[造手] ViniVitiVinci / ヴィニ・ヴィティ・ヴィンチ
[銘柄] Bourgogne Aligoté / ブルゴーニュ・アリゴテ
[国] France / フランス
[地域] Bourgogne / ブルゴーニュ
[品種] Aligote / アリゴテ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>
フレッシュなアロマに富む。厚みがあり生き生きとした印象。余韻には微かに塩味を感じる。若いうちから楽しんでほしい味わい。
<栽培:Edited by essentia>
土壌:石灰質・粘土質
位置:南西向き
植樹:1999年
栽培:ビオロジック
<醸造:Edited by essentia>
24時間デブルバージュ後、2/3は密閉タンク、1/3は228Lの木樽で発酵。澱引き後、マロラクティック発酵。1/3は228Lの木樽、2/3はタンクで澱とともに10ヶ月間熟成、バトナージュは行なわない。澱引き後タンクにて3ヶ月間熟成。
<ストーリー:Edited by essentia>
ワイナリーと造り手について
ヴィニ・ヴィティ・ヴィンチは2009年に創立されたマイクロ・ネゴシアンだ。醸造家ニコラ・ヴォーティエは、1998年に“ヴァン・ナチュールの聖地”のひとつとされたトロワのワインショップ兼バー「オー・クリウール・ド・ヴァン Aux Crieursde Vin」を共同創業し、10年間勤務の後アヴァロンの町でワイナリーを創立した。
ワインショップ創業以前に醸造学を学び、シャンパーニュやシアトル近郊のワイナリーなどで研修。パリの飲食店での勤務の後、ワイナリー創立前にドメーヌ・サーブルおよび、フィリップ・パカレでも栽培・醸造の経験を積み、特にネゴシアンという形態でのワイン造り全体の工程について学んだ。
長年のサービスの現場でワインを提供してきた経験が反映されているのか、彼のワインには飛び切り親しみやすいピュアなエキスが満ちている。しかし侮るべからず。良年の単一区画のピノ・ノワールは、熟成を経ることでコート・ドールのそれにも勝るとも劣らぬ芳醇な香りを放つ。まさしく腕と勘が冴えわたる、天性の醸造家である。そして、彼のとびきりの冗談精神は、やや“エロっぽい”エチケットの絵からも察せられる。なお、ワイナリー名はシーザーの有名な言葉
「Veni,vidi,vici(来た、見た、勝った)」(スエトニオスが引用)
をもじったもの。
彼との出会いについては【合田泰子の『ラシーヌ便り』no.65(2011年3月号)】もご覧ください。https://racines.co.jp/library/goda/65.html
畑と栽培について
アヴァロンは、パリから北ブルゴーニュへ向かう玄関口ともいえる、ヨンヌ県の歴史ある町である。【シャブリ】や【イランシー】、【サン・ブリ】、さらにややマイナーな産地である【エピヌイユ】【クーランジュ・ラ・ヴィヌーズ】【トネール】などへ放射状にアクセスでき、ニコラもこれらの地域(主にイランシー)からブドウを購入している。ブドウはバイオロジック、もしくは慣行農法で栽培されたもの。ブドウ樹も、そしてしばしば栽培家自身も高齢であることが多く、彼が品質を認めたブドウのみを買い付けている。
年間を通した栽培の実務は農家に任せ、収穫時にはニコラが日にちを決め、自ら収穫チームを編成して作業にあたる。ここが肝心だ。
2010年代前半頃までは、コート・ドールの収穫を終えた季節労働者たちがアヴァロンまで足を運び、収穫に参加してくれたものだった。しかし近年、ブルゴーニュ全体で収穫期間が短くなり、南北で収穫時期の差が小さくなったため、かつてのようにコート・ドールのニコラの馴染みのある生産者の元で収穫を終えた人々が北上し、次にヴィニ・ヴィティ・ヴィンチで収穫を行う、といったリレー方式が成立しなくなってしまった。「細かな指示出しをせずに済むから仕事がしやすかったのだが」と、ニコラ。そのため近年は、アヴァロン周辺の顔見知りの人々を中心に毎年チームを編成し、収穫に臨む。
セラーと醸造について
アヴァロンの町中にあるセラーは、分厚いコンクリート製で、シンプルだが温度管理はしやすい造りで、半地下の熟成室もある。木製やグラスファイバー製の開放桶で野生酵母、赤は基本的には全房で醗酵を行い、その後樽熟成。2013年には温度管理の可能な醗酵室を建設した。
地球温暖化に伴い、白ブドウの糖度が上がってきたために、白ブドウでもマセレーションを施すキュヴェが増えてきている。エチケットの色でも赤ワインか白ワインか、はたまたオレンジワインかわかる用にはなっているが、M字のスタンプがついているものも。
また、同じ畑の出自のブドウであっても、早飲みに仕上がったタンクや樽のワインを分け、“TIRAGEDEPRINTEMPS(春の瓶詰)”の文字のスタンプを押している。
ニコラ・ヴォーティエは、1998年に“ヴァン・ナチュールの聖地”と称されたトロワのワインショップ兼バー「AuxCrieursdeVin」を共同創業し、10年間サービスの最前線に立った人物。その後2009年、北ブルゴーニュのアヴァロンの町で自身のマイクロ・ネゴシアン、ヴィニ・ヴィティ・ヴィンチを立ち上げた。醸造学はワインバー創業の以前に学び、シャンパーニュ、オレゴンで研修。ネゴシアン立ち上げの前にもブルゴーニュでドメーヌおよびネゴシアン双方の現場を経験。栽培は農家に委ねつつ、収穫日はニコラが決め、自らチームを率いて収穫にあたる。セラーでは、開放槽で野生酵母発酵を行い、赤は基本的に全房。仕上がるワインの軽やかなエキスは即座に心をつかむが、良年の単一区画ピノ・ノワールは熟成によりコート・ドールにも比肩する深さを見せる。ユーモアを忍ばせたエチケットとは対照的に、腕と勘が冴える、天性の醸造家である。
グラン・オーセロワについて
シャブリの周縁、数カ所の小規模な栽培地の総称。主な構成地域は4つで、シャブリから南西約15kmのイランシー村などで知られるオーセロワ地区、シャブリの南約40km、ディジョンからほぼ真西に約100kmの位置にあるヴェズレイ村などで知られるヴェズリアン地区、シャブリ東側のトネロワ地区、同西北西ジョワニー地区である。いずれも石灰岩豊富な土壌で、ブルゴーニュに典型的な葡萄が栽培されるが、黒葡萄のセザール(Cesar),白葡萄のサシー(Sacy)などの固有品種も極わずかに栽培されている。1999年に村名AOCに昇格したイランシー(以前はAOCブルゴーニュ・イランシー)はピノ・ノワール主体の赤ワインのアペラシオン。2003年に村名AOCとなったサン・ブリはブルゴーニュ唯一のソービニヨン・ブラン主体の白ワインのAOC。ミネラル豊富な辛口のシャルドネを生むトネロワ地区も、2006年にブルゴーニュ・トネールというAOCが認定された。
ブルゴーニュについて
北端のシャブリとその周縁、偉大なグランクリュの数々を含むコート・ドール、その南に続くコート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレまでを含む地域の総称。大規模農園が多いボルドーと異なり、ここでは農園は相続を繰り返すごとに細分化され、農家の畑の平均は約6ha。通常一つのアペラシオン名を有する区画が多くの生産者に分割所有され、その最たる例のクロ・ヴージョは約50haが90の農家に分割所有される。ラ・ターシュなどのように一つのクリュの一生産者単独所有(モノポール)は稀有な例外である。それゆえ同じアペラシオンのワインでさえ、生産者によって「悲惨な代物から、素晴らしい逸品まで」と言われるほど品質のバラツキ、不確実性が顕著。ワインの生産形態も三つに大分され、1.ネゴシアン(買いブドウ/ワイン)を集めてブレンド。2.ネゴシアン自社畑栽培・自社醸造。3.ドメーヌ(農家の自社栽培・醸造がある)。なかには、まさに魂をゆさぶる、人知を越えた名品があるとさえ思わされるが、それにたどり着くのは至難である。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)