[造手] Domaine Courbet / ドメーヌ・クールベ
[銘柄] Cotes du Jura Chardonnay Les Rondos / コート・デュ・ジュラ・シャルドネ・レ・ロンド
[国] France / フランス
[地域] Bourgogne / ブルゴーニュ, Cote de Beaune / コート・ド・ボーヌ
[品種] Chardonnay / シャルドネ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<輸入元テイスティングコメント>
白い花、柑橘果実やミネラルにクリーミーなニュアンスが複雑に溶け込んだアロマ。口の中ではリンゴや蜂蜜、フレッシュなヘーゼルナッツが心地よく広がる。素晴らしいバランスを持つワインで、心地よいスパイスを感じさせる上品な余韻が楽しめる。熟成のポテンシャルもしっかりと秘めた一本。
<栽培>
標高320mの斜面に植わる樹齢約30年のブドウを使用。オーガニック認証あり。
<醸造>
白では、収穫後丁寧にプレスし、天然酵母を用いて発酵。その後熟成させる。バリック&600L樽17ヶ月。
<ストーリー>
美食の地ジュラ、このエリアはフランスの中でも特に小さく栽培面積は2千haほど、年間生産量はおよそ9万hlと仏国内でも最も少ない(ブルゴーニュ‐約2万9千haで150万hl/年)。更に小規模生産者が多いことからもジュラのワインはなかなかお目にかかれない希少性の高いワインとなっている。この地で生まれる独自性を持ったワインは感度の高いソムリエ、美食家からの注目度が大きく高まっており、仏国内のガストロノミーはもちろんのこと、世界各地の名高いレストランでも続々とオンリストされている。元々の生産量の少なさと、それを遥かに上回る需要。近年、ジュラのワインは入手困難で見つけたら手に取るべきワインとしての地位を確立させつつある。そんな注目すべき生産地ジュラでは近年躍進目覚ましいニューフェイスが続々と台頭しており、その1つがドメーヌ・クールベだ。
ドメーヌ・クールベはシャトー・シャロンから東に約2km, ヌヴィー・シュル・セイユの小さな村にワイナリーを構え、9haある所有畑はシャトー・シャロンとコート・ド・ジュラに広がっている。現当主、5代目となるダミアンは、フランソワ・ルーセット・マルタンやマキシム・グライヨたちとブルゴーニュのディジョンで醸造を勉強し、その後、カリフォルニアのオー・ボン・クリマ、アルザスのツィント・フンブレヒト、マコンのオリヴィエ・メルランで研鑽を積み、2003年から両親のドメーヌに参加、2011年から当主としてワイナリーを率いている。
ダミアンが戻った翌年、2004年から一部の区画でビオディナミ栽培を開始し2014年には完全に移行、認証を取得した2016年からはメゾン・ピエール・オヴェルノワやフィリップ・ボールナールなども所属するジュラのオーガニック生産者の団体、ル・ネ・ダン・ル・ヴェール(Le Nez Dans Le Vert)にも加盟している。「ワインは常に喜びであって、そのために私たちは一生懸命働き、同時にこの仕事を楽しんでいる」そう語るダミアンは土壌・植物・環境に最大限配慮した栽培を心掛け、ほとんどの時間を畑で過ごす。収穫は全て手作業で行い、空気圧式プレスで圧搾。ブドウのキャラクターを最大限に表現するため、品種ごとに容器を使い分け天然酵母でアルコール発酵を行う。使用しているバリックのほとんどがあのムルソーのコシュ・デュリからのおさがりというのも驚きだ。ダミアンがオリヴィエ・メルランで働いていた1998年に収穫の手助けに来たラファエル・コシュと仲良くなって以来関係が続いており、2005年頃から毎年お下がりの樽を譲り受けている。2016年からはSO2も必要最小限にとどめている。
「シャトー・シャロンに畑を持っているので、ウイヤージュ(補酒)しない伝統的なサヴァニャンにも注力するが、そこに縛られず質の高いワインを作っていきたい」と話すダミアン。彼の手掛けるワインは産膜酵母下で熟成させるヴァン・ジョーヌスタイルにとどまらず、シャルドネを中心に補酒を行い、新樽で熟成させるモダンなスタイルも取り入れている。ビオディナミ栽培、天然酵母の使用、最小限のSO2、補酒ありのフレッシュなスタイル。ドメーヌ・クールベのワインを通し、ジュラの新しいトレンドが見えてくる。ワイン・アドヴォケイト誌では「注目すべきニューフェイス、素晴らしい発見だ」という賞賛を受けており、世界の注目が集まるジュラの次世代を牽引していくニューフェイスとして、今後ますます入手困難になることが予想される。
(以上、輸入元情報より引用)[]