カッシーナ・ロエラ / シャルドネ・レ・アイエ 2022

A1429

4,800円(税込5,280円)

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[造手] Cascina Roera / カッシーナ・ロエラ
[銘柄] Chardonnay "Le Aie" / シャルドネ・レ・アイエ
[国] Italy / イタリア
[地域] Piemonte / ピエモンテ州, Asti / アスティ県,
[品種] Chardonnay / シャルドネ
[タイプ] オレンジ / 辛口 / フルボディ
[容量] 750ml

<輸入元コメント:Edited by essentia>
カッシーナ・ロエラのシャルドネ・レアイエ2022は一見、難しいワインのように感じます。タンニンが大きく液体ご濃密でオイリーなので甘味を強く感じます。この手のワインはアンバランスでそれぞれの味わいが独立したように感じてしまうんです。開けたては。
酷暑と乾燥
2003もそうでしたが暑い年のシャルドネは果皮が厚く成長し、タンニンを蓄えます。糖度は上がり(酸度は落ち)ワインは重たく甘く単純と思われがち。最近、2003を飲んだ人は、それぎ間違えである事に気付いたと思います。高い濃度からくる甘味とバランスを取るのは酸味ではない事もあるんです。それに気付いた造り手は酸度を得る為に早く摘んだりしないんです。
タンニンを利用
異常な暑さと乾燥で過去最高レベルの凝縮度を得たシャルドネ。クラウディオは超健全に完熟を迎える事が出来たシャルドネを前に、最高の活かし方を狙います。その答えが12日間のマセラシオンでした。超がつく濃密なシャルドネのワインとしてのバランスをとる為に果皮に含まれるタンニンを利用。力強く舌に乾いた印象を与えるタンニンは暑さでだらけそうなワインに締まりを与えてくれます。酸度を残そうと考えたら2022のヴィンテージ個性を表したテロワールワインとはならなかったはずです。彼にとってはテクニカルワイン。
土地の味、年の味
2022の乾燥と暑さの中で生き抜いたシャルドネの力強さは生命力すら感じさせるものです。開けたては少しタンニンが粗いのでバラバラ感がありますが、少し高めの15度程度で保管してあげるとタンニンはこなれ、クラウディオが狙った少し濃いめの紅茶のような美味しさが出てきます。土地の味、年の味がするカッシーナ・ロエラ。2022のシャルドネ・レアイエは偉大な個性を持つ彼等の歴史に残るワインになったと思うんです。このポテンシャルで4,800円。10年後に、また飲みたいなぁ。

<栽培:Edited by essentia>
Costigliole d'Asti / コスティリオーネ・ダスティ。アスティから南西のアルバに向かう直線のほぼ中間地点。カーゼ・コリーニのすぐ向かいに畑がある。東向きの冷涼斜面。粘土と砂質が混じる痩せた土壌。

<醸造:Edited by essentia>
良い状態の葡萄を選びながら何日もかけて収穫。発酵中に後から収穫した葡萄も加えていく。マセラシオンは平均12日間。マロラクティックからアカシア樽に入れて行う。ノン・フィルター。

<ストーリー:Edited by essentia>
ロレンツォ・コリーニに学んだ
2002 年にモンフェッラートのコスティリオーネ・ダスティに設立されたカッシーナ・ロエラ。一気に名声を高め、今ではこの地域を代表する造り手となっています。設立者はクラウディオ・ロッソとピエロ・ネッビオーロ。ワインを造る為に生まれたような名前の2人ですね。1985年から実家のカンティーナで働いていたクラウディオ。実家は、この地域で初めて栽培からボトリングまで行った先駆者的存在。ピエロも同じくバルバレスコの葡萄栽培農家に生まれました。友人だった2人は品質重視で協力する事を決意します。お互いの畑を合わせて 4.5ha。醸造所は一部、外装、内装を修復しますが、伝統的大樽は残し、小さなセメントタンクを導入します。葡萄畑の脇にあり、収穫と同時に圧搾できる最高の立地です。
彼等がワイン造りを学んだのが、ご近所だったカーゼ・コリーニの故ロレンツォ博士でした。バルベーラの特性、自然農法、そして収穫のタイミング。発酵の理解、発酵不良時の対応等々、直接学んでいきました。ロレンツォが教科書でした。
ロレンツォが亡くなった今、経験値を積んだ彼等は1人になったロレンツォの息子、グイドの畑仕事、収穫作業を助け、グイドが醸造しきれない葡萄を買い取り、ヴィノ・ロッソ・ラ・ロエラにアッサンブラージュしています。彼等なりの恩返しなのです。
収穫は両手で赤ちゃんを扱うように
栽培はコリーノの教えに基づき、自然農法を実践。葡萄樹が自然環境と自然とバランスをとり、自立していく事を理想として、除草剤等は使用せず、ビオディナミでも許可されている銅と天然硫黄のみを使用(2〜4 回/年という少なさ)しています。元々、状態の良い畑でしたが、より自然と共存させた結果、葡萄樹は強くなり、果実が蓄える要素も増え、結果としてワイン自体の品質も上がっています。ポテンシャルの高い葡萄からしか偉大なワインは出来ないというのが基本的考え方です。彼等の繊細で丁寧な仕事は造り手の間でも有名で、それは収穫作業に良く表れています。通常、収穫作業は季節労働者が雇われ、30分程度のレクチャーで収穫作業が任されますが、彼等は熟練の家族のみで行います。収穫時は、ハサミで切り落とされた葡萄はカゴに投げ込まれ、カゴが何個も重ねられていきます。そこで葡萄果実は裂け、押され、潰れ、酸化やバクテリア汚染が少しずつ進んでしまいます。その比率は非常に低いので、通常は気にしまませんが、彼等は違います。ハサミで切り落とした葡萄は両手で15kgしか入らない小さなカゴに静かに置かれ、潰れないように重ねられていきます。2/3程度しかカゴには入れず、醸造所に運び、冷暗所で休ませます。破裂も潰れも一切ない健全な葡萄のみなのです。
完熟、完全発酵でなくては
自然栽培の葡萄果実は果皮に充分な野生酵母を持っているので少しだけ破砕し、コンクリートタンクに入れれば、例年、問題なく発酵が開始されます。発酵終了後、一度デキャンティングしながら大樽に移し替え、マロラクティック発酵を続けます。古大樽で少しの酸素置換をしながら熟成。セラーは地下にありますが、少しの夏と冬の温度差もワインを成長させるのです。ボトリング時に必要最低限というか、おまじない程度に酸化防止剤の添加をしますが、10mg/L 程度と極々少量です。近年の温暖化で酸度が下がり、糖度が上がっています。早く摘んでは葡萄の成熟が得られない、発酵を意図的に止めてアルコール度数を下げれば単調になる。彼等はスラリーナ種を少しだけ混ぜ、バルベーラに酸度を与え、糖度を落しています。
(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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