グンフォフ / ヴァイスブルグンダー・メディエヴム 2022

A1284

4,027円(税込4,430円)

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[造手] Gumphof / グンフォフ
[銘柄] Weissburgunder Mediaevum Alto Adige Pinot Bianco DOC / ヴァイスブルグンダー・メディエヴム
[国] Italy / イタリア
[地域] Trentino Alto Adige / トレンティーノ・アルト・アディジェ州
[品種] Pinot Bianco / ピノ・ビアンコ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元テイスティングコメント>
リンゴ、白桃のフルーツの香りと蜂蜜に、白コショウとミネラルのニュアンス。たっぷりのミネラルを感じる味わいで酸もしっかりとあるが、しっかりとした果実味で角が無いまろやかさがあります。

<栽培>
海抜400〜650m南向きの急傾斜にあり、岩が多く粘土質、班岩のかけらが混在している畑。昼夜の温度差が激しいことで新鮮なミネラル感を生み出しています。

<醸造>
ステンレスタンク発酵、7ヶ月熟成しています。通常は翌年の春にボトリングをしますが、2カ月ボトリングを遅らせデリケートながら集中した味わいに。

<ストーリー>
グンフォフはボルツァーノの街から北へ進み、黒ブドウがメインのエリア、サンタマッダレーナを抜け、シーリアル山の麓イザルコ渓谷のちょうど入り口付近に、ワイナリーと畑を構えて言います。この地域はユネスコ世界遺産に指定されている非常に美しい場所です。

グンフォフは認証はとっていませんが、ビオロジック農法を実践しています。ピノビアンコ、ソーヴィニヨンのワインを造り、ガンベロロッソの最高賞にあたるトレビッキエーリを複数回与えられる地域最高峰の白ワイン生産者として評価を受け続けています。

現当主であるマルクス・プラックワイサー氏は、葡萄栽培農家に生まれ、小さな頃から父ヨハンと共に畑仕事に親しんできました。家族で栽培したブドウは収穫後、主に地域の農協に販売していましたが、徐々にワインの魅力に魅せられ、自身の畑でのワイン造りを夢描くようになりました。28歳の時に父にその希望を打ち明けたところ、快諾してくれました。

こうして家族の応援に支えられ、2000年にワイナリーを立ち上げました。またたくまに、海外でも非常に高い評価を受けて、リリース後すぐにほぼすべてのワインが完売してしまう超人気ワイナリーに成長を遂げました。ワイン生産量は年間約3万本と小規模のため、争奪戦が繰り広げられている状況ですが、マルクスはワイナリーの利益に走った急激な拡大は望まず、自身がちゃんと畑と向き合える最低限の所有にとどめています。そういった確固たる意志は確実にクオリティーに反映されています。

カンティーナには愛車の「ベスパ」があり、それに乗って畑仕事の移動を行っています。

カンティーナは険しい山々に囲まれ、急斜面の畑は栽培者にとっては非常に厳しい環境です。しかしそれは葡萄にとって非常にいい環境になっています。標高は600m、角度があるため日照量に恵まれ、夏場はイタリアで一番の暑さになることもあります。日中はガルダ湖から吹く風にさらされ、逆に夜はドロミテから冷たい風が吹き、昼夜を通して風に恵まれています。

5月の雨季も注意が必要ですが、病気などの心配がありません。結果、無農薬での栽培が可能になるのです。昼夜の大きな温度差がワインに活き活きとした酸味をもたらします。土壌は表面に薄く粘土があり、沖積層と火成岩からなるデブリ土壌(様々な破片が重なって出来た土壌)になっています。新鮮なミネラル感を与えます。

​グンフォフのエリアで主力となる品種はピノ・ビアンコ、ソーヴィニヨン、ゲヴュルツ、スキアーヴァです。特にピノ・ビアンコは驚くほどの完熟感があり、グンフォフの看板ワインになっています。ミュラートゥルガウやシルヴァネールが適しているのは渓谷のさらに奥地。この土地では味わいが重くなりすぎてしまうそうで栽培を断念。自分たちの土壌の特性を理解するいい経験になったとマルクスは話していました。

​父の代から所有している畑はこのエリアで古くから採用されているペルゴラ式。マルクスの代に植えたものはグイヨになっています。ペルゴラ式は雨が降ってからの乾きが遅く、仕事が非常に厳しくなりますが、天候とかみ合った年の葡萄は酸味が引き立った良いワインに仕上がるそうです。

グンフォフのワインはステンレスタンク熟成のメディエヴムと、上級で1/3を木樽、樹齢の高い葡萄を使用したプレースリスがあります。プレースリスシリーズは彼らの街の象徴でもある「プレスーレ城」にちなんだ名前で、昔地域の名前だったそうです。お城は現在も管理者がいて、美しい渓谷の景観と共に存在感を放ち続けています。すべてのワインは熟成期間中、基本的にシュールリー状態で熟成して旨味を大切にしています。グンフォフのワインに共通する味わいの中に豊富なミネラル感があります。マルクス曰く「クロッカンテな味わい」。フレッシュで重くないのに、立体感があり、噛みしめるような味わいなのです。

土壌や気候の個性をマルクスはできる限り理解をして、個性を生かした味わいを明確に表現しています。毎年ブレ幅の少ない高品質な仕上がり。一貫した方向性を強く感じさせます。マルクス自身は「今まで醸造での悩みはあったし、ワイナリー立ち上げ当初から考えが変わった部分ももちろんある」と語りました。彼はそう言った問題を他の生産者との交流を深めることによって解消していったのです。特に同じアルト・アディジェの生産者”コフェレルホフ”、”ヴァルドグリエ”の2人と「トレビニーコロ」というグループを作り、畑やワイン造りの意見や情報交換、テイスティングを行い、お互いを高めあっています。

​忙しい日々を過ごすマルクスは、仕事が終わった後に時間があれば友人とローゴ・ディ・フィーエという湖に行ったり、休暇が取れればシチリアの海に行きます。山の男も休みくらいは水を求めるようですね。清潔感のあるボルツァーノの街、美しい山々。これらに加えてグンフォフのワインがある、イサルコはこれからもずっと訪問する人々を魅了し続けるのでしょう。
(以上、輸入元情報に基づいてエッセンティアにて編集)[]

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