[造手] Le Coste / レ・コステ
[銘柄] Rusticone / ルスティコーネ
[国] Italy / イタリア
[地域] Lazio / ラツィオ州, Gradoli / グラードリ
[品種] サンジョヴェーゼ, メルロー, アレアティコ
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml

<輸入元・テイスティングコメント>
濃厚でいて軽やか、ブドウの個性よりも「素朴さ、純粋さ」をもった味わい。

<ルスティコーネ2017のストーリー>
前回は冷涼な 2014と2016をブレンドした、いわゆるヴィンテージや畑、ブドウの表現ではない飲むことの楽しさや心地よさを表現したワインでした。
今回リリースとなる2017は猛暑に見舞われ、さらに雨が降らず、猛烈な水不足に見舞われた特異なヴィンテージ。
収穫したブドウは高い糖分と厚い果皮、さらには強い日差しによっ て果皮に損傷ができるブドウも多かったと言います。その影響のためか、熟成過程でいくつかの樽では異様に強いタンニンや還元的な香り、そして、やや高い揮発酸を感じる状態になってしまったと話すジャンマルコ。
こうした樽はCruやアーレアヤクタには加えず、さらに2年以上の熟成をした上で、それぞれの樽のワインをアッサンブラージュ。
サンジョヴェーゼ、メルロー、アレアティコ、それぞれのブドウのバランスと長い熟成によってバランスが取られ、代わりに素朴さや親しみやすさを持ったワインに。
元来のブドウの個性や土地の持つ偉大さを表現することはできなかったけれど、ルスティコーネの名前にふさわしい「素朴で純粋なブドウの味わい」を表現できたと話す彼。
その味わいの軽さと飲み心地の素晴らしさに驚愕します。ヴィンテージでもブドウでもない、「造り手自身のイメージ」を表現。
ジャンマルコ曰く、「家の食卓に並ぶような気取りのないストレートなワイン」。赤とは思えない素晴らしい飲み心地をもったワインです。

<畑>
グラードリの土地はラツィオ北部、ヴィテルボ近郊カルデラ型の湖ラーゴ・ディ・ボルセーナのほとりにある。このあたりの土壌は火山礫、凝灰岩、細かい顆粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高も高く、350−450mという斜面、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた3ha(樹齢が非常に高い)と、2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」。2006 年より収穫・醸造を開始。

<栽培>
畑では農薬はもちろん、堆肥なども一切使わない農法を徹底(=自然栽培)。畑ではブドウ樹だけを栽培するのではなく、自家消費用に野菜やオリーブ(一部は販売用にも生産)、果実を混植。単一的な環境ではない、より多様性のある畑、自然環境に近づける努力を惜しまない。

<醸造>
このルスティコーネは、畑「Le Coste」と、高樹齢の畑から。
2017年という奇抜なヴィンテージに上位のキュヴェとして見合わない樽をアッサンブラージュ。更に24カ月以上の長期熟成。

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