[造手] Heidi Schröck / ハイディ・シュレック
[銘柄] Beerenauslese / ベーレンアウスレーゼ
[国] Austria / オーストリア
[地域] Burgenland / ブルゲンラント州, Neusiedlersee / ノイジードラーゼー
[品種] Weissburgunder 50%, Chardonnay 50% / ヴァイスブルグンダー, シャルドネ
[タイプ] 白 / 甘口 / 貴腐&遅摘 / ミディアムボディ
[容量] 375ml
<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>2021VT
熟したマルメロ、熟れたリンゴ、ネクタリン、蜂蜜などの凝縮されたアロマ。凝縮した林檎、ハーブ、上質な蜂蜜、綺麗に収まった酸と滑らかで長く続く余韻。ブータンノワールやパテ、フォアグラやブルーチーズなどに気軽に合わせて。また酸味の残るフルーツや甘さ控えめデザートと抜群の相性です。熟成年数も30年以上見込めます。アルコール度数:11.5%, 残糖:177g/L, 総酸:6.9g/L
<栽培:Edited by essentia>
面積:0.9ヘクタール、土壌:ローム砂、珪砂(けいしゃ、石英)、樹齢:30年。
<醸造:Edited by essentia>2021VT
収穫:2021年11月上旬。手摘みにて収穫。貴腐葡萄85%、遅摘みの葡萄15%を使用。葡萄は足でプレスし、レーズンからすべての糖分と香りを抽出するため、12時間スキンコンタクト。翌日、空気圧プレスで約5時間圧搾。得られたジュースは、沈降によって総澱から分離され、セラーに移されます。ステンレスタンクで30日間発酵、ステンレスタンクで6ヶ月熟成。2022年4月中旬ボトリング。
<ストーリー:Edited by essentia>
オーストリア・ブルゲンランド州ノイジードラーゼー湖のほとりに位置する小さな街ルストには、無数の小さな汽水湖のおかげで湿度が高く、自然なポトリティス・シネレア(貴腐菌)が発生するため、貴腐ワインの聖地で有名です。そのルストにHeidi Schröck/ハイディ・シュレックのワイナリーがあります。現当主であるHeidi/ハイディは、父から1983年よりワイナリーを引き継ぎました。18世紀から葡萄畑は存在し、約300年にもわたって、先祖代々葡萄を栽培してきました。その歴史の繋がりが彼女のワイン作りにおいて、重要な要因となっています。
暖かく湿気の多い天候や秋の霧は、「ボトリティスの奇跡」には必須です。中央ヨーロッパで2番目に大きな湖ノイジードラーゼー湖はボトリティスに必要な湿度を与えてくれます。自然のデザートワインを造り出す可能性がある場所は世界ではほんのわずかです。クラッハーが貴腐ワインの東の横綱なら、西の横綱がこのハイディ・シュレック。同国が誇るルスター・アウスブルッフのトップ生産者であり、オーストリア女性醸造家のリーダー的存在、そして“甘口ワインの女王”の異名を持ち、2003年には、オーストリアで一番影響力のあるワイン・グルメ雑誌であるFALSTAFF(ファルスタッフ)にて“Winemaker of the year Falstaff”に選出されました。
軽快な辛口から凝縮感溢れる貴腐ワインまで、なだらかな丘陵地帯に広がる10ヘクタールの畑は、南東を向いており、朝から夕方まで日光が当たります。最も古い葡萄園は1955年に植えられ、最も新しいブドウ園は2013年に開設されました。ヴェルシュ・リースリング、ヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、フルミント、ゲルバームスカテラー、ソービニヨン・ブラン、シャルドネ、ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルトなどの品種やスタイルは多様ながら、的確なリーフワークと丁寧な熟成のもたらす、穏やかで豊かな果実味&カリカリしないしっかりとしたミネラル、ミッドからフィニッシュにかけての膨らみと伸びやかな余韻は、全てを貫く彼女のスタイル。中でも厳しい選果による、貴腐ワインの透明感と驚くほど長い余韻は感動に値し、葡萄本来のポテンシャルを最大に引き出し、ただ糖度が高いだけではなく、心地よい酸も感じられ、エレガントなデザートワインを樹立しています。
かつての何年もの間は、彼女は畑とセラーで時間と魂を尽くしてきました。ただ今は、二人の息子のヨハネスとゲオルグが一緒に仕事をしてくれることで、様々な出来事、そして楽しみを分かち合えています。また彼女は彼らにも魂を受け継ぐことに喜びを感じています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)