[造手] Edi Keber / エディ・ケベル
[銘柄] Collio Bianco / コッリオ・ビアンコ
[国] Italy / イタリア
[地域] Friuli Venezia Giulia / フリウリ・ヴェネツィア ジュリア州
[品種] Friulano70%, Ribolla Gialla15%, Malvasia Istriana15% / フリウラーノ, リボッラ・ジャッラ, マルヴァジア・イストリアーナ
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
[生産量] 50,000本
<畑・栽培>
畑:南と南西向き、海抜70-100m、12ha、オーガニック認定
地質:ポンカ(泥灰質)、または、フリッシュ(堆積岩層)
樹齢:約30年
栽培形態:グイヨ
植樹間隔:5000株/ha
収穫量:1kg/株
<醸造>
9月中旬に手摘みで収穫。除梗せず圧搾を行い、一晩静置後、セメントタンク、土着酵母で自然発酵。セメントタンクで16ヶ月間熟成。瓶内熟成は2ヶ月。無濾過。
<ストーリー>
スロベニアと国境を接するイタリア最東端のフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にかけて広がる丘陵地帯、イタリア側ではコッリオ(Collio)、スロベニア側はブルダ(Goriska brdaもしくはBrda)と呼ばれています。
この地域はアドリア海からの暖かい南風と北からの肌寒いボーラと呼ばれる風の衝突する特殊な微気候がブドウ栽培に最適と言われています。特に白ワインにとって、イタリアで最も有名なワイン生産地域となっています。
コッリオからブルダに変わる数百メートル手前、すなわちイタリアとスロベニアの国境近くに位置する地域、ゼグラ。この地で350年にわたって一貫してブドウ栽培をし、最も早い時期から瓶詰めを行ってきたのがケベル家。
神聖ローマ帝国の首都であったウィーンから移住してきたケベル家。現当主であるエディ・ケベル( Edi Keber )のの祖父が1957年から瓶詰めを開始。
1970年代にはマーケットの需要に合わせてソーヴィニオン、ピノグリージョ、ピノビアンコやシャルドネといった国際品種を栽培します。
そして1980年、20歳の若さでエディがワイナリーを引き継ぎますが、彼は家族のルーツに戻り、伝統を重んじることを決意します。すなわち、フリウラーノ、リボッラ、マルヴァジアという在来種のみを栽培し、この地域にちなんで名付けられた歴史的なワイン、「コッリオ」を生産すること。
もちろん、一度にすべてのブドウの木を植え替えることはできません。エディ・ケベルは28年もの時間をかけ徐々にブドウを植え替えていきます。
1996年から2008年までは2種類の白ワインと2種類の赤ワインを生産、そして2008年、ついにエディの夢が実現、初めてコッリオビアンコ1種類のみを醸造しました。
品種別に醸造し、ワインを瓶詰めするというムーブメントから離れ、
「コッリオの伝統品種をブレンドして、一種類のワインを作る。それがこの土地を表現する究極の方法」
と語るエディ・ケベル、そしてクリスチャン・ケベル。
フリウラーノ主体に、リボッラ・ジャッラ、マルヴァジア・イストリアーナをセメントタンクで発酵。熟成は主に、セメントタンク、一部は大樽で熟成させてブレンド。
唯一種類瓶詰めする白ワインが『コッリオ・ビアンコ』となります。
この信念は“コッリオ・プロジェクト”とも呼べるものですが、トレンドとして在来品種をブレンドしたワインは消費者にあまり関心を持たれないであろうという認識の中、より完全なテロワールを感じられるワインを造るため、長い時間をかけてワイナリーとしての信用を勝ち取ってきました。そしてついに、トレンドには逆らうことになってもオンリーワンとしてコッリオを生産することを選択しました。
この選択が間違いでなかったことは、その評価からも証明されていると言えるでしょう。
現在、ケベルのブドウ畑は12ヘクタール、オーガニック認定を受けており、ポンカまたはフリッシュと呼ばれる堆積岩層の土壌はミネラルが豊富でブレンドの主要品種であるフリウラーノの栽培に特に適しています。リボッラジャラが酸味をもたらし、マルヴァジアイストリアナが芳香成分であるのに対し、フリウラーノはそのボディと構造を特徴づけます。
セラーでは古典的なセメントタンクで発酵および熟成を行っています。これらのブドウのブレンドは、この地域の「魂」を最もよく表現していると信じて疑いません。そしてこのブドウ栽培、ワイン醸造の信念は息子であるクリスティアンと娘であるヴェロニカにも引き継がれています。
遂に2018年より醸造においてもクリスティアンが、醸造においても主導的な役割を担う事に。これからが非常に楽しみな造り手です。
(輸入元資料から引用)
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