[造手] Strekov1075 / ストレコフ
[銘柄] Šupkač(Šroner & Sütő) / シュプカク(スロ―ナー&スット)
[国] Slovakia / スロバキア
[地域] Nitra / ニトラ県, Lúčnica nad Žitavou / ルチニツァ・ナド・ジタヴォウ
[品種] Olaszrizling(Welschriesling) / オラズ・リースリング(ヴェルシュリースリング)
[タイプ] 白(薄オレンジ) / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml
<Šroner & Sütő / スロ―ナー&スット:Edited by essentia>
ストレコフ村から北に40キロ。NitraリージョンにサブリージョンVrableがあり、そこに彼らの村Lúčnica nad Žitavouがあります。 所有する畑はVeľké Vinice(とっても良い畑)と古くから呼ばれる土地にあり、表土は黄土で、深部にはカルパチア盆地に特徴的な石灰が土壌に多く見られます。 そのため2018年植樹の際は、石灰土壌でポテンシャルを発揮する品種を植えることにしました。シャルドネ、メルロ、ヴェルシュリースリング、別区画にリースリングです。 盆地のため日光は強く夏は暑くなりますが、北部の山々から吹き降ろす寒冷な風が常に吹いており、オーガニックな栽培に適した土地でもあります。
2020年、ピーターとジョルトはプロジェクトを立ち上げました。何も足さない、何も引かない。自然と調和すること。 彼らは共通の理念の下、走り出しました。当面の間、醸造はStrekov1075のカーブで共同で行われます。 今後どのように発展成長していくのか、楽しみで仕方ありません。
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
Šupkačはスロバキアのスラングで皮と一緒に醸された白ワインを意味します。
<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>22VT
青パパイヤ、ペリカンマンゴー、チャツネ、様々な香りが感じられます。松葉や竜胆などのボタニカルフレーバーなどもあって、多彩です。味わいはジューシーで果実たっぷりそしてなによりも穏やかです。とろみのある濃密な質感も素敵です。
<栽培:Edited by essentia>
土壌は泥、ローム、石灰岩。収量は30hL/ha以下。
<醸造:Edited by essentia>22VT
2021年は10月半ばに収穫。スタイルはいわゆるオレンジワインで、温度コントロール無しで皮と一緒に2週間かけて開放桶で発酵。2500ℓの大樽、500Lの古樽と600Lのセラミック製のアンフォラで8ヶ月の熟成。ブレンドして、無濾過、無清澄、亜硫酸無添加で2022年6月瓶詰。
<ストーリー:Edited by essentia>
首都ブラティスラヴァより南東に約150kmに位置するストレコフ村。その南にはハンガリーとの国境を分ける国際河川「ドナウ」が流れます。Strekov1075のオーナーであり醸造家のZsolt Sütőは、もともとはエンジニアで、その後Strekov村の村長代理を務めた人物です。
彼にとってワインとは、時間とエネルギーについて深い洞察を与えてくれる存在です。伝統的な手法にのっとった栽培と醸造は、ワインをそういった存在たらしめる唯一の方法であり、時間とエネルギーについて深い示唆を与えてくれる――それは同時にテロワールを表現するということでもあります。
彼のワイナリーでは多くの地元の人が働いていますが、スティックヴィンヤードの畑を丁寧に耕す女性たちの姿や、町の人に気さくに話しかけるZsoltを見ていると、Strekov1075のワインがStrekovという村そのものなのだと感じます。
Pohrronská丘陵の斜面に位置する彼の畑は複雑な地層を持ち、上層部は海洋堆積物や砂岩、石灰を含む粘土質ロームで、より深い層は黄色または青灰色の粘土によって構成されています。強いアルカリ質の土壌はカルシウムを多く含み、ミネラル豊か。その土壌のおかげで、高いレベルの酸を保持し、長期熟成可能なワインとなるとのことです。
温度コントロールはせず、醸造中に亜硫酸は添加せず、ワインはすべてノンフィルター。また近年は、必要がある場合を除いて瓶詰時の亜硫酸添加も行っていません。
その醸造を可能にするためには、よく熟し、高い酸を保持するブドウを収穫する必要があると考えており、醸造と栽培が密接につながっていることを私たちに教えてくれました。
彼は常に仮説構築と実証実験を繰り返す経験主義者でもあります。産膜酵母が自然に生まれる彼らの環境で、ヴァン・ジョーヌを試すなど、新しい試みは常に行われており、彼から送られてくるテクニカルデータは発見にあふれています。
彼のひたむきな努力は評価され、世界一のレストランと称された「ノーマ」にオンリストされました。それをきっかけに、現在では数多くの有名レストランにオンリストされています。また、スロバキアやハンガリーの地で、彼はナチュラルワイン生産者のリーダー的存在であり、数多くの後進がStrekov1075の門をたたいています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)