、手摘みで収穫した二つのリュー・ディのブドウを一緒に圧搾して、ステンレスタンクで発酵。マロ発酵は行わずに引き続きタンクで熟成。赤ワインのムニエは、手摘みで収穫後、除梗して軽く破砕。ステンレスタンクで4日間マセラシオン・カルボニック。この間、1日2回のルモンタージュを行う。タンクは開放式のオープントップで、二酸化炭素の注入は行わず、自重で潰れたブドウから出てきた二酸化炭素を利用する。圧搾後、2/3をフレンチ・オークのバリック(新樽は用いない)に移し、1/3はステンレスタンクでマロ発酵と熟成。5ヶ月の熟成後、ブラン・ド・ノワールと赤ワインをブレンドして無清澄でティラージュ。瓶内二次発酵とマチュラシオン・シュール・リー。ルミュアージュを手動で行って、デゴルジュマン。
収穫年:2022年100%(以下の3つのリュー・ディのムニエのアッサンブラージュ)。2022年の収穫は、白ワイン向けが9月4日と9月5日、赤ワイン向けが9月6日。現行ロット(22ベース)は2023年2月にティラージュ。2024年5月にデゴルジュ。ドザージュは6g/l(エクストラ・ブリュット)でMCRを使用。アルコール度数12度。ガス圧は7.0気圧。総生産量650本。
<エチケットデザイン:Edited by essentia>
フレール・ミニョン、アントワーヌ・ブーヴェ、クレマン・ルクレール、ロマン・エナンなどのドメーヌのエチケットを手掛ける人気イラストレーター、カンタン・マザ(Quentin Maza)が担当。
<ストーリー:Edited by essentia>
20代でデビューした若き女性グローワー
マチルド・サヴォイは20代でデビューした新世代の女性グローワーです。マルヌ右岸の小さな村、ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置くマチルドは、アヴィーズのリセ・ヴィティコールで栽培と醸造を学び、2017年、22歳の時に家業に参画しました。父の反対を押し切り、すぐに協同組合から離脱して、畑もビオロジックに転換しました。そして、2年後の2019年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造を始めました。2020年からはコトーの醸造も開始。そして、2022年にデビュー作をリリースしました。
ムニエの可能性を追求するキュヴェ
マチルドの畑はムニエが主体。この品種の可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。シャンパーニュは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェ。そして同じくムニエ100%のキュヴェのコトーも手掛けました。2021年が不作だったため、2年振りに22ベースとなるマチルドのシャンパーニュのアロケーションを頂くことができました。今回は新キュヴェも登場しました。マチルドのワインは、イギリス、デンマーク、イタリア、オランダ、スイス、アメリカなどに輸出されています。
ドメーヌについて
Mathilde Savoye マチルド・サヴォイは、マルヌ右岸の小さな村、La Neuville aux Larris ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置く若き女性グローワーです。マチルドは1995年生まれ。アヴィーズのリセ・ヴィティコールでブドウ栽培と醸造を学んだ後、2017年、22歳の時に家業に参画しました。当時、マチルドの両親は、他の多くの蔵元と同様に協同組合に加盟し、ブドウは組合と大手メゾンに売却していました。しかし、現在のシャンパーニュのシーンで頭角を表している新世代の若手グローワー達と、学生時代から交流のあるマチルドは、進歩的な考えを持っていました。このため、ブドウ栽培だけをしてメゾンや組合に売却するという、それまでの家業の方針を転換。組合を離脱し、畑をビオロジックで栽培し、2019年から自身のブランドでのシャンパーニュの醸造を始めたのです。
ドメーヌがあるラ・ヌヴィル・オー・ラリスは、マルヌ河沿いのキュミエールやダムリーの村よりさらに西で、マルヌ河から一つ北の内陸に入った村です。この村で元詰めをしているグローワーは彼女しかいません。村の中にもブドウ畑はごく僅かしかありません。マチルドは隣村のBaslieux-sous-Châtillon バリュー・スー・シャティオンと Cuchery キュシュリーに3.5haの畑を所有しています。ドメーヌの畑はムニエが主体で(9割)、その他に、ピノ・ノワールとシャルドネを少し(各5%)栽培しています。
2021年の6月にドメーヌを訪問しましたが、ドメーヌの畑は、マルヌとは思えないほど起伏があり、遠くの村まで見渡せるコート(丘陵)の斜面に位置していました。畑はビオロジックで栽培していますが、手続きが煩雑であるため認証は受けていません。ブドウ畑では定期的に耕耘を行い、畝の間には下草を生やして周囲の野生生物を保護しています。また、エンバク、菜種、マスタード、クローバーなども畝の間で栽培しています。畑の地質は粘土とシルト混じりの石灰質土壌です。
両親は既に引退。夫は別の仕事をしているため、マチルドは二人の子供を育てながら、ほぼ一人でドメーヌを運営しています。マチルドは2019年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造を始めました。ムニエ品種の可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。2019年収穫の初ヴィンテージは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェ。そして、2020年からはコトー・シャンプノワの醸造も始めました。こちらもムニエ100%のキュヴェですが、MCで醸したユニークなコトーです。不作の2021年を経て、2022年収穫からは新しいキュヴェも手掛け始めました。
若き女性のデビュー作ですが、既にイギリス、デンマーク、イタリア、オランダ、スイスなどに輸出されています。アメリカにもベッキー・ワッサーマンを通して輸出されています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)