[造手] Farnea / ファルネア
[銘柄] Emma / エンマ
[国] Italy / イタリア
[地域] Veneto / ヴェネト州
[品種] モスカート・ジャッロ70%、モスカート・ビアンコ30%
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml
<輸入元コメント>
オレンジがかった、濁りのあるイエロー。白桃や杏、林檎などの果実の香りと、バラやジャスミンなどのフローラルな香り。モスカートを使っていますが味わいは辛口であり、アタックは瑞々しく、シャープな酸とサラサラしたミネラルが口中に広がります。
<畑>
ファルネアの畑はパドヴァのコッリ・エウガネイ州立公園の敷地内に位置します。自社で瓶詰めする生産者としては非常に小規模で、畑の面積は2ha。東-東南向きの斜面に畑を所有します。この中で、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、パッタレスカ(土着品種)などを栽培し、最近は同じヴェネトの自然派生産者、アンジョリーノ・マウレの畑からマッサール・セレクションされたガルガネガも植え始めました。
<栽培>
認定こそありませんがつくしのハーブティーやプレパラシオンを撒くなど、ビオディナミの方法に則って自然な栽培を行っております。醸造は収穫・除梗から、打栓・ラベル貼りに至るまで全て手作業。野生酵母のみで発酵を行い、醸造中は元より、瓶詰め前にもSO2を使用しないという徹底ぶりです。
<醸造>
手作業にて除梗。セメントタンクにて16日間マセラシオン。同容器内にて野生酵母のみを使い発酵、セメントタンク、トノー各50%ずつ使い熟成。SO2不使用・無濾過・無清澄にて2019年4月瓶詰め。
<ストーリー>
ファルネアは2004年に設立された新しいワイナリーです。オーナーのマルコ・ブラッティが食に携わってきたキャリアは長く、幼少期から料理好きの母親に食べ物に対するこだわりを学び、料理人となることを決心します。その後、地元ヴェネトの名店トラットリア・アル・サッソで修行を始め、料理や飲み物に対する造詣をさらに深めます。更に、パドヴァの中心部で小さなレストランを数年間経営し、ヨットレースの盛んなニュージーランドの中で、一番古い歴史を持つヨットクラブの中に自身のレストランを開くまでになりました。その後都会での生活から離れ、自然とともに生きたいと思い、ヴェネトに帰り2004年にワイナリーを設立しました。
現在は、自社葡萄で作る「MAI DOMI」「L’ARIETTA」に加え、白ワインの「EMMA」、「BIRBO」そして、近隣のビオロジックで造られた葡萄を買って造られる「L’OMBRA」の5キュヴェを生産。マルコのワイン造りは、自分が本当に造りたいワインを作るために採算は度外視。2010年は雹の被害で生産した葡萄のすべてを破棄。その為、自分のワイナリーだけでなく、空いている時間は近所のワイナリーで働くなどして生計を立てています。マルコは「葡萄栽培は料理人時代よりもずっと大変な仕事量で、大変な苦労が伴います。しかし蛍光灯の下で昼夜も分からず働くことなく、草木とともに日の出を浴び夕焼けを眺め、クリスマスを友達や愛犬と過ごすことのできる生活は、私にとって大きな喜びです」と話します。余談ですが、オーナーのマルコ・ブラッティは日本のアニメ「ルパン三世」の大ファン。愛車も「ルパン三世カリオストロの城」などで使用されたフィアット500です。
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