ペリッロ/タウラージ・リゼルヴァ2006

C480

7,000円(税込7,700円)

[造手] Perillo
[銘柄] Taurasi Riserva
[国] イタリア
[地域] Campania / カンパーニャ州、Castelfranci / カステルフランチ
[品種] Aglianico / アリアニコ
[タイプ] 赤 / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml

<畑>
開花から収穫されるまでの期間が世界で最も長い産地と言われるのが「カステルフランチ」村。タウラジ村から150m高い標高のカステルフランチは、680m。年間を通して山風が吹く。夜は夏でも氷点下まで下がる。グイヨ仕立では耐えられないので、この地の伝統的仕立「ラジエッラ」仕立が採用されている。『ラジエッラ仕立は収量が多くなるのが欠点。しかし収量の少ない90年以上の古樹が主体なので自然と収量は制限される』彼等の畑の樹齢は平均90年。100年を超える葡萄も多く、そのほとんどは「プレ・フィロキセラ」。『カステルフランチは標高が高いのと砂質が多いのでフィロキセラの害から逃れることができた。今でも自根のアリアニコの原種が残っている』 彼等の畑のアリアニコは一般的なアリアニコとはクローンが違う。『コーダ・ディ・カヴァッロと呼ばれるクローンで房が長く結実不良が多い。粒と粒の間が空いていて身なりが悪い。小粒』馬の尻尾という意味の「コーダ・ディ・カヴァッロ」は通常のアリアニコの1.5倍の長さ。 通常のアリアニコ以上 に晩熟で、他の産地では育たない。
『1房に10粒以上と結実不良が多いのが特徴。水分量が少なく葡萄自体の凝縮度が高い。よって果皮の影響を強く受ける』結実不良のお陰で粒と粒の間に風が通り、葡萄は乾燥する。これでベト病やカビに侵される事がない。

<土壌>
粘土質の下にカルシウム豊富な岩盤があり、地表には白い石灰岩が露出する。粘土は保水性が高いので雨の少ないこの地域でも葡萄栽培を可能に している。

<栽培>
『剪定はしない。高齢のコーダ・ディ・カヴァッロは自然と収穫量が減る。1つの樹に3房程度』昔ながらの畑なので密植ではない。1,500本/ha。それでも収量は35キンタリ/haと通常のタウラジの基準である100キンタリ/ha を大きく下回る。『畑では薬剤も除草剤も使用しない。樹が病気に対 して抗体を持っているし、高地で乾燥している為、病気自体がほとんど無い』下草は自然に残され7月に1回だけ刈り込みが行われる。(基本的には不耕起)

<醸造>樹齢90年を超えるプレ・フィロキセラのアリアニコがメインに使われる。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫される葡萄は明らかに凝縮度合が違う。カステルフランチ􏰌から収穫されたワインは2年目以降のトノーで熟成。その他の畑から収穫されたものは大樽で熟成されている。
『タウラジとタウラジ・リゼルヴァは全く同じワイン。収穫し、発酵。熟成の過程で早く開いている樽をタウラジにして、硬く閉じている樽をリゼルヴァにして2年長く樽熟成を行う』
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