[造手] Clos des B / クロ・デ・ベ
[銘柄] Rose / ロゼ
[国] France / フランス
[地域] Provence / プロヴァンス
[品種] Grenache 80%, Cinsault 20% / グルナッシュ, サンソー
[タイプ] ロゼ / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元コメント>
ライチ、ラズベリー、イチゴ、スイカ、アンズなどの心地良いアロマに微かにミネラルのニュアンスが感じられる。とても柔らかいアタックで、マルメロやリンゴ、メロンなどを思わせるフレッシュでとてもジューシーな口中。フィニッシュには果実の甘やかさと心地良い苦みが広がり、 余韻には微かにプロヴァンスのハーブのノートが感じられる。

<畑・栽培>
ドメーヌのブドウ畑は傑出したミクロクリマに恵まれています。畑は海から2キロの場所に位置する丘の中腹にある段々畑で、サントロペワ湾の細い入り江に挟まれています。湾から吹く海風が畑に溜まる湿気を吹き飛ばしてくれるため、ベト病やうどんこ病などの病気は殆ど発生しません。また、南西向きの斜面であるため、ミストラル(北風)からも守られています。ブドウ畑は灌漑されておらず、地質は石英(クオーツ)が混じった砂質片岩です。 このため、ブドウ木は水を求めて地下深くまで根を伸ばしていきます。このことによって、クロ・ デ・ベのアイデンティティと言える「ミネラルとフレッシュ感が備わったブドウ」を得ることができるのです。栽培品種はグルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーで、平均樹齢はグルナッシュが20年、ムールヴェードルが30 年、サンソーが50年と、殆どがヴィエイユ・ヴィーニュです。
畝の間にはカバークロップを生やし、畑の周囲の生物多様性が広がるようにしており、春からは多様な植物が畝を覆っていきます。そして馬で耕す際にこれを畑にすきこんで肥料にします。冬の土寄せと夏の中耕は、友人の2頭の馬の助けを借りて行っています。秋には、緑肥として、イネや野菜、穀物などを畑に撒いて栽培します。
「星の王子さま」の作者として知られるフランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペ リは「私たちは先祖から土地を継承しているのではなく、子供達から土地を借りているのです。」と書き残しています。クロ・デ・ベでは、この考えに基づき、土地を尊重しながらワイン造りをしています。生物多様性と土壌の免疫力を高めてブドウの手助けをする。土壌の微生物を増やす。耕運をして土が固まることを防ぐ。そのような観点から設立当初からビオディナミでブドウ栽培を行っています。ドメーヌでは、ラフィットやモンローズ、ドメーヌ・ド・シュヴァ リエなどのコンサルタントを務めているビオディナミコンサルタント、Jacques Foures(ジャック・ フール)からビオディナミの指導を受けています。エコサートによるビオ認証も取得中です。

<醸造>
区画毎に完熟したブドウから手摘みで収穫します。同じ区画でも場合によって収穫日をずらして 2 回に分けて収穫することもあります。厳格に選果して、小さなケースで醸造所に運ばれたブドウは、完全に除梗して圧搾。2品種を一緒にステンレスタンクで野生酵母のみでアルコール発酵。培養酵母、SO2、酵素、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。マロラクティック発酵も自然発生的に行い、収穫翌年の春に無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブ な反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。瓶詰め直後のSO2トータルは18mg/l。2021年10月時点のSO2トータルは14mg/l。ドメーヌでは栽培から醸造に至るまでの作業工程は可能な限り手作業で行い、極力、機械と人為的介入を排したナチュラルなワイン造りを行っています。2020ヴィンテージの収穫日はグルナッシュもサンソーも9/3。総生産量2600本+マグナム150 本。

<ストーリー>
世界のセレブがバカンスを過ごし、別荘を持つプロヴァンスの高級リゾート地 Saint- Tropez サントロペ。このサントロペ湾を見下ろす地に新しいドメーヌが誕生しました。 2020年にサントロペの北に位置する小さな村 Grimaud グリモーに設立された CLOS DES B クロ・デ・ベです。クロ・デ・ベは Gwendolyn グゥエンドリーヌと Jean-Jacques ジャン・ジャックのカップルが長年追い求めてきた夢でした。そこには熱い情熱がありました。サントロペ周辺で育ったグウェンドリンは幼い頃から自然や生き物と触れ合うこと大好きでした。 また、同じプロヴァスのヴァール県のブドウ畑で働き、子供の頃からワイン造りを間近で見てきました。このため、自分自身でワインを造ることは、大人になってからも彼女から離れることのない大きな夢だったのです。他方、パートナーであるジャン・ジャックは根っからのエピキュリ アン(快楽・享楽的な生き方を信条とする人)でした。意気投合した二人は購入できる 畑がないか、プロヴァンス中を探しました。しかし、プロヴアンスのブドウ畑は、ブラット・ピット やジョージ・クルーニーなどのセレブ、あるいはモエヘネシーやコス、シャネルなどの大資本のオ ーナーがシャトーと一緒に広大な畑を購入するのが常で、二人が求めるような小さな畑が売りに出されることはありませんでした。それでも二人は数年間探し続け、2019年、幸運にもサントロペ湾を見下ろす丘に3haのブドウ畑を見つけ、購入することができたのです。こうして2019年の秋からブドウ栽培を始め、2020年に初めてのワインを醸造したのです。
また、ドメーヌのロゴとエチケットは、カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトンやレ・ザスレット・デュ・ ヴァンのエチケットのデザインもしているフランス人画家のMichel Tolmer(ミシェル・トルメー)によってデザインされました。グゥエンドリーヌとジャン・ジャックは以前からトルメーのデザインが大好きで、共通の知人を通して知り合い、彼にドメーヌのアイデンティティを目に見える形で デザインして欲しいと依頼しました。出来上がったデザインは、「空と海の間のワイン」というドメーヌを象徴するイメージに合致していたためエチケットとドメーヌのロゴとして採用しました。

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