[造手] Maurer Oszkár / マウア―・オスカル
[銘柄] Rebel RED / レベル・レッド
[国] Serbia / セルビア
[地域] Vojvodina Autonomous Province / ヴォイヴォディナ自治州
[品種] Merlot / メルロー
[タイプ] 赤 / 辛口 / ミディアムボディ / 酸化防止剤無添加
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
メルローの様々な個性を引き出し、融合させました。Rebelとは反逆者の意味。Oskarの精神性をあらわしているのでしょうか。個性的な醸造でありながら、味わいには正統派メルローのエレガンスを感じます。
<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>21VT
ビロードのようなふわりとしたテクスチャー。密度の濃い香りにはプラム、ブラックチェリー、ビーツ、梅酢、マスクメロン、針葉樹、墨汁が感じられます。揮発酸や力強く甘酸っぱい酸が、ワインをヴィヴィッドに彩りながらも、緻密なタンニンが堅牢な構造を形作ります。同時になめらかで柔らかな舌触り、雅な緑香が口中に漂い、落ち着いた佇まいが格調と気品をもたらしています。
<栽培:Edited by essentia>
スレム地区, Fruška Gora山にあるドナウ川を見渡せるKrisztus vineyard。泥、石灰、堆積岩、火山岩。海抜250−280m。
<醸造:Edited by essentia>
手摘みで3回の収穫。全房のブドウを開放桶でそれぞれ発酵、1回目(9月23日)マセラシオン5日、2回目(10月9日)は11日、3回目(10月26日)は20日。早熟、適熟、過熟と個性の違うブドウから作られたワインをそれぞれ225ℓの古樽で12カ月の熟成。瓶詰前にブレンド、無濾過、無清澄、亜硫酸無添加にて瓶詰め。
<ストーリー:Edited by essentia>
ハンガリー国境にほど近いセルビア最北の街スヴォティツァ(Subotica)で4代続く伝統あるワイナリー。地品種の古木を数多く有しており、中でも1880年に植樹されたKadarkaの古木は大変に貴重なもので、Jancis Robinsonの『Wine Grapes』にはそのことについての記述を見ることができます。
伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkárはナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、2018年ヴィンテージ以降は多くのワインで亜硫酸ゼロ、または極少量添加でのワインづくりを実現しています(2020年よりすべてのワインで亜硫酸無添加)。
ワイナリーはセルビア北部のヴォイヴォディナ(Vojvodina)のスヴォティツァ(Subotica)に6ヘクタール、セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカ・ゴーラ山の麓スレム(Srem)に10ヘクタールの畑を所有しています。それぞれ人馬による有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。
両栽培地ともにカルパチア平原にあり、ベースは砂地と石灰がわずかに混ざる土壌ですが、スヴォティツァは砂質が深く、2mに達する場所もあります。プレ・フィロキセラのKadarkaはそうした土壌に植えられています。スレムではドナウ川沿いに畑が広がっており、リースリングは川岸50m付近に植えられています。火山岩が混ざる土壌です。気候は温暖な半地中海性気候で、歴史的にも銘醸地として知られた土地です。
化学薬品の無い時代、ワインはどのように作られていたのか。この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか・・・。思索を続けるOszkárは古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、旅に出ます。
さまざまな産地をめぐり、生産者同士でお互いのワインについての議論を深め、決まって最後は兄のような存在であるZsoltのいるStrekov1075を訪れます。
Raw Wineの創始者として知られるIsabel Legeronは、Maurer Oszkárの大ファンであり、「Collective Wine Series」という名で世界に彼のワインを紹介しました。彼女は彼を「繊細な感性を持つ、謙虚で柔軟性のある好人物」と評し、彼とのプロジェクトを大いに楽しんだそうです。
ニューヨーク、ロンドン、デンマーク、タイなど、世界のガストロノミーの中心地ですでに高い評価を受けるワインとなっていますが、Maurer Oszkárの進化はまだ始まったばかりです。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)