[造手] Maurice Cretaz / モーリス・クレタ
[銘柄] NEE BANQUES Vin Rouge / ネエ・バンク・ヴァン・ルージュ
[国] Italy / イタリア
[地域] Valle d’Aosta / ヴァッレ・ダオスタ州
[品種] Petite Rouge 70%, Cornalin + Mayolet=30% / プティ・ルージュ, コルナリン, マイヨレ
[タイプ] 赤 / 辛口 /ミディアムボディ
[容量] 750ml
<この銘柄について>
ネエは母方の祖父ネーロのあだ名から名付けられた。ロゴデザインは、「黄金比、調和」を意味し、物事の均衡がとれた状態をイメージしている。
<栽培>
プティ ルージュをメインに、コルナリンとマイオレをブレンドしたワイン。ローマから持ち込まれた品種と地元の野生種が交配して生まれたと考えられているプティ ルージュをメインにコルナリンとマイオレをブレンドしたワイン。ステンレスタンクにて醗酵と熟成を行う。
<栽培>
区画:「BANQUES(バンク)」。ワイナリーがあるサールの北にある畑で標高は640〜700mほど。彼らのメインの畑であり、広さは1.2ヘクタール。唯一白ブドウと黒ブドウの両方が植えられている。
<醸造>
ステンレスタンクにて醗酵と熟成を行う。醗酵中の温度管理も一切行わず、無濾過無清澄でボトリング。酸化防止剤も、ボトリング時にごく少量を添加。
<ストーリー>
建築家のアンドレア モーリスによって営まれる、ヴァッレ・ダオスタのワイナリー。2010年までは、祖父から受け継いだバンクと呼ぶ区画で収穫したブドウを協同組合に売却していたのですが、ヴァッレ・ダオスタの土着品種&ブドウ栽培の歴史のスペシャリストでもある友人の農学士からの勧めもあり、2011年から試験醸造を始め、2015年から正式にワイナリーとしての活動を開始、今現在は4カ所に2haほどの畑を所有しています。
アルプスの麓の切り立った谷の中にあるヴァッレ・ダオスタ州は、周りを高い山々に囲まれ、平地も少なく、耕作適地が限られた土地柄。ヴァルテッリーナ同様に、太陽の恩恵に与るためには、傾斜地にブドウを植える必要があるわけですが、農業界にあらゆるテクノロジーが導入されるようになった現代においては、農作業の大半を手で行わなければいけない畑は、労を惜しまない人材の不足と圧倒的に高いコストもあり、高品質なブドウを産するにもかかわらず栽培放棄が進み・・・。
自然、歴史、文化、伝統を愛するアンドレアは、自然とヒトの英知のコラボ作品とも言える、岩肌に張り付くようにして各所に点在する畑や、国際的な品種導入の陰に追いやられている伝統的な土着品種の維持&保護も目的として、ワイナリーを立ち上げます。農業機械が一切入れないような、作業効率の悪い地域にある畑やそこに植わる伝統品種を後世へと受け継いでいくためには、それらの優位性を示す必要がある… アンドレアは、このように考えたのだとオータは推測しています。
多様な生物(微生物、動植物)多様性を実現するためにビオディナミを実践、ブドウ樹のダメージを最小限に留める剪定方法を採用、醗酵を円滑に進めるために白ブドウ品種にも醸し醗酵を行い、醗酵中の温度管理も一切行わず、無濾過無清澄でボトリング。酸化防止剤も、ボトリング時にごく少量を添加。DOCのレギュレーションそのものに疑問を持ったアンドレア、2020年以降にリリースしたワインに関しては、DOCを名乗らず全てヴィーノ ダ ターヴォラに格下げすることにします。
アンドレアにバトンを託すまでの間、ブドウ栽培という伝統&文化を守ってくれていた先人に敬意を表すべく、彼らの名前がワイン名となっており、それぞれのワインに描かれている習字チックなデザインも、それぞれの人物に因んでいるそう。
(以上、輸入元情報に基づきエッセンティアにて編集)[]