[造手] Nicholas Altare / ニコラ・アルターレ
[銘柄] Langhe Nebbiolo / ランゲ・ネッビオーロ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州
[品種] Nebbiolo100% / ネッビオーロ
[タイプ] 赤 / ミディアムボディ / DOCG / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml
<ティスティングコメント>
薄い褐色がかった赤色の色調。バラ、リコリス、トリュフ、プラム、チェリー、干し草、オレンジや果物の砂糖漬けなどを思わせる魅惑的な香り。とても柔らかいアタックで、口中は苦みやタンニンは少なく、旨味とジューシーさを備えたエレガントで複雑な味わい。フィニッシュもエレガントで心地良い余韻にはオレンジの皮などのニュアンスが残る。
<畑・栽培>
地質:粘土土壌
樹齢:5 年
植樹比率:5000 本/ha
向き:南西
標高:300~350 メートル
剪定法:ギヨ式
<醸造>
手摘みで収穫したブドウは 100%全房で、温度管理を行わずに、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約 3 週間。
その後、スロヴェニアンオークの大樽でシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2 は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2020 ヴィンテージは 10/1 に収穫。総生産量 3,113 本。
2022 年 4 月時点の SO2 トータルは 68mg /l。アルコール度数は 13 度。
<ストーリー>
1990 年生まれのニコラ・アルターレは、父の病気により、2005 年、15 歳で家業のブドウ栽培を引き継ぐことになりました。ニコラは農薬が大嫌いでした。なぜなら、ニコラの父は化学薬品が原因で大きな病気になってしまったからです。そこで、ニコラは父に畑のビオロジックへの転換を進言します。最初は反対していた父もニコラの提案を受け入れてくれたため、2005 年からカンティーナでは除草剤や殺虫剤の使用を完全に止め、ビオロジックによるブドウ栽培を始めました。しかし、カンティーナでは父の時代から 2014 年まで、収穫したブドウは全て他の生産者に売却していました。当時のことを振り返り、ニコラは「自分のブドウが他人に売られるのは心が引き裂かれる思いでした。」と語っています。
2012 年、結婚して二人の子供を設けたニコラは、自分の理想とするワインを造りたいと思うようになりました。しかし、醸造の経験がなかったため、家業のブドウ栽培と並行して、ピエモンテにおけるヴィーノ・ナトゥラーレのパイオニアであるフェルディナンド・プリンチピアーノの門を叩き、彼の下で栽培と醸造の修行を始めたのです。そこで経験を積んだニコラは、2015 年からカンティーナで栽培するブドウの売却を完全に止め、自分自身の手で理想とするワイン造りを始めたのです。ミレニアル世代のニコラが目指したのは、農薬や醸造添加物などを一切使わない真のヴィーノ・ナトゥラーレでした。
ニコラ・アルターレはエリオ・アルターレの甥にあたります。(厳密に言うと、ニコラ・アルターレの祖父とエリオ・アルターレの父(ジュゼッペ)が兄弟。日本語の親族の呼び名で「いとこ違い」になります。)
そもそもアルターレ家はドリアーニが在所でした。エリオ・アルターレの祖父で、ニコラの曾祖父にあたるジュゼッペが 1948 年にバローロのラ・モッラに移り住み、そこで畑を購入してカンティーナを創設したのがエリオ・アルターレのワイナリーの起源です。一方、ニコラの家系のアルターレ家は現在でもドリアーニに住み続けています。
ニコラの自宅はドリアーニにあり、所有畑は自宅の周囲に広がっています。栽培面積は2.65 ヘクタール。ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラの 3 品種を栽培しています。ドルチェットが 2ha、ネッビオーロが 0.38ha、バルベーラが 0.27ha です。2015 ヴィンテージが初ヴィンテージで、ドリアーニ(ドルチェット)のみが造られました。2017 ヴィンテージからはランゲ・ネッビオーロ、そして、2018 ヴィンテージからはランゲ・バルベーラも手掛け始めました。
(輸入元情報より引用)
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