[造手] La Stoppa / ラ・ストッパ
[銘柄] Emilia Rosso Barbera / バルベーラ
[国] Itary / イタリア
[地域] Emilia Romagna / エミリア・ロマーニャ州、Rivergaro
[品種] Barbera / バルベーラ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml

<畑・栽培>
粘土質土壌。木製の支柱に変更され雑草が生い茂る。ルコラ、豆、タンポポ が一面に咲いて一面黄色と緑。1982年から除草剤の使用を中止。当主エレナ、醸造責任者ジュリオ共にナチュラリスト。福岡正信の考え方に賛同し、ビオディナミではなく自然農法に拘っている。

<醸造>
苦しんだバルベーラは収量は少ないが高い凝縮度。収穫後、徐梗し、野性酵母のみでステンレスタンク発酵。マセラシオンは約30日。発酵は1年以上ゆっくり続く。PHが低いのでマロラクティックは起こらない。12ヶ月間古バリックで熟成後、瓶内で最低2年間熟成。飲み頃になったら出荷する。熟成期間はバローロより長い。

<ストーリー>
最も優れた栽培家に選出
2010年「ガンベロ・ロッソ」で最も優れた栽培家に選出された「ラ・ストッパ」当主「エレナ・パンタレオーニ」。1991年に母親の下、カンティーナで働き始め、1997年に両親より「ラ・ストッパ」を引き継いだ。
『どんなワインかを決めるのは人間ではない。土地の 個性を最大限に反映させた結果がラ・ストッパのワインになる。それが個性』
歴史は古く、トッレビア渓谷に1世紀以上続く造り手。 58haの所有地の内28haがオーク、栗、アカシアの森。20haが葡萄畑になっている。
『前オーナー、ジャンカルロ・アジェーノがフランス品 種を植えてボルドー、ボルドー・ビアンコなどのワイン を造り始めたのがラ・ストッパの初まり』
現在では国際品種は引き抜き、地品種のみとなって いる。前オーナー「アジェーノ」の挑戦的な仕事に敬 意を表し、長期マセラシオンの白ワインは「アジェーノ」と名付けられた。 現在では「エレナ」と共に「デナーヴォロ」の当主でも ある「ジュリオ・アルマーニ」が栽培から醸造まで担当 している。
『ジュリオは1980年から働いている。当初は醸造責任者だったが、今では栽培も含めてラ・ストッパの全てを知っている』
「エレナ」はこの地域のワインの品質の高さを理解してもらうことに尽力していて、醸造所の無い若手に場所を提供したりしている。 「デナーヴォロ」や「アルベルト・アングイッソラ」も以前は彼女のカンティーナで醸造、熟成されていた。

醸造責任者ジュリオ・アルマーニ
『昔は急斜面の畑下部では土が流されることがあったが、1978年以降、不耕起が採用されたことで雑草の根が土を固定してくれるようになった』
土壌が活性化し、耕さなくても土壌中の空気や窒素が足りなくなることはなくなった。畑には30種類以上の植物が 自生している。
『森の中に畑があることで100種類以上の植物や昆虫、動物の影響を受ける。ここは昔と変わらない 自然と共存する畑が残っている』
「ジュリオ」も「エレナ」も福岡正信の考え方を参考にしている。ビオディナミの必要性は感じていないが土壌の活性化など考え方はとても近い。
『粘土質土壌は耕すべきと言われるが必要ないと思う。空気の粒子は土の粒子よりも細かくて人間がひっくり返さなくても浸透する』
ピアツェンツァは昔から裕福な地域ではなかった。 1970年代の農業革命の時期、農薬が大量に使わ れたのは裕福な地域で、ピアツェンツァの農民は貧しく農薬など使えなかった。
『1つの植物だけに影響されると土壌が不健全になってしまう。色々な植物に影響を受けることで土壌 は活性化する』

納得いくまで熟成させる
収穫はできる限り待つ必要がある。種子まで熟していること、果皮が成熟していることが重要。収穫した葡萄は100%除梗され、発酵槽へ投入。 発酵時の温度管理は行わない。マセラシオンはヴィンテージにもよるが「マッキオーナ」で 30日。「トレッビオーロ・ロッソ」でも20日と非常に長い。
『その年の発酵時期の気温もヴィンテージの個性の1つと考える。どの自然酵母が精力的に働くかはそ の年によって変わる』
暑い地域で、しかも完熟させた葡萄を使って自然発酵させている。更に長いマセラシオン。ワインは強く、高いポテンシャルを持つ。
『熟成することでワインが育つ。大樽はポテンシャルの高い葡萄でないと耐えられない。酸素を適度に与えて育てる。そして瓶熟期間中に各要素が溶け込 みバランスが取れてくる』
彼等の地下セラーでは15万本以上のワインが熟成されている。「エレナ」がこの地域の本当の品質の高さを理解してもらう為に行っている。
(以上、輸入元情報より引用)[]
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