[造手] San Biagio Vecchio / サン・ビアジョ・ヴェッキオ
[銘柄] Sabbia Gialla / サッビア・ジャッラ
[国] Italy / イタリア
[地域] Emiglia Romagna / エミリア・ロマーニャ州, Faenza (RA) / ラヴェンナ県,ファエンツァ
[品種] Albana / アルバーナ
[タイプ] 白−軽めのマセラシオン / 辛口 /ミディアムボディ
[容量] 750ml
<造り手テイスティングコメント:Edited by essentia>
濃いストローイエロー。味わいは黄色い果肉のフルーツ、エニシダ、アカシア、ニワトコの花のしっかりとしたニュアンスが広がる。塩味、温かみ、ジューシーな酸味が完璧に調和している。提供温度:12−13度。相性料理:トルテッリーニ・イン・ブロード、パッサテッリ・イン・ブロード、白身肉のロースト。
<栽培:Edited by essentia>
海抜190m、 南東向き。土壌は、砂・シルト・粘土の3つの粒子がバランスよく混ざった混合土壌。 1990年以降、マサル・セレクション方式で植樹。その後の再植樹も同様にマサル・セレクションを用いて実施。グイヨ仕立て。除草剤、農薬は不使用。
<醸造:Edited by essentia>
手摘みにて箱に収穫し、房を丁寧に選別。全ての畑で房がゆっくりと段階的に熟すことに対応するため、複数回に分けて収穫。このヴィンテージでは4回に分けて収穫を実施。最後の収穫分は北向きの畑で、貴腐菌の影響を受けている。天然酵母。ステンレスタンクで果皮と共に1日だけマセラシオン。ステンレスタンクで6ヶ月熟成。
<ストーリー:Edited by essentia>
サン・ビアジョ・ヴェッキオ は、アンドレアとルチアで運営しています。ワイナリーは、ロマーニャの美しい丘陵地帯、ファエンツァのすぐ近くにある サン・ビアジョ・ヴェッキオ に位置。敷地は6haで、オリオーロ・デイ・フィーキの中世の塔と、アドリア海へと続く平野を望む場所にあります。
栽培しているのは、アルバーナ、サンジョヴェーゼ、チェンテジミーノといった土着品種のブドウのみ。さらに、ジェンティル・ロッソという古代の地元産小麦も育てています。
アンドレアがこの農園を引き継いだ際、彼はサン・ビアジョ教区の神父であり、情熱的なワイン造りを行っていたドン・アントニオ・バルダッサーリの遺産を受け継ぎました。彼はドン・アントニオの長年の経験から得た知識を大いに活用しています。一方のルチアは、レストラン業界での経験を持ち、販売やお客様のおもてなしを情熱と細やかな気配りで担当しています。
私たちのワイナリーを訪れていただくと、見学の多くがセラー(醸造所)ではなく、ブドウ畑の中で行われることに気づかれるはずです。畑の畝の中に立てば、すぐに感じるはずです。まるで小さなミクロコスモス(小宇宙)の中にいるような感覚を。わずか数メートルで土の色や成分が変化し、風や太陽の当たり方も異なるのです。涼しいエリアから暖かい場所へと歩くだけで、温度の違いさえ体感できるでしょう。そして、こうしたすべての要素が、私たちが収穫するブドウの個性に反映されているのです。本物で良質なワインを造るためには、土地を大切にし、豊かで生命力にあふれる状態に保つ必要があります。私たちは、この素晴らしく、そして複雑に調和した「大きな庭」を手入れすることに全力を注いでいます。だからこそ、除草剤や全身作用型(全体に作用する)農薬は使用していません。その代わりに、土地を尊重し、できる限り多くの生物多様性を守る農法を実践しています。
セラーの中では、ブドウが果汁からワインになる旅路を、できる限り自然な形で見守ることが私たちの役割です。発酵は自然酵母による自発的なもの。使用する亜硫酸(酸化防止剤)もごく少量です。それは流行だからというわけではなく、美しく健康なブドウの房があれば、多くを加える必要はないからです。その後の作業はというと、タンク内の味見では繊細な感覚を、発酵の進行には忍耐を、セラーでは徹底した衛生管理を、そして移し替えには的確なタイミングを求められます。
(以上、輸入元情報と造り手HPを基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)