ラ・カウドリーナ / モスカート・ダスティ・ラ・カウドリーナ 2017

G016

2,400円(税込2,640円)

[造手] La Caudrina / ラ・カウドリーナ
[銘柄] Moscato d'Asti "La Caudrina" / モスカート・ダスティ・ラ・カウドリーナ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ
[品種] Moscato Bianco / モスカート・ビアンコ
[タイプ] 白 / 軽甘口 / 微発泡 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<essentia owner's comment>
白桃や青リンゴなどフレッシュフルーティーな香りと、優しい甘さの味わいに程よい酸味。ハードタイプのチーズ、スポンジ系のケーキ、ドライフルーツなどともよく合います。

<畑・土壌>
所有畑は25haで醸造所周辺に20ha。残りはニッツァ・モンフェラートで、 バルベーラが植えられている。モスカートの平均樹齢は38年。石灰を多く含む泥灰粘土質でタナロ川に向かう北西斜面が主体。よって葡萄の糖度が上がっても酸が落ちない。香もフレッシュさを失わない。

<醸造>
色々な畑のモスカート・ビアンコをアッサンブラージュするのが「モスカアート・ダスティ・カウドリーナ」。
収穫後、低温で1日休ませてから珪藻土のフィルターにかけて固形物やバクテリアを取り除いてアウトクラーヴェで発酵開始。アルコールが5%まで上がったら5度まで冷やして発酵を止めてフィルターにかけて酵母を取り除きボトリング。ガス圧は2.5バール。

<ストーリー>
本物のモスカート・ダスティは「ピュア」
世界的にも稀な微発泡甘口ワイン「モスカート・ダスティ」の最も模範的な造り手と言われる「ラ・カウドリーナ」。桃のような特徴的な香と葡萄果実由来の爽やかな甘み、酸味が飲み飽きさせない。

モスカートの第一人者
当主「ロマーノ・ドリオッティ」は高品質モスカート・ダスティを造り始めた最初の造り手と言われる。 それ以前のモスカート・ダスティは大手企業やコーペラティブによるもので量産ワインであった。品質重視のモスカート・ダスティは存在しなかった。
『本物のモスカート・ダスティはピュア。果実由来の甘 みと酸味がバランスし飲み飽きない。甘いだけのモスカート・ダスティは単純でつまらない』
醸造所はバルバレスコの北東2つの丘を越えたカス ティリオーネ・ティネッラに位置。
北、西、南斜面の色々な条件のモスカートをアッサンブラージュすることで糖と酸のバランスをとることが大切。他のワインのように発酵による味わいの変化は少 ないのでモストで品質が全て決まってしまう。
『樹齢は30 年〜50年とモスカートとしては異例の高さ。通常は収量を得るために10年で植え替えら れてしまうことがほとんど』
モスカート・ダスティのアルコールは5%。葡萄果汁 の糖分と酸がそのままワインに残っている珍しいワイン。砂糖の甘みではない天然の葡萄の甘みと発酵 由来ではない天然の酸味が味わえる。

葡萄由来の甘みを残す
ワイン造りはシンプル。モストの時点でワインの品質は ほぼ決まってしまうので正しいタミングで収穫し、糖度 と酸度を確保する。 収穫は手作業で酸化を防ぎ、1日低い温度で落ち着かせてから圧搾。その後、珪藻土のフィルターで固形物を取り除き、モストをアッサンブラージュして味 わいのバランスをとって発酵開始。
『低温で1日置くことで酸化せずに汚れや虫を除去する。珪藻土のフィルターは重要。モストにバクテリアがいると発酵中でもワインは劣化してしまう』
18℃の低温発酵。モスカート・ダスティはアルコール5%、アスティ・スプマンテは7.5%まで上がった段階で冷却して発酵を止める。亜硫酸等は使わずに一気 に5度まで冷却して止める。
『アルコール発酵を冷却して強制的に止めてフィルターにかけて酵母を除去して瓶詰め。砂糖も何も加えない。発酵期間2週間だからフレッシュ』
モスカート・ダスティ造りには「正確性」が求められる。 天然の糖度と酸度のバランス。発酵のコントロール。 そして天然の糖分があっても再発酵したりしないよう にする完璧な技術が必要。
『アルコールが低く、天然の糖分があるのでフィルターは必須だが、工業的薄膜フィルターは香や味わいの要素も除去してしまう。最低限が重要』
過度なフィルターは避け、酵母とバクテリア、澱のみを除去する最低限のフィルターでフレッシュの白桃のような香や活き活きした果実を残している。
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