オアジ・デリ・アンジェリ / クルニ 2021

C1311

19,727円(税込21,700円)

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[造手] Oasi Degli Angeli / オアジ・デリ・アンジェリ
[銘柄] Kurni / クルニ
[国] Italy / イタリア
[地域] Marche / マルケ州
[品種] Montepulciano / モンテプルチアーノ100%
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml

<輸入元コメント>
深く紫がかったルビー。濃密かつ妖艶な、凝縮感のある黒色果実の香りに、チョコレートやバニラ、カカオなどの甘い香りやスパイス、ミネラルのニュアンスも感じられます。アタックはビロードのように滑らかであり、クリーミーな細かいタンニンが広がります。力強い果実味を綺麗な酸味やミネラルが包み込み、濃厚ながらも絶妙なバランスです。

<畑・栽培>
畑では葡萄を仕立てる支柱に虫除けの効果がある松の木とユーカリの木を使うので、殺虫剤は使いません。土壌を健全な状態に保つ為、海藻や蜂の巣から造った肥料とゼオライト(沸石)等を畑に撒き、化学肥料はおろか、銅や硫黄すら一切使いません。さらに畑にて選定した枝は炭にして畑に撒きます。こうすることにより、病気の蔓延を防ぐとともに、木炭のカリウムが土壌改良に役立ちます。手間もコストも掛かりますが、この方法は一向に変えるつもりはありません。
畑の標高は300〜450m。石灰質を含んだ砂質の土壌。水はけが良いのに加え光の透過性が高く、根まで日光が届きます。また、海から5km程と近く潮風や雨の中に含まれるヨードによりカビが防がれます。カンティーナの裏にある畑は、斜面下部が樹齢30年、コルドンスペロナートの仕立て。密植度は11000本/ha。斜面上部が樹齢10年、アルベレッロ仕立て。密植度は22000本/ha。最も樹齢の高いモンテプルチアーノが植わる畑は最も標高の高い所に位置します。この畑は樹齢が高いため生育が遅く、一番ヴィンテージの特徴が出やすいといいます。ここにはクプラに使われるボルドの畑もあります。モンテプルチアーノは3.5ha、樹齢95年ほど。ボルドは1.5ha、樹齢110年。密植度は13000本/ha。この畑はとても特別な畑であり、この畑のみに生息する特殊なランやシダがあるため、EUの保護区にもなっています。樹齢の高い葡萄の樹々の周りを様々な植物が生い茂り、まさに「オアジ・デリ・アンジェリ(天使のオアシス)」のような幻想的な風景。
更に、最近植樹した一番新しい畑はなんと40000本/haもの密植度です。植樹の密度を高め品質改善に成功したバローロ・ボーイズの5,000本/ha以上(生産者により異なります)でも高密植と言える位ですから、クルニの密植率がいかに高いという事が伺い知れるかと思います。

<醸造 >
畑ごとに醸造。木製の上面開放型発酵槽60%、ステンレスタンク40%にて野生酵母のみを使いアルコール発酵。ピジャージュを2日おきに行ないながらマセラシオン20〜25日。新バリックに移し替えマロラクティック発酵後10ヶ月熟成。更に新バリックに移し替え10ヶ月熟成。

<ストーリー>
元ドゥカティのエンジニアだったマルコ・カゾラネッティ氏は「ワイン造りはパッションによって行うもの」という信念により、数々の農業賞を受賞する日本人、福岡正信氏の著書から自然農法を勉強する等、誰からも教わらずに独学にて得た自らの哲学によりワイン造りを行っています。
密植の目的は株と株の感覚を狭める事により隣の木同士が養分を取り合わない様に根が横に伸びずに真下に行く為、地中深くの色々な土壌の成分を葡萄が得られる事にあります。6〜7月には葡萄の房半分を切り落としてしまう為、1株から100g程度しか収獲出来ないほどです。こうした厳しい収量制限により営利目的では決して得ることが出来ない濃い味わいの葡萄を生み出します。その凝縮した葡萄を最大限に活かす為にアルコール醗酵時に新樽を60%。残り40%ステンレスタンクにて行い 更に新樽にてマロラクティック発酵後10〜11ヶ月間熟成させ新たに別の新樽に移し替え10〜11ヶ月間熟成を更に行う、俗に言う新樽200%熟成を行っております。(残り60%は発酵時の換算です。)
並の葡萄ではこの新樽260%には耐えられませんが、上記のとおり超低収量の葡萄の為、新樽260%に耐えられるポテンシャルがあるのです。逆に言うと新樽を260%掛けないとバランスが取れない程葡萄自体のポテンシャルが高いとも言えます。
そして醸造を行う際の樽や発酵槽などの器具に対してもマルコのこだわりは並々ならぬものがあります。醸造所は斜面をくりぬいて造った地下造り。入ってすぐはステンレスタンクやセメントタンクが並ぶ発酵用のスペース。ステンレスタンクはマストと果皮の触れる面積が大きい横長のタンク。木製の発酵槽はDRCなども使うブルゴーニュのトネリエ、グルニエ社製です。モンテプルチアーノ発酵時、区画毎にステンレスと新樽を使い分けますが、その基準は標高。標高の高い葡萄はタンニンが強いので樽発酵。低い畑はフレッシュさを活かすためステンレスタンクにて発酵します。
卵型のコンクリートタンクはクプラ用。角が無いため内部に対流が起こり、タンク内上部と下部の温度差が少なく、また自然なルモンタージュの効果が得られます。マルコいわく、卵型のタンクはアンフォラの逆型の形状。発酵時内部では同じ流れが起きているとの事。メーカーはフランスのノンブロ社。ノンブロ社はコンクリートタンクの第一人者であり、世界中の有名ワイナリーにて使用されています。このタンクは「セメント+洗浄されたロワールの砂と小石+塩素処理しない天然水」から製造しています。全ての葡萄にて発酵は野生酵母のみ。醸造時のSO2添加はなし。
更に、クルニの代名詞でもある「新樽260%」。それに使われる樽もマルコならではのこだわりが。使用するメーカーは、フランソワ・フレール、メイリューなど。特に、フランソワ・フレールの「Rare」という樽は、アリエやニエーブル産の樹齢100年以上の木材を4年間乾燥させた上級品。(通常は2〜3年乾燥)マルコ本人がフランスへ向かい現地にて木材を厳選しております。樽熟成が終わったら瓶詰め。この時のみSO2を使用。総SO2が50〜60mg/lになるよう分析し添加。大体10〜15mg/l程度です。(EUのオーガニックワインの総SO2規定量は100mg/l)モンテプルチアーノはタンニン分が多いため、元々SO2の添加の必要はあまりないとの事。

マルコ氏は1993年よりワイン造りを行っていましたが「自分自身が納得できるワインでは無かった」為リリースを見送り1997ヴィンテージからリリースを開始しました。ワイン造りにおける畑から醸造に至るまで、一切妥協のない徹底した完璧主義を貫く生産者の姿勢がクルニの品質を支えております。
(輸入元情報より引用)[]
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