[造手] Le Coste / レ・コステ
[銘柄] Litrozzo Bianco / リトロッツォ・ビアンコ
[国] Italy / イタリア
[地域] Lazio / ラツィオ州
[品種] Procanico, Malvasia, Verdello, Rochette, Romanesco / プロカニコ, マルヴァジア, ヴェルデッロ, ロッシェット, ロマネスコ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 1000ml
<畑・栽培>
グラードリの土地はラツィオ北部、ヴィテルボ近郊カルデラ型の湖ラーゴ・ディ・ボルセーナのほとりにある。このあたりの土壌は火山礫、凝灰岩、細かい顆粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高も高く、350-450mという斜面、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集め3ha(樹齢が非常に高い)と、2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」。
農薬はもちろん、堆肥なども一切使わない農法を徹底。ブドウ樹だけを栽培するのではなく、自家消費用に野菜やオリーブ(一部は販売用にも生産)果実を混在させた状態で栽培。単一的な環境ではない、より多様性のある畑、自然環境に近づける努力を惜しまない。点在する畑の標高は高いところで450m、ボルセーナ湖を見渡す斜面にあり、一番広いLe Costが350mほど。仕立ては古いものはグイヨ式(1ha/4000本)、新しい畑は、各樹が独立したアルベレッロ式(1ha/10000本)。
<醸造>
除梗し数日間、果皮と共に醗酵が始まってから圧搾。
<リトロッツォ誕生ストーリー>
レ・コステの造るワインの中で、唯一自分たちが栽培したブドウ以外も加えて造られるリトロッツォ。
ピエモンテやトスカーナのように恵まれた環境とは違い、ブドウの価値が二束三文にしかならないラツィオ、ヴィテルボの現実。肥料や薬品を抑え良質なブドウを収穫したとしても何一つ評価されず、ただ「量」のみで金額の決まる協同組合。結果、伝統的な農業は消え去り、質より量を求めて薬漬けになってゆく土地。そんな現状を少しでも変えるため、自分たちの考えに同調してくれる若い栽培農家とコミュニケーションを取り、無農薬で良質に栽培されたブドウを、市場価格の数倍の価格で買い取る(市場の価格があまりにも安すぎるんです)。そうすることで、一人でも多くの栽培農家が農薬や化学肥料をやめ、自然環境を尊重した農業を行うことで、地域自体が活性化してゆく。
「オレは今まで自分がいかに良い収穫、素晴らしいブドウ、最高のワインを造ることだけに集中してきた、だけど自分一人では何一つ変えることはできない。自分の原点ともいえるこの土地を守り、活性化することで、より意識を高く持った生産者を増やしていきたいと思っている。」
このリトロッツォの中には、そうした彼の思いが詰まっている。そして未熟ながらも、質の高いブドウを真剣に栽培しようという幾人かの栽培農家の思いも詰まったワインでもあります。ブドウ品種や土地の個性ではない「飲むことの楽しさ」を表現した1リットル。
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(以上、輸入元情報より引用)[]