[造手] Strekov1075 / ストレコフ
[銘柄] RIZLING / リズリング
[国] Slovakia / スロバキア
[地域] Nitra / ニトラ県, Strekov / ストレコフ
[品種] Rizling vlašský / ヴェルシュ・リースリング
[タイプ] 白(うすにごり) / 辛口 / ミディアムボディ
[容量] 750ml

<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>22VT
2022年のRIZLINGは過去最高の出来栄えと言っても過言ではありません。果実味豊かで酸がきれいな理想的なフォルムのワインに仕上がりました。白い花、オレンジ、キンカン。液体は瑞々しく、うま味たっぷり。丸みのある質感の液体が口中で広がっていく心地よさに、いつの間にか自らが癒されていることを感じます。余韻のクリーミーさと果実の一体感はまた素晴らしく、どこかフレッシュな花梨とその蜜漬けを想起します。

<栽培:Edited by essentia>
畑はVad、スティックヴィンヤード区画。表面は泥、ローム。カルシウムを多く含む土壌で石灰岩も見られます。収量は21hl/ha。

<醸造:Edited by essentia>22VT
2022年の収穫は9月終わり。暑く乾燥した年でありながら、夜は気温が落ちました。手摘みで収穫後、温度コントロール無しで3週間かけて醗酵。300Lの古樽で10ヶ月熟成。無濾過・無清澄で2023年7月瓶詰。

<ストーリー:Edited by essentia>
首都ブラティスラヴァより南東に約150kmに位置するストレコフ村。その南にはハンガリーとの国境を分ける国際河川「ドナウ」が流れます。Strekov1075のオーナーであり醸造家のZsolt Sütőは、もともとはエンジニアで、その後Strekov村の村長代理を務めた人物です。

彼にとってワインとは、時間とエネルギーについて深い洞察を与えてくれる存在です。伝統的な手法にのっとった栽培と醸造は、ワインをそういった存在たらしめる唯一の方法であり、時間とエネルギーについて深い示唆を与えてくれる――それは同時にテロワールを表現するということでもあります。
彼のワイナリーでは多くの地元の人が働いていますが、スティックヴィンヤードの畑を丁寧に耕す女性たちの姿や、町の人に気さくに話しかけるZsoltを見ていると、Strekov1075のワインがStrekovという村そのものなのだと感じます。

Pohrronská丘陵の斜面に位置する彼の畑は複雑な地層を持ち、上層部は海洋堆積物や砂岩、石灰を含む粘土質ロームで、より深い層は黄色または青灰色の粘土によって構成されています。強いアルカリ質の土壌はカルシウムを多く含み、ミネラル豊か。その土壌のおかげで、高いレベルの酸を保持し、長期熟成可能なワインとなるとのことです。

温度コントロールはせず、醸造中に亜硫酸は添加せず、ワインはすべてノンフィルター。また近年は、必要がある場合を除いて瓶詰時の亜硫酸添加も行っていません。
その醸造を可能にするためには、よく熟し、高い酸を保持するブドウを収穫する必要があると考えており、醸造と栽培が密接につながっていることを私たちに教えてくれました。

彼は常に仮説構築と実証実験を繰り返す経験主義者でもあります。産膜酵母が自然に生まれる彼らの環境で、ヴァン・ジョーヌを試すなど、新しい試みは常に行われており、彼から送られてくるテクニカルデータは発見にあふれています。

彼のひたむきな努力は評価され、世界一のレストランと称された「ノーマ」にオンリストされました。それをきっかけに、現在では数多くの有名レストランにオンリストされています。また、スロバキアやハンガリーの地で、彼はナチュラルワイン生産者のリーダー的存在であり、数多くの後進がStrekov1075の門をたたいています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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