[造手] La Raia / ラ・ライア
[銘柄] Gavi / ガヴィ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州
[品種] Cortese / コルテーゼ100%
[タイプ] 白 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<畑・栽培>
植樹率4,500本/ha。アペニン山脈からの雪解け水と、リグーリアの海からの風が遭遇するという非常に限定された地理的条件。土壌は、石灰質の白い土と粘土質の赤い土の2種。
ビオディナミの思想に基づき、銅と硫黄、そしてプレパラシオンだけしか使わない。
<醸造>
9月中旬の朝の気温の低い時間帯に手収穫、温度を上げずに圧搾。 ステンレスタンクに投入される。この段階で亜硫酸 は使わない。ステンレスタンクで18度程度から低温発酵。28度を超えることはない。ヴィンテージにもよるが20〜25日程度の発酵期間。3ヶ月程度シュール・リー。シュール・リー後は1回デキャンティングして粗いフィルターに通してボトリング。窒素を使って酸素と触れ合わないでボトリングできるようになっている。
<ストーリー>
ビオディナミ+現代醸造で進化する『ガヴィ』
低迷するガヴィの中で一気に評価を挙げている造り手。循環型エコシステムの中でビオディナミを実践。新しい形の カンティーナとして精力的に品質向上に取り組んでいる。
ファッソーネ牛と有機栽培
2007年、イタリアでは38カンティーナしか取得していない自然環境保全認証団体「デメテル」の認証を 取得した「ラ・ライア」。 オーナー「ジョルジョ・ロッシ・カルロ」が130haの大農園を取得したのが2003年。 以降ビオディナミを実践し、古代「モノココ麦」の復活、「ファッソーネ牛」の放牧、栗、アカシアニワトコの森、そしてワイン造りを行ってきた。
『有機野菜やファッソーネ牛の飼育でこの地域を復興させたい。その為に自然と共生する教育を行うシュタイナー学校も運営している』
畑ではビオディナミの思想に基づき銅と硫黄、そしてプレパラシオンだけしか使わない。
『ワイン造りは農業の1部として行っている。ガヴィは今や廃れてしまった。収量を重視した栽培で質を落としたからだ。ビオディナミで収量を落とし、健全なコルテーゼを収穫することが重要』
地元の伝統を復活させるのが彼等の目的。彼等の新しいカンティーナは「ピセ」と呼ばれるこの地域の 伝統建築が採用されている。
『地元の粘土と小石、干し草を使ったピセと呼ばれ る伝統的な土壁。伝統を絶やさない為に建築もワ イン造りも進化しなくてはいけない』
醸造技術は進化する
一方、カンティーナの中は温度管理付ステンレスタンクが並び、「グラヴィティシステム」の採用など最新の技術が揃っている。
『コルテーゼは酸化に弱い品種。最適なタイミングで収穫し、迅速に醸造しないとコルテーゼ本来の香は表現できない』
植樹率4,500本/ha。収穫はベースの「ガヴィ」も全て手作業で行われる。果皮が破れると酸化が始ま るのでコルテーゼは手収穫しかできない。 酸化によって品種由来の香は無くなってしまう。朝の気温の低い時間帯に収穫、温度を上げずに圧搾。 ステンレスタンクに投入される。この段階で亜硫酸は使わない。
『コルテーゼは低めの発酵温度が重要。香が飛ばないようにする。発酵後は3ケ月シュール・リー。長すぎるとコルテーゼの香をマスクしてしまう』
発酵は17度から始め徐々に上げていく。28度を超 えることはない。ヴィンテージにもよるが 20〜25日程度の発酵期間。 シュール・リー後は1回デキャンティングして粗いフィルターに通してボトリング。窒素を使って酸素と触れ 合わないでボトリングできるようになっている。
『一般的なガヴィの平均樹齢は 15年程度。僕等の 畑は最も古い樹齢は70年を超す。一部には自根のコルテーゼも残っている』
樹齢60年の樹からは「ガヴィ・リゼルヴァ」が造られ る。「ガヴィ」でリゼルヴァを造るのは非常に珍しいが、 古い樹ならではのスモークのような香が楽しめる。
(輸入元情報より引用)
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