[造手] Valter Mlecnik / ヴァルテル・ムレチニック
[銘柄] Merlot / メルロー
[国] Slovenia / スロヴェニア
[地域] Vipava / ヴィパーヴァ
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州からイタリアとの国境を越えて、車で10分程のヴィパーヴァ渓谷にワイナリーはある。
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元コメント>
世界的に人気の品種であるメルロー。ボルドー原産の品種ですが、様々な気候や生育条件に適応することから広く世界的に栽培され、イタリアでもほぼ全域で栽培されています。
うちの造り手たちの中でも、ヴェネト&フリウリの多くの造り手や、ピエモンテのトリンケーロやカラーブリアのチンクエ・カミーニなどが栽培しており、現在弊社でオンリストしているメルロー単体のワインとしては、ムレチニックの他に、ビアンカーラ、ラディコン、グラヴネル(ルイーノ・ロッソ)、トリンケーロ(トラビック)などがあります。
当たり前ですが、どの造り手のワインも其々に個性があり、同じメルロー100%でもこんなに違うのか、、、と。工業製品からは絶対に感じることのできない、ワインの奥にある彼らの信念、覚悟、情熱がひしひしと感じられ、嬉しくなってしまうのです。そして、自分も彼らのように仕事に向き合いたいと思わずにはいられません。
ムレチニックのメルローは、しなやかで繊細な印象。力強さよりも優しさや柔らかさを感じ、纏まりのある味わいとキレイな余韻が心地良く、スルスルと飲み進むワインです。
2009年は、ムレチニックのメルロー史上「最高傑作」と言われた2007年に匹敵する佇まい。抜栓直後は香りも味わいもおとなしめですが、30分もするとパッと開いてきますし、2日目、3日目も絶好調!

<栽培>
当初より除草剤や殺虫剤といった薬剤や化学肥料を使用せずにブドウを栽培していたが、ヨスコ・グラヴナーに出会った1993年以降は彼のブドウ栽培・醸造哲学に共鳴し、それを実践している。2005年からは厳格なビオディナミの生産者ですら使用する「ボルドー液」も使わない、ブドウ栽培を開始。

<醸造>
野生酵母による醗酵、温度管理・空気調節や清澄作業を行わずに醸造し、二酸化硫黄の使用も瓶詰め時にごく少量のみ。マセラシオンの期間は3−6日程度。

<ストーリー>
畑では、シャルドネ、レブラ(リボッラ ジャッラ)、ソーヴィニオナス(フリウラーノ)、マルヴァジーア イストリアーナ、ピネラ、メルローを栽培し、年間約12,000本のワインを生産している。
この地域は、まわりを山に囲まれたすり鉢状の泥灰質土壌で標高は50−120m程度、細かな気候条件の違いが見られる。社会主義国家時代に政府に没収されたヴァルテルの祖父の私有地であったブドウ畑を含む土地を徐々に買い戻し、1989年にそれまで桶売りしていたワインの自家ボトリングを始めた。当初より除草剤や殺虫剤といった薬剤や化学肥料を使用せずにブドウを栽培していたが、ヨスコ・グラヴナーに出会った1993年以降は彼のブドウ栽培・醸造哲学に共鳴し、それを実践している。2005年からは厳格なビオディナミの生産者ですら使用する「ボルドー液」も使わない、ブドウ栽培を開始。
ひと株ごとの収量の制限、野生酵母による醗酵、温度管理・空気調節や清澄作業を行わずに醸造し、二酸化硫黄の使用も瓶詰め時にごく少量のみと、彼らの祖先が残した伝統と自然への最大限の敬意を持って、よりブドウそのものの個性やテロワールを反映した自然なワイン造りを目指している。
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