カミッロ・ドナーティ / マルヴァジア・フリッザンテ 2023

D453

3,100円(税込3,410円)

[造手] Camillo Donati / カミッロ・ドナーティ
[銘柄] Malvasia Frizzante / マルヴァジア・フリッザンテ
[国] Italy / イタリア
[地域] Emilia Romagna / エミリア・ロマーニャ州
[品種] Malvasia di Candia Aromatica / マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ
[タイプ] 微発泡 / 軽めオレンジ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量]750ml

<品種について>
クレタ島に起源を持つマルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ。数世紀前にパルマ一帯に伝わったこの白ブドウは世界で最も古く、最も香り高い品種のひとつ。30-50年ぐらい前までは甘口か薄甘口のワインが主に造られていたが、現在では辛口のワインも多く造られるようになった。特徴的な華やかな香りと、余韻にアロマティックなブドウ特有の苦みがある。合わせる料理を選ばないが、熟成させると、よりその親和性は増していく。

<栽培>
バルビアーノとフェリーノに点在する標高300m前後の自社畑12haに加え、2017年から借りているヴィディアーナの標高250mほどの5haの畑でブドウを栽培。一切の化学的な薬剤を使用しない。

<醸造>
生産しているすべてのブドウに対してマセレーションを行い、野生酵母による醗酵、全ての工程で温度管理を行なわず、出来る限り自然な形で醸造。フリッザンテ製造のためのフィルタリング作業にも木綿の袋を使用。二酸化硫黄の添加もブドウをプレスした直後にのみ使用されるだけで、その量もごく少量(30-40mg/L)。

<ストーリー>
現当主カミッロの祖父オルランドが、パルマから南に20km、ランギラーノ郊外アーロラにグロッポーネ(あまりの急斜面であったため「背中」と名付けられた)と呼ばれる小さな畑を1930年に購入したことから始まったドナーティ家のブドウ園。父アントニオはパルマのイタリア商業銀行の経理センターで働きながらグロッポーネでの仕事を手伝っていましたが、1964年に祖父が亡くなってからは一人で畑仕事を引き継ぎました。アントニオの友人で畑を手伝っていたオヴィーディオ(1923年生まれ)が、多忙であった父の代わりとなって畑やワイナリーの仕事を青年カミッロに教え、良き友人としてアドバイスし続けたことで、謙虚さを持った職人としてのカミッロの礎が築かれました。

カミッロはオヴィーディオのことを「偉大な友人であり、師」と慕い、オヴィーディオの晩年まで良い関係は続きました。カミッロの代に入り、自家元詰めを開始、1992年に初めてのワインをリリースしました。現在はバルビアーノとフェリーノに点在する標高300m前後の自社畑12haに加え、2017年から借りているヴィディアーナの標高250mほどの5haの畑でブドウを栽培しています。妻フランチェスカ、妹クリスティーナ、義理の弟モレノ、従兄弟、義理の父、動ける人はみんな働く文字通りの家族全員攻撃でこの地方に残る伝統的な醸造やブドウを守るために尽力しています。

カミッロの造るフリッザンテ(微発泡ワイン)
現在生産されているほとんどの発泡性のワインはその利便性からシャルマー方式(ステンレスの密閉容器でモストを醗酵させ、炭酸ガスの一部を逃がさずにワインに溶け込ませ、発泡性のワインにする)で造られており、イタリアで最も有名な微発泡性ワインであるランブルスコもほとんどがシャルマー方式で生産されています。カミッロはかつてこの地方で伝統的に行なわれていた、ワインの残糖分とブドウに付いていた野生酵母を利用しての瓶内2次醗酵をいまだに行なっています。それはA.アルコール醗酵が完全に終わり辛口に仕上がったもの、B.醗酵途中のモスト(アルコール度数で2.5-5%程度)を一部取り出し、翌春まで冷暗所に保管しておいたもの、この2つをブレンドしてボトリングすることで生み出されます。Bの、醗酵途中のモストの醗酵を止め、甘いまま翌春まで保管しておくために、木綿の袋がフィルターとして使用されます。木綿程度の目の粗さでは酵母や微生物は難なく通ることができ、本来のフィルターとしての意味はほとんど無いのですが、これに通すことで活動していた酵母たちは何らかのストレスを受け、醗酵を一時的に止めてしまいます。そのモストを密閉容器に入れ冷暗所に保存し、翌春ボトリング前にAのワインにブレンドします(辛口のフリッザンテの場合、アルコール度数で1%程度を瓶内2次醗酵で生産させるため、ブレンドしたワインが約1.6%の糖分を持つように調整します)。ボトリング後、温度の上昇が主な要因でしょうが目覚めた酵母が再び活動を始め、ワイン中の残糖分を食べ、アルコールが生成されるのと同時に炭酸ガスが発生し、夏を越え秋になるころにはフリッザンテとなるわけです。白のフリッザンテにはマルヴァジアを、赤のフリッザンテにはボナルダの醗酵途中のモストを使用しています。Bのモスト(ワイン?)で、辛口のフリッザンテのブレンドに使われずに残ったもので、ドルチェ(甘口)のフリッザンテが造られます。
(以上、輸入元情報より引用)[]
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