[造手] Olek Bondonio / オレク・ボンドニオ
[銘柄] Barbaresco Roncagliette / バルバレスコ・ロンカリエッテ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte,Barbaresco / ピエモンテ州バルバレスコ村
[品種] Nebbioro / ネッビオーロ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml
<畑・栽培>
ガヤのソリ・ティルディンに隣接する区画で樹齢は50年を超える。土壌は青いトゥーフォと呼ばれる粘土石灰質ですが、押し固められた砂を多く含み、マグネシウムを大量に含んでいる畑。
<醸造>
醸造は手作業に拘り、伝統的。収穫は家族のみで行い、手作業で破砕し、野生酵母のみで発酵。マセラシオンは60日でサマージュ・ド・キャップを採用。全ての糖分がアルコールに変わり、自然と醗酵が止まるまで続きます。熟成はスラヴォニア大樽(ガンバ製)とオーストリア大樽(ストッキンガー製)の併用で30ヶ月以上。
<ストーリー>
バルバレスコの名家
バルバレスコに200年続く葡萄栽培農家に生まれたオレク・ボンドニオ。家業は継がず、プロスノーボーダーとして活躍。世界を転々とする生活を送ります。実はオレクのお爺さんグリエルモ・コモはバルバレスコの重要人物でした。
バルバレスコを早くから品質重視の産地に誘導した最良の協同組合、「プロデュットリ・デル・バルバレスコ」を1894年に設立した創設者の1人だったのです。
引退後、実家に戻り、お爺さんの葡萄畑を相続。醸造学を学び、ボルドー、オーストラリア、ニュージーランドで実際のワイン造りを学び始めます。そして2005年、葡萄栽培だけでなく、醸造、元詰めを目指してオレク・ボンドニオを設立しました。
ロンカリエッテ畑
カンティーナはバルバレスコ村の南西部、ロンカリエッテ畑の急斜面の最上部にあります。ロンカリエッテの下部は「カッシーナ・ロッカリーニ」があるロッカリーニ畑。ロンカリエッテという畑名でバルバレスコを造っているのはオレク、ただ1人ですが、実は、この畑からは重要なワインが造られています。
ガヤの「バルバレスコ・ソリ・ティルディン」です。
オレクの畑はソリ・ティルディンに囲まれるように位置するので早くから自然農法が導入されていたソリ・ティルディンに守られ、自然環境が維持されてきました。その意味で、ガヤがいてくれた事は幸運でした。
お爺さんの代から化学薬品が一切使用されておらず、頂上部には森が残されていて生物多様性が維持されています。2005年からオレクの畑はビオディナミが導入され、今では極少量の天然硫黄とグレープフルーツオイル等の自然由来のものだけで管理されています。銅も一切使われません。
60日の長期マセラシオン
樹齢は50年を超します。ほぼ全てネッビオーロですが4列だけペラベルガが残っています。標高は350mで上部は青いトゥーフォと呼ばれる粘土石灰質。この畑の大きな特徴は押し固められた砂がマグネシウムを大量に含んでいて、ワインに塩っぽさを与えます。
扇状になっているロンカリエッテの真南を向く中心部がオレクの区画。西部がガヤの区画。日照量は多いのですが、タナロ川に近く、最上部なので夜間は冷え込みが厳しくなります。この影響でネッビオーロのシリアスさを最も強く感じさせる畑と言われています。
醸造は手作業に拘り、伝統的。収穫は家族のみで行い、手作業で破砕し、野生酵母のみで発酵。マセラシオンは60日と長く続けます。全ての糖分がアルコールに変わり、自然と醗酵が止まるまで続きます。熟成はスラヴォニア大樽(ガンバ製)とオーストリア大樽(ストッキンガー製)の併用。
繊細さを失わない為の手法が「カペッロ・スメルソ」。他の国ではサマージュ・ド・キャップと呼ばれる手法でボルドーの「シャトー・ル・ピュイ」も採用しています。発酵中に果皮をピシャージュしたり、ルモンタージュすると果皮から強い粗いタンニンや色素が出ますが、それを嫌い、できる限り果皮を刺激しないのがこの手法。
ネットで果皮をモストの中に沈めて動かしません。これによって果皮からは良質のタンニンや色素のみが抽出され、粗いタンニンは抽出されないのです。
バルバレスコらしい繊細さがありながらも、しっかりとしたストラクチャーがあるのがオレクのスタイル。ソリ・ティルディンとは全く違う個性を感じて下さい。
(以上、輸入元情報より引用)[3]