[造手] Indomiti / インドミティ
[銘柄] Mistica/ ミスティカ
[国] Italy / イタリア
[地域] Veneto / ヴェネト州
[品種] Garganega /ガルガネーガ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml

<生産者コメント>
『このワインとエチケットデザインを表す言葉は「私の中のカオス」です。ミスティカは、深く掘り下げたいという欲求、親密さに浸りたいという欲求から生まれしました。磁気的、内省的、プリミティヴなワインです。友人達が人生について語る夜、何か祝う儀式、そして私達が自分とは何であるかを疑問に思う瞬間に栓抜して下さい。』

<輸入元テイスティングコメント>
オレンジがかったアンバーな色合い。柿や梨の皮、落ち葉、ハッカ、微かにクローヴなどの香り。フレッシュでまろやかなアタック。ほどよいボリューム感のある口中には、ネーブルの皮のニュアンスが感じられる。余韻にはうまみと心地良いほろ苦さが広がる。

<畑・栽培>
ヴィチェンツァから南へ車で30分の距離にあるコッリ・ベーリチ地区。石の多い赤色粘土で、基盤岩は石灰岩。平均樹齢40年。ビオディナミの手法を取り入れたビオロジック栽培。除草剤や農薬は一切使用しない。堆肥やコンポストなども用いず、雑草や花、下草などを生やして生物多様性を維持している。急こう配で石が多いため、今のところ耕耘はしていない。摘芯やグリーン・ハーヴェスト、除葉などは、品種や区画、あるいはその年の天候や状況に応じて実施。

<醸造>
10/7に手摘みで収穫したブドウを完全に除梗した後、果皮とともにステンレスタンクで温度管理せずに、野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。2週間のマセレーションの後、圧搾して古樽に移し、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。1年熟成させた後、無清澄、ノンフィルター、亜硫酸も無添加で瓶詰め。2023年5月時点のSO2トータルは2.6mg/L。総生産量900本。ALC度数11%。

<ストーリー>
インドミティとシモーネ・アンブロジーニについて
Indomiti インドミティはSimone Ambrosini シモーネ・アンブロジーニがヴェネトで立ち上げたナチュラルワインのプロジェクトです。1992年生まれのシモーネは、高校卒業後世界の果てまで旅をしたいと思い、丸1年をかけてオーストラリアとニュージーランドにまで旅に出ました。旅の間は単純な労働者として農業に従事していました。シモーネは、旅の終わり、ニュージーランドの家族経営のワイナリーで働いたある日、今でも彼自身説明できない感情に襲われ、ワイン造りを自分の人生の道とすることを決めたのです。イタリアに戻ったシモ−ネはトレント大学とウディネ大学で醸造学とブドウ栽培を学びました。その後トレンティーノやアゼルバイジャン、モンタルチーノ、ブルゴーニュ、ヴェネトなどの様々なワイナリーで研鑽を積みました。そして、26歳の時に自分自身でワインを造ろうと決断したのです。しかし、ブドウ畑もセラーもトラクターも何もなく、彼に言わせると「完璧なスタートでした」。そこで、彼は畑とセラーをレンタルしてもらえないか、周辺の色々な生産者を訪ねて回ったのです。程なく、生まれ故郷であるヴィチェンツァ近郊のコッリ・ベーリチ地区Arcugnano アルクニャーノの村のLago di Fimon フィモン湖を見下ろす2.7haの古木のブドウ畑を借りることができたのです。こうして、2018年から、「インドミティ」のプロジェクトがスタートしました。アンブロジーニは当初からテクノロジーや化学を排した可能な限りアーティザナル(職人的)な方法でブドウを栽培したいと考えていました。彼の家族は全く別な仕事に就いていることもあって、彼は⾧靴と剪定バサミとミニトラックを改造したトラクターだけで、たった一人でブドウ栽培を始めました。

畑はビオディナミの手法を取り入れたビオロジックで栽培されています。除草剤や農薬は一切使われず、堆肥やコンポストなども用いません。畑には雑草や花、下草などを生やして生物多様性を維持しています。急こう配で石の多い畑であるため、今のところ耕耘はしていません。剪定や収穫、瓶詰めなどの栽培と醸造における一つ一つのプロセスは、ビオディナミカレンダーに則って、天体と月の位置を考慮した最適の日に行っています。摘芯やグリーン・ハーヴェスト、除葉などは、品種や区画、あるいはその年の天候や状況に応じて実施しています。しかし、当初は醸造所もありませんでした。そこでシモーネは何人かの造り手を訪ねて、収穫の数週間だけでもセラーに居候させてワインを醸造させてくれないかと訪ね回ったのです。間借りできるセラーが見つかったのは2018年の収穫の僅か数週間前でした。初ヴィンテージとなった2018年物は全てのワインが星空の下で熟成されました。というのも、スペース上の理由から、熟成タンクは屋外でキャンプのような状態で、太陽と雨、風、雪に身を委ねて熟成されたのです。まさにインドミティ(不屈)のワインです。インドミティの畑はヴィチェンツァから南へ車で30分の距離にあるコッリ・ベーリチ地区にあります。畑の表土は石の多い赤色粘土で、基盤岩は石灰岩。平均樹齢は40年。ガルガネーガ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ビアンコ、タイ・ロッソなどを栽培しています。ここはヴェネト州の山岳地帯で美しい風景が広がっています。この地区には、同じナチュラルワインの造り手としてダニエーレ・ポルティナーリやサウロ・マウレ(イル・カヴァッリーノ)などがいます。

醸造とワイナリーの哲学について
ブドウは手摘みで収穫され、小さなケースで醸造まで運ばれます。そして、野生酵母のみで自発的に発酵されます。必要最小限のSO2以外には何も添加せずに醸造され、無清澄・無濾過で瓶詰めされます。シモーネ・アンブロジーニは自分のワインがテロワールを語ってくれることを、そしてワインを味わう人がコッリ・ベーリチの大地を感じ、その精神と価値、環境と人間の尊重、コミュニティとの調和、様々なしがらみからの独立、希望などを味わって欲しいと考えています。彼は、インドミティの精神は以下の3つの言葉で表されると語っています。
1. 古木のブドウ木
2. 若々しい人間
3. 永遠の反抗的精神
『私の夢の1つは、世界の一部を切り取り、そのピースの世話をして、物質と精神の秩序を整えることです。私は、不屈のブドウ畑の中に私の生きる術として、そのことを見つけました。ピースは何かに服従することはなく、自由に満ち溢れています。』
ワイナリー名のIndomiti インドミティとは、「不屈な」とか「服従しない」を意味する言葉です。誰にも束縛されず自由にワイン造りをするというシモ−ネ・アンブロジーニの強い想いが込められた言葉です。シモーネは「遊牧民」、現代で言う「ノマドワーカー」、「ノマドワーキング」のように、毎年異なる生産者のセラーを転々としています。2019年と2020年はサウロ・マウレ(イル・カヴァッリーノ)のセラーを間借り。2021年からはヴィチェンツァ近郊のBugano ブガーノの集落にあるワイナリーの醸造所を間借りしています。

インドミティのワインはアートワークであり、エチケットにはエナチュラルワイン生産者としてのシモーネ・アンブロジーニの人生の旅についての美しい小さな物語が表現されています。エレガントで美しく、生き生きとした活力を備えた彼のワインは、2018年の初ヴィンテージからイタリアで大人気となりました。その後、RAW WINE BERLINとVINI DIVIGNAIOLI PARISの二つのナチュラルワインのフェアで大評判となり、あっという間に入手困難なワインになってしまいました。ドイツ、チェコ、ベルギー、デンマーク、英国、アメリカなどに輸出されています。
(以上、輸入元情報より引用)[]
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