ペーター・ラドヴィッチ / マルモル 2022

A1313

6,200円(税込6,820円)

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[造手] Peter Radovic / ペーター・ラドヴィッチ
[銘柄] Marmor / マルモル
[国] Italy / イタリア
[地域] Friuli Venezia Giulia / フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
[品種] Vitovska / ヴィドフスカ(ヴィトヴスカ)
[タイプ] オレンジ / 辛口 / ミディアムボディ / SO2(酸化防止剤)無添加
[容量] 750ml

<輸入元テイスティングコメント:Edited by essentia>23VT
カモミールやエニシダの華やかなトップノートに、洋なしの甘やかさと青い梅を思わせるニュアンスが重なる。芯にはフジリンゴやアマルフィ産レモンのジューシーさ、さらにグレープフルーツやオレンジの柑橘系の清涼感が広がる。そこにハチミツやほのかな酸化的ニュアンスが溶け込み、香りは独立した要素ではなく、果実とスパイスが渾然一体となって複雑に展開する。口中はしなやかなテクスチャーながらもタイトでミネラルが主導的。わずかに感じるタンニンが骨格を与え、唾液を誘うような酸が長い余韻へと続く。果実味よりもミネラルが際立ち、白い石が転がる畑の冷涼さが見事に反映されている。カルソを代表するブドウ品種ヴィトフスカの、洗練された精緻な表現。

<栽培:Edited by essentia>23VT
畑:サン・ペラージョ、0.4ha、標高223m、石灰岩を含む赤色土壌、南向き斜面、グイヨ仕立て、収量40hL/ha、8,000本/ha、樹齢29年、オーガニック栽培(認証なし)。

<醸造:Edited by essentia>23VT
ブドウは収穫の際に畑で手作業で選別し収穫。除梗し、2週間マセラシオン。石製容器にて野生酵母を使用し発酵。225Lの古樽で12ヶ月熟成。その後傾斜のあるステンレス容器で3ヶ月熟成し、自然に清澄を行う。無濾過でボトリングし、6ヶ月瓶内熟成を行いリリース。【年間生産量】1,206本

<ストーリー:Edited by essentia>
フリウリに現れた最年少ワインメーカー
イタリア北東部フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。グラヴナーやラディコン、ダリオ・プリンチッチなどの巨匠が多く名を連ねるオレンジワインの聖地とも言われるこの土地で、2018年からワイン造りを開始したのがこの地域の最年少ワインメーカーのペーター・ラドヴィッチ。
家族経営農家から始まる新たな道
ペーター・ラドヴィッチの家族は代々農家として野菜やオリーブの栽培を行ってきた。1990年からは自家消費用に少量ワイン造りも行ってきたが、2018年から父から畑を引き継いだペーターは自らのワイン造りを開始。
「おじいちゃんが植えた素晴らしいブドウ畑があって、自分でもワイン造りをやってみたいと思ったんだ。量はそんなに増やすつもりはないけど、この地域には素晴らしいワイン生産者が多くいるから彼らからアドバイスをもらいながら、でも自分自身が造りたいワインを目指すんだ。」
畑は1.5haで生産本数は約5,000本。2018年からワイン造りを開始したペーターだが、そのクオリティが評判を呼び現在ではボトリングを行う前に全てのワインが完売してしまう。
唯一無二の個性を生み出すカルソとボーラ風
ラドヴィッチがワイン造りを行うのはカルソ地区と呼ばれるトリエステ近郊にある石灰台地。粘土石灰岩土壌が特徴のコッリオに対してカルソでは赤土が表層に見られる。この赤土は鉄分を多く含み粘土をほとんど含まず、ペーターの畑では約40cmほどの深さとなっている。その下に水分を通さない頑丈な石灰岩の岩盤が位置しており、ブドウの根は水分を求め岩盤の割れ目から地中深くまで根を伸ばす。また、この地区のもう一つの気候的特徴は”ボーラ”と呼ばれる強い山風である。カルソは海に近いが、乾燥した山風の影響によりブドウ畑での病気の発生リスクが低くなる。そのため、オーガニックやビオディナミ栽培を可能にしている。また、ラドヴィッチの畑では昔近隣で採掘作業が行われた影響で表面に白い石灰岩が転がっており、それによって土壌の温度を低く保っている。そのため、ブドウは酸を保ちながらゆっくりと健全に熟すことができる。
生産者ストーリー【フリウリの巨匠たちの中でも光るポテンシャル】
2023年5月、イタリア北東部でスロヴェニアとの国境付近の街トリエステで開催された“アンバー・ワイン・フェスティバル”に参加した。“新たなジャンル”としてその地位を確立したオレンジワインを造る生産者が集まるイベントだ。イタリアだけでなく近隣のスロヴェニアやクロアチア、オーストリアなどから約40の生産者が集まり、その中でもこのムーブメントの火付け役であり、レジェンドとされる巨匠グラヴナー、ラディコン、ダリオ・プリンチッチ、ヴォドピーヴェッツなど、フリウリのオレンジワインのドリームチームともいえる生産者が揃っていた。多くの参加者にその注目度の高さがうかがえる。次々にテイスティングを行った。やはりレジェンドクラスの生産者はどのワインを飲んでも、ため息が出るほど圧倒的な味わいで、その実力を見せつける。そんな中、以前から交流のあったスケルリのマテイと再会した。テイスティングをさせてもらいながら少し昔話に花を咲かせているときに、「ここに出展している生産者はこのエリアでもトップオブトップだけだからすでにインポーターはついている。でも新しくインポーターを始めるならぜひ紹介したいやつがいる。2018年がファーストヴィンテージの若い生産者なんだ。ぜひ飲んでいってみなよ。」そう言ってマテイはペーター・ラドヴィッチの名前を教えてくれた。試飲会をひと通り回り、最後に訪れたブースには、熟練ワイン生産者の中でひと際目立つ若い生産者がいた。「マテイから話は聞いているよ。良かったらテイスティングしてね。」数々の偉大な生産者のワインを飲んだイベントの締めとなり、おのずと期待値は高くなっていたが、彼のワインを一口飲んだ瞬間、そのポテンシャルに驚かされた。少し酔いを感じていた頭が一瞬にして興奮で冴えていく。その場で連絡先を交換し、ワイナリー訪問の約束をした。
ペーター・ラドヴィッチはもともとソフトウェアエンジニアとして働いていたが、祖父が創業した家業“アグリツーリズモ・ラドヴィッチ”を引き継ぐことを決意。実家に戻る前にボローニャ大学に通い、オイルソムリエの資格を取得。同時にイタリア全土でオリーブオイルの専門家として知られるマリサ・チェパッハ氏のもとで研鑽を積んだ。家族経営のアグリツーリズモ・ラドヴィッチは、カルスト高原の中心に位置するアウリジーナで、エクストラバージンオリーブオイルとワインを生産している。オリーブオイルはイタリアのスローフードガイド2023において、優れた品質、環境持続性、そして地域の伝統を守るオリーブオイルに贈られる“Grande Olio Slow Food”を受賞。地元の品種であるビアンケラを使用したオリーブオイルは、イタリア全土でわずか5人の生産者のみに与えられる、品質が高いだけでなく、独自の特徴を持ち、生産者の卓越したこだわりを反映したオリーブオイルを表する“Special Mention”も同時に受賞している。「素晴らしい賞を受賞したことは自分がやってきたことの証明だしとても光栄だ。でも僕にとって最も重要なのは情熱と常に完璧を追求する姿勢、そしてそれに伴う楽しみなんだ。」とペーターは語る。彼のオリーブオイルが高い評価を受けている理由の一つに徹底的なこだわりが挙げられる。「まず大切なのはタイミング。10月中旬にトスカーナ産の品種から始まり、11月10日までにビアンケラの収穫を終える。通常、収穫後に加工プロセスに移ることが多いが、うちではどの品種でも、収穫後2時間以内に圧搾を開始し、4時間以内に瓶詰めを行う。新鮮さを保つためには、細部まで徹底することが必要なんだ。」
ペーターの仕事に対する徹底ぶりはワイン造りにも表れている。もともとワイン造りは曽祖父イヴァンが自家消費用に始め、残りを地元のレストランに販売していた。所有する畑は標高約250m、南向き斜面のサン・ペラージョに位置する。1975年に植えられたペルゴラ仕立てのマルヴァジアや、その後植樹されたグイヨ仕立てのテッラーノやヴィトフスカ、もともと畑に植えられていたDNA鑑定で特定できていない土着品種が栽培されている。「家族から引き継いだこのブドウ畑、伝統を守っていきたい。」ラドヴィッチの畑では2014年まではオーガニック認証を取得していた。しかし、それ以降は認証取得にかかる費用や時間的コストを考え、申請を行っていない。「マーケット的には価値があるのかもしれないけど、僕にとって認証自体は何の意味も持たない。それよりも自分自身が何を行い表現するのかを大切にしたいんだ。認証取得にコストをかけるならその分ワインの価格を抑えたい。やっていることは何も変わっていないよ。」ペーター自身、ワイン造りは手探りの状態からの開始だった。当初マセラシオン期間は3日だったが、土地やブドウ、ワイン造りを理解するにつれて徐々に延ばしている。「幸いなことにこの地域には素晴らしいワインメーカーがたくさんいる。困ったときはみんなアドバイスをくれるんだ。中でも友人であるヅィダリッヒのベンジャミンやスケルリのマテイは僕にとって師匠みたいな存在さ。」ペーターのワインのクオリティの高さは徐々に評判を呼び、栽培面積は1.5ha、生産本数が5,000本という少量生産のため、現在ではボトリング前にすべてのワインが予約で完売するほどである。もちろんオリーブオイルも。

(以上、輸入元情報を基にエッセンティアにて編集。転載の場合は必ず引用元を明記のこと)
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