[造手] Mathilde Savoye / マチルド・サヴォイ
[銘柄] Blanc de Menier / ブラン・ド・ムニエ
[国] France / フランス
[地域] Champagne / シャンパーニュ地方, Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
[品種] Meunier / ムニエ
[タイプ] 発泡 / 白 / 辛口 / ミディアムボディ / Extra Brut
[容量] 750ml
<銘柄エピソード:Edited by essentia>
『Binôme ビノム』とは、フランス語で「デュオ、ペア」を意味する言葉。これは、マチルドが、日々のドメーヌでの作業を影で支えてくれる夫に感謝の気持ちを込めてつけた名前です。このキュヴェが、2品種のブドウのアッサンブラージュの組み合わせであることも意味しています。
<栽培:Edited by essentia>
マルヌとは思えないほど起伏があり、遠くの村まで見渡せるコート(丘陵)の斜面に位置。ビオロジック栽培だが、手続きが煩雑であるため認証は受けていない。ブドウ畑では定期的に耕耘を行い、畝の間には下草を生やして周囲の野生生物を保護。また、エンバク、菜種、マスタード、クローバーなども畝の間で栽培。畑の地質は粘土とシルト混じりの石灰質土壌。1991年植樹のムニエと2016年植樹のシャルドネが混植されているキュシュリー村にあるリュー・ディ“Les Vieux Fossés レ・ヴュー・フォセ”(栽培面積0.52ha)の区画のブドウ100%。
<醸造:Edited by essentia>
手摘みで収穫した2品種のブドウを一緒に圧搾して、ホウロウのタンクで発酵。マロ発酵は行わずに引き続きタンクで熟成。その後、無清澄でティラージュして瓶内二次発酵とマチュラシオン・シュール・リー。ルミュアージュを手動で行って、デゴルジュマン。収穫年:2021年15%、2022年85%。2021年の収穫は9月13日と9月14日。2022年の収穫は9月7日と9月8日。現行ロット(21&22ベース)は2023年2月にティラージュ。2024年5月にデゴルジュ。ドザージュは3g/l(エクストラ・ブリュット)でMCRを使用。アルコール度数12度。ガス圧は6.0気圧。総生産量1,500本。
<エチケットデザイン:Edited by essentia>
フレール・ミニョン、アントワーヌ・ブーヴェ、クレマン・ルクレール、ロマン・エナンなどのドメーヌのエチケットを手掛ける人気イラストレーター、カンタン・マザ(Quentin Maza)が担当。
<ストーリー:Edited by essentia>
20代でデビューした若き女性グローワー
マチルド・サヴォイは20代でデビューした新世代の女性グローワーです。マルヌ右岸の小さな村、ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置くマチルドは、アヴィーズのリセ・ヴィティコールで栽培と醸造を学び、2017年、22歳の時に家業に参画しました。父の反対を押し切り、すぐに協同組合から離脱して、畑もビオロジックに転換しました。そして、2年後の2019年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造を始めました。2020年からはコトーの醸造も開始。そして、2022年にデビュー作をリリースしました。
ムニエの可能性を追求するキュヴェ
マチルドの畑はムニエが主体。この品種の可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。シャンパーニュは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェ。そして同じくムニエ100%のキュヴェのコトーも手掛けました。2021年が不作だったため、2年振りに22ベースとなるマチルドのシャンパーニュのアロケーションを頂くことができました。今回は新キュヴェも登場しました。マチルドのワインは、イギリス、デンマーク、イタリア、オランダ、スイス、アメリカなどに輸出されています。
ドメーヌについて
Mathilde Savoye マチルド・サヴォイは、マルヌ右岸の小さな村、La Neuville aux Larris ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置く若き女性グローワーです。マチルドは1995年生まれ。アヴィーズのリセ・ヴィティコールでブドウ栽培と醸造を学んだ後、2017年、22歳の時に家業に参画しました。当時、マチルドの両親は、他の多くの蔵元と同様に協同組合に加盟し、ブドウは組合と大手メゾンに売却していました。しかし、現在のシャンパーニュのシーンで頭角を表している新世代の若手グローワー達と、学生時代から交流のあるマチルドは、進歩的な考えを持っていました。このため、ブドウ栽培だけをしてメゾンや組合に売却するという、それまでの家業の方針を転換。組合を離脱し、畑をビオロジックで栽培し、2019年から自身のブランドでのシャンパーニュの醸造を始めたのです。
ドメーヌがあるラ・ヌヴィル・オー・ラリスは、マルヌ河沿いのキュミエールやダムリーの村よりさらに西で、マルヌ河から一つ北の内陸に入った村です。この村で元詰めをしているグローワーは彼女しかいません。村の中にもブドウ畑はごく僅かしかありません。マチルドは隣村のBaslieux-sous-Châtillon バリュー・スー・シャティオンと Cuchery キュシュリーに3.5haの畑を所有しています。ドメーヌの畑はムニエが主体で(9割)、その他に、ピノ・ノワールとシャルドネを少し(各5%)栽培しています。
2021年の6月にドメーヌを訪問しましたが、ドメーヌの畑は、マルヌとは思えないほど起伏があり、遠くの村まで見渡せるコート(丘陵)の斜面に位置していました。畑はビオロジックで栽培していますが、手続きが煩雑であるため認証は受けていません。ブドウ畑では定期的に耕耘を行い、畝の間には下草を生やして周囲の野生生物を保護しています。また、エンバク、菜種、マスタード、クローバーなども畝の間で栽培しています。畑の地質は粘土とシルト混じりの石灰質土壌です。
両親は既に引退。夫は別の仕事をしているため、マチルドは二人の子供を育てながら、ほぼ一人でドメーヌを運営しています。マチルドは2019年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造を始めました。ムニエ品種の可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。2019年収穫の初ヴィンテージは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェ。そして、2020年からはコトー・シャンプノワの醸造も始めました。こちらもムニエ100%のキュヴェですが、MCで醸したユニークなコトーです。不作の2021年を経て、2022年収穫からは新しいキュヴェも手掛け始めました。
若き女性のデビュー作ですが、既にイギリス、デンマーク、イタリア、オランダ、スイスなどに輸出されています。アメリカにもベッキー・ワッサーマンを通して輸出されています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)